Words as Weapons

2016年05月05日

Words as Weapons : Birdy




I feel your knife as it goes right in
感じる。あなたのナイフが真っ直ぐに入って来る
Cut to my core but I'm not bleeding *1
私を芯まで切り裂いても、血は流れないわよ
All that you say trying to make me small
あなたが言う言葉はすべて私を小さくしようとする
Well the bigger you get the harder you fall *2
でもね。あなたが大きくなればなるほど、倒れた時の痛手もひどくなるのよ

※ You use your words as a weapon dear
あなたは言葉を武器として使う
But your blades don't hurt when you have no fear
でも、あなたの刃では傷つけられない。そこに恐れが込められていないから
You think that you're deep under my skin *3
あなたは私の心の奥深くに入り込んでると思ってるようだけど
You're trying to keep me suffering
あなたはただ私を悩み苦しませようとしているのよ
If you use your words as a weapon
あなたが言葉を武器として使うのだとしても
Then as a weapon, I'll shed no tears *4 ※
私は涙を武器にしたりなんかしない

You have my heart but I lock it up
あなたは私の心をつかんでいるけれど、私はそれに鍵を掛けている
This burning flame has been burnt enough
この炎は、もう燃え尽きたの
My window's cracked they can be replaced *5
私の窓は、割れてしまってもまた新しく取り替えればいい
But your arm will tire throwing stones my way *6
でも、あなたの腕はいずれ私の前途に石を投げることに飽きるでしょう

※~※

I feel your knife as it goes right in
感じる。あなたのナイフが真っ直ぐに入って来る

※~※

I'll shed no tears
私は涙を流したりしない


備考
  1. core : 芯、中心部、中核部。核心。炉心。核
  2. The bigger they are,the harder they fall. : [諺] 偉ければ偉いほど失墜も激しい。大きければ大きいほど倒れるとひどいことになる。大人物や人並み優れた人ほどその地位や力を失った時の困難が大きい
  3. get under a person's skin : 怒らせる、いらいらさせる、感動でぞくぞくさせる
    (have) got a person under one's skin : "a person" に夢中である、"a person" の虜になっている
    under the skin : 一皮むけば、内心では、ひそかに
  4. ※ "I will not shed tears as a weapon. 武器としての涙は流さない" だろうと思うが、誤訳しているかもしれない。
  5. window : 窓、窓ガラス、窓口、心の窓=目
  6. tire of ~ing : ~するのに飽きる、うんざりする、いやになる
    ※この歌詞の表現は文法的に間違っているような気がするが、よく分からない。訳も間違っているかもしれない。


 2013年のアルバム "Fire Within" より。ほとんどがカバー曲だったデビューアルバムと異なり、このアルバムは Birdy も作詞・作曲に関わったオリジナル曲ばかりが収録されています。

Skinny Love

2014年01月27日

Skinny Love : Birdy




Come on skinny love just last the year *1
おいで、痩せ細った愛よ。もうしばらく持ちこたえてくれ
Pour a little salt we were never here
少しの塩をまいただけで、俺たちは消えてしまいそうだ
My, my, my, my, my, my, my, my
ああ、ああ
Staring at the sink of blood and crushed veneer *2
血の流し台と割れた化粧板を見つめてる


I tell my love to wreck it all *3
すべて台無しにするようなことを彼女に言ってしまう
Cut out all the ropes and let me fall *4
俺を縛るロープを切って自由にしてくれ
My, my, my, my, my, my, my, my
ああ、ああ
Right in the moment this order's tall *5
その状況で言うにはありえない言葉だ

And I told you to be patient *6
そして、俺はこうも言った。それくらい我慢しろよ
And I told you to be fine *7
いつも美しくしてろよ
And I told you to be balanced *8
もっと落ち着けよ
And I told you to be kind *9
少しは優しくしろよ

And in the morning, I'll be with you
明日の朝も君と一緒だろうが
But it will be a different kind
そのうち二人の関係は違ったものになってしまうだろう
'Cause I'll be holding all the tickets *10
なぜなら、これからも俺はたくさん交通違反切符を抱えるだろうから
And you'll be owning all the fines *11
そして、その罰金は君のものになるだろうから

Come on skinny love what happened here *12
おいで、痩せ細った愛よ。いったいどうしてしまったんだ?
Suckle on the hope in light brassiere *13
希望に乳を飲ませておくれ。その小さな胸で
My, my, my, my, my, my, my, my
ああ、ああ
Sullen load is full, so slow on the split *14
扱い難い荷物がいっぱいで、バッグが少しずつ張り裂けていく

