The Man Who Would Be King

2015年03月09日

The Man Who Would Be King : The Libertines




I've got another secret for ya
お前に秘密にしてることがもう一つある

I've been told if you want to make it in this game *1
俺はずっと言われてきた。この業界で上手くやりたいのなら
You got to have the luck
運を逃すな
You got to have the look
人の目を気にしろ
To make what
だが「上手く」って何だ?

I'd quite like to make it through the night
今夜一晩を上手くやれれば、俺はそれで充分なんだ
My heart beats slow, fast, I don't feel right
心臓は遅くなったり速くなったり、とてもまともな気分じゃない
With a sleight of hand I might die *2
手品でも俺を殺せるかも

What about you over there?
お前はどうなんだ? あっちでは
Well, don't you think I care?
ああ、思ってないんだろ。俺がお前を気にかけてるなんて
Well, I know, you know, I know you know I know
分かってるよ。お前も分かってる。分かってるお前は分かってる俺は分かってる

And to the man who would be king *3
だから、王になりたいなんて奴がいたら
I would say only one thing
俺が言ってやりたい事は一つだけ
And to the man who would be king
王になりたいなんて奴には
I would say only one thing
こう言ってやるしかない
la la la-la-la-laa la la la-la-la-laa *4
ラーラーラララ、ラララララララ、ララー……

I lived my dream today
俺は今日夢を生きた
And I have lived it yesterday
昨日も夢を生きた
And I'll have lived it tomorrow
そして明日も夢を生きるだろう
Ah, don't look at me that way
ああ、そんな目で俺を見るなよ

Well I heed the words you say *5
お前の言葉はちゃんと聞くよ
But my heart has gone astray *6
でも、俺の心は道を踏み外してしまったんだ
I watched friendship slip away
俺はただ見つめてた。友情ってやつが滑るように逃げていくのを
But it wasn't supposed to be that way *7
あんな風になるはずはなかったのに

I lived my dreams today I lived it yesterday
俺は今日俺の夢を生きた。昨日も俺の夢を生きた
And I'll be living yours tomorrow
そして、明日はお前の夢を生きる
Anything else to say?
他に何か言うことがあるか?

I lived my dream today I lived it yesterday
俺は今日俺の夢を生きた。昨日も俺の夢を生きた
And I'll be living yours tomorrow
そして、明日はお前の夢を生きる
So don't look at me that way!
だから、そんな目で俺を見るなよ

What about you man, seen my girl?
それで、お前はどうなんだ。俺の彼女を見たんだろ

What will you do when she comes here?
お前はどうする? 彼女がここに来たら
Oh she'll kill me
彼女は俺を殺すだろう
Oh, I don't wanna kill me
ああ、俺は死にたくないんだ

And to the man who would be king
だから、王になりたいなんて奴がいたら
I would say only one thing
俺が言ってやりたい事は一つだけ
And to the man who would be king
王になりたいなんて奴には
I would say only one thing
こう言ってやるしかない
la la la-la-la-laa la la la-la-la-laa
ラーラーラララ、ラララララララ、ララー……

Perish the day when they heed what you say *8
滅んでしまえ。みんながお前の言うことを聞き入れる日など
They'll take you away if they don't like what you say
お前の言うことを気に入らなければ、みんながお前を取り除いてくれるだろう
They don't like what you say
みんながお前の言うことを気に入らなければ

So come what may but I'll never stay
何があろうと俺は留まらない
I'll never stay
俺は留まらない


備考
  1. game : 投機性を帯びた職業・商売
    ※ただし、本来の英語では「ゲーム、勝負、競技」と解した方が自然かもしれない。
  2. sleight of hand : 手先の早業、目眩まし、巧妙なごまかし、手品、奇術
  3. ※おそらく「王になる」は「ゲームで上手くやる」と同じく音楽業界でヒットメーカーになる、世界的スターになるなどの意味ではないだろうか。
  4. ※これも想像だが「勝手にやってろ」「何も言うことはない」「何言っても無駄だろ」等の気持ちが表れているのではないだろうか。
  5. heed : 気をつける、留意する、気にかける、注意を払う、傾聴する、聞き入れる
  6. astray : 道に迷って、道を踏み外して、正道からそれて、堕落して
  7. It is not supposed to : そんなはずはない
  8. perish : 突然非業な死に方で死ぬ、枯れる、腐る、滅びる、消滅する