And I told you to be patient
俺は言ってしまった。我慢しろよ
And I told you to be fine
きれいでいろよ
And I told you to be balanced
大人しくしてろよ
And I told you to be kind
優しくしろよ
And Now all your love is wasted *15
だからもう君の愛はすっかりすり減ってしまった
Then who the hell was I *16
まったく俺って奴は…
'Cause now I'm breaking at the britches *17
ズボンの股みたいに二つに裂かれそうなんだ
And at the end of all your lines *18
君の側にいるべきか反対側に行くべきか

Who will love you? *19
君を愛すべきなのは誰なんだろう
Who will fight?
君とけんかすべきなのは誰なんだろう
Who will fall far behind? *20
君に置いて行かれるべきなのは誰なんだろう

Come on skinny love
おいで、痩せ細った愛よ

My, my, my, my, my, my, my, my
ああ、ああ


備考
  1. skinny : 骨と皮ばかりの、ひどくやせた、皮の ※俗語として「隠された情報、確かな真実」等の意味もある。
    ※ この歌の love は「抽象名詞の愛」と「恋人への呼びかけ」の両義を込めているように見える。
  2. sink : 台所の流し、水はけの悪い低地、下水溝、悪の巣窟、掃き溜め
    veneer : 化粧板、表面仕上げ、うわべの飾り、見せ掛け、虚飾
  3. wreck : 破壊する、つぶす・台無しにする、難破させる、遭難させる、大破させる
  4. cut out : 切り払う、切り離す、切り抜く、取り除く、切り開く、奪い取る
    ※ fall は「落ちる」で「自由」という意味はないのでここは意訳。
  5. tall : 法外な(値段)、多量の(酒)、突飛な・ありそうもない(話)、大げさな・誇張した(言葉)
    That's a tall order. →それは無理な注文だ
  6. patient : 人が人に対して辛抱強い・忍耐強い
  7. fine : 高潔な、美しい
  8. balanced : 平均・均衡・均整のとれた、安定した
  9. kind : 親切な、心の優しい、思いやりのある、寛大な
  10. ticket : 交通違反切符
    ※ *10・11 は「悪事をなすのは俺でそのツケを払うのは君」と解したが、逆に「罰金は君に払うよ」と解するのが英文としては正しいかもしれない。
  11. fine : 罰金、科料
  12. What happened? : どうしたのか、何があったのか、何が起きたのか、どうかしたのか、どうなったのか
  13. suckle : 乳を飲ませる、養う、育てる、乳を飲む
    brassiere : ブラジャー
    ※ light brassiere の意味が分からないが、もし「軽いブラジャー→小さいブラジャー→小さい胸」を指すのだとしたら、ここは「希望を育てるのが困難なことは承知しているが」という認識を暗示するように見える。
  14. sullen : 不機嫌に黙り込んだ、生まれつきむっつりした、気難しい、扱いにくい、陰気な
    split : 割る(割れる)こと、裂く(裂ける)こと、割れ目、裂け目、亀裂、ほころび、不和、対立、離婚、仲間割れ
  15. waste : 空費する、浪費する、無駄にする、徐々に破壊する、すり減らす、衰えさせる、やつれさせる、荒廃・破滅させる
  16. the hell : ののしり、悪口、後悔などを表す強意語
  17. britches = breeches : 膝丈のズボン
  18. line : つながっている状態の電話
    at the end of the line : 電話の相手方で、(一般的に)先方[相手側・受け手の方]で
  19. ※ will に「べき」という意味はないのでこれはかなり強引な意訳である。英語本来の意味では「未来において君を愛するのは誰なんだろう?」となる。強引に意訳した理由はその「誰」の一候補として「自分」も含めているように感じられたからである。
  20. fall far behind : 遥かに後れを取る、遥か後方に置いていかれる


 Birdy は1996年生まれのイギリスの歌手です。この歌は元々アメリカのボン・イヴェールというフォークグループの2008年の作品で、2011年に彼女がカバー曲として発売したものです。おそらく大した恋愛経験のないであろう14歳の少女が性的な隠喩の含まれた大人の歌をどのように解釈したのか理解し難いものがありますが、聞く者の心を動かす表現力には驚かされます。
 歌詞の内容は私には難しく掲載した訳文には誤訳や誤った解釈が多いと思います。また、直訳だとほとんど意味不明なので、いつもと違い今回はかなり意訳しました。そして、女言葉が苦手なので、元の作詞者が男であることもありあえて男言葉で訳しました。それに、suckle, brassiere, britches などの言葉があるのでこの歌詞をすべて女性視点で翻訳することが難しそうにも思えました。ただ、性別を特定せずに解釈できる英語なのかもしれず、その点は私には判断不能です。
 ついでに言えば個人的に好みの歌詞ではありません。が、彼女の美しい歌声を多くの人に知って欲しく掲載することにしました。



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