 2004年のアルバム "The Libertines" より。Pete Doherty の薬物依存が原因でのバンドの解体、とくに Pete Doherty と Carl Barât の友情とその破綻を歌ったもののようです。曲名はイギリスのラドヤード・キプリングの1888年の小説からとったものだそうです。英領インドでの二人の冒険家の悲劇的な話らしいですが未読のため詳細は不明です。
 このバンドの曲や歌い方はとても好きなのですが、翻訳した二曲を見る限りでは、あまりに自己愛が強くて歌詞に興味が持てません。二人の間で自己完結している閉塞的なラブソングと似ています。そもそも他人に理解してもらおうという意思がないのではないかとさえ思えます。

Don't Look Back Into The Sun

2014年06月08日

Don't Look Back Into The Sun : The Libertines




Don't look back into the sun *1
太陽を覗き返すな
Now you know that the time is come
分かるだろ。(復活の)時が来たんだ
And they said it would never come for you
みんなは言ったけどな。お前には来ないって

Oh my friend you haven't changed
友よ。お前は変わらない
You're looking rough and living strange *2
見た目は荒み切って、滅茶苦茶な生き方をしてる
And I know you've got a taste for it too *3
まったくお前って奴は、芯からそんな生き方が好きなんだな

They'll never forgive you but they won't let you go, oh no *4
みんなお前を許さないだろうが、お前を放しはしない
She'll never forgive you but she won't let you go, oh no
彼女もお前を許さないだろうが、お前を放しはしない

Don't look back into the sun
太陽を覗き返すな
You've cast your pearls but you're on the run *5
お前が放ったのは真珠だったのに、お前は逃げ続けてる
And all the lies you said, who did you save?
お前がついたすべての嘘。お前は誰を救ったんだ?

But when they played that song at the Death Disco *6
でも、デスディスコで誰かがあの歌を演奏する時
It started fast but it ends so slow
始まりは速いのに、終わりはとても遅くなる
And all the time it just reminded me of you
そして、その度にお前のことを思い出す

They'll never forgive you but they wont let you go (LET ME GO!)
みんなお前を許さないだろうが、お前を放しはしない(放してくれよ)
She'll never forgive you but she wont let you go, oh no.
彼女もお前を許さないだろうが、お前を放しはしない


備考
  1. look back : 後ろを振り返る、回想(回顧)する、顧みる
    look into : のぞく、調査する、立ち寄る・のぞいてみる、ざっと目を通す
  2. rough : 荒い、ざらざらした、粗野な、乱暴な、下品な
  3. get a taste for : 味をしめる、味を覚える
  4. I'll let you go. : もう行っていいよ。解放してあげるよ。もう会社に来なくていいよ。…(電話で)会話を切り上げたい、首にしたい、縁を切りたい等の意思の婉曲表現
    I'll never let you go. : 君を放さない…上記の反対=強い執着を表す
  5. cast pearls before swine : 豚に真珠(「神聖なものを犬に与えてはいけない。また、真珠を豚になげてはならない。おそらく彼らはそれを足で踏みつけて、向き直ってあなたがたに噛みついてくるであろう。」…マタイ伝7-6より)
    ※ピート・ドハーティは薬物中毒やスーパーモデルとの交際など話題に事欠かず、その度タブロイド紙の紙面を賑わした。もし The Sun が大衆紙ザ・サンを示唆するものだとしたら、この一行は暗に低俗なマスコミを豚に譬えているのかもしれない。
  6. Death Disco : ロンドンの Notting Hill Arts Club で毎週水曜に開かれるクラブイベント。


 リバティンズは1997年から2004年まで活動したイギリスのバンドで、この歌は2003年のシングルヒット曲です。
 歌詞は友情を扱ったものだろうと推測はできますが、個人的な事情を知らないと理解できない部分もありそうです。ネット上で「これはピートのことを歌ったものだ」との記述をいくつか見ました。ピート・ドハーティはバンドの主要メンバーですが、薬物中毒から脱け出せず他のバンドメンバーとの関係が上手くいかなかったようです。友の才能を讃え、反社会性を憂い、ある種の更生を願うような歌詞が切ないメロディによく合っていると思います。有名なバンドらしいですが、恥ずかしながらつい一月前まで全く知りませんでした。
 歌詞でいちばん分からないのは look back into the sun という言い回しです。「過去に囚われるな」という感じだろうとは思うのですが、肝心の the sun が何を隠喩しているのかよく理解できません。songmeanings.com には、the sun をいかがわしい大衆紙サンとみなす解釈、創世記19章でロトの妻が滅びる背徳の町ソドムを振り返って塩の柱になってしまった故事から「悪徳への誘惑を断ち切れ」という解釈などが投稿されていましたが、いずれも少し深読みかなと思います。look back into the sun からもっと単純なイメージが湧くのではないかと思うのですが、私の英語力では無理なようです。個人的には「背後にある光=過去ではなく、前にある光=未来を見ろよ」という意味だろうかと思っています。



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