Proud And Humble : Imelda May

2017年06月21日




I said Lord here's the total of what I done
言ったでしょう、神様。これが私の過去の行いのすべてです
Sometimes I did good, sometimes I done wrong
時には良い事もしたし、時には悪い事もした
But I did the best I could from where I come from
けれど、私はいつでも全力を尽くした。生まれてからずっと
And I'll keep on tryin' till my day is done
そして、これからもそうする。人生が終わるまで

※ And so I'm proud and humble, humble and proud *1
そしてまた、私は傲慢であり、謙虚でもある
Yeah, I'm proud and humble, humble and proud
そう。謙虚であり、傲慢でもあるの
I'll be proud and humble, humble and proud when I come
これからもずっと傲慢で謙虚。生まれた時から
Yeah, when I'm done ※ *2
疲れきって終わる時まで

Oh, I made the most from what I knew then *3
その時々で知り得たもので精一杯の事をした
But if I lived it over I'd do the same again *4
ただ、もしもう一度生き直せるとしても私は同じ事をするでしょう
I try, I try for You to please
努力する。何でもやってみる。あなたを喜ばせるためだったら
But You know I'm only human, You created me
でもね。私はただの人間。あなたの被造物なのよ

※~※

Well I'm humbled by You and thankful oh Lord
あなたにこの高慢な鼻を挫かれるのは喜ばしいこと
I studied Your life and Your holy word *5
私はあなたの人生、あなたの聖なる言葉を勉強した
But I hold my head just a little high *6
けれども、少しは胸を張って顔を上げていたいの
'Cos I'm proud that I got on with this given life *7
私は誇りに思っているのだから。この与えられた命と仲良くしていくのを

※~※


備考
  1. proud : 誇りに思う、誇りを持った、自尊心のある、尊大な、高慢な
    humble : [形] 謙虚な、謙遜する、腰が低い、つつましい、身分が低い、卑しい、粗末な。 
    [動] 謙虚(控えめ)にさせる、くじく、誇りを傷つける、失意させる、卑しめる、さげすむ、低く評価する、地位を下げる
    ※ヨブ記40-12 "look at all who are proud and humble them, crush the wicked where they stand. 高慢な者を見たらその尊大さをくじき、悪人をその場で打ち砕け"
     上の文は、神がヨブに「自分に義があり自ら裁きができると思うのならば、このようなことをしてみせよ」と迫る場面の一部。神はヨブにそのような力がなく "裁き" は神のみにできることであることを教えようとする。
  2. done : [形] 仕上がった、完成した、済んだ。よく煮えた(焼けた)。疲れきった、消耗しつくした
  3. make the most : 最大限に活用する、思い切り楽しむ、無駄にしない、十分重んじる、出来るだけ大事にする
  4. over : もう一度、繰り返して
  5. ※ここに "life" とあることからこの "Your" はイエス・キリストを指すものと思われる。また、三位一体論に基づき "You" と "Lord" は同一のものと捉えられる。キリスト教の神はこの宇宙で唯一絶対の創造主であるはずで父(本質)と子(イエス)と聖霊(顕現する超自然的力)が同一のものであるとする三位一体論は理屈では理解しがたいが、キリスト教徒には自然に信じるものとして受け入れられているのだろう。
     また、この翻訳では「神様」という訳語を使っているが、日本人のイメージする曖昧な神様という言葉はキリスト教徒のイメージする「主、神、王、創造主」とはかなり違っているだろうから、この訳文全体が原文の英語とは雰囲気が違っているかもしれない。英文はもっと真摯で真面目な感じではないかと思うが、そのニュアンスを上手く訳文に反映できなかった。
  6. hold one's head high : 堂々と顔を上げる、困難に際しても人前で毅然としている、自信・誇りを持って胸を張る、堂々と振舞う
  7. get on with : ~と仲良くやっていく、~をどんどん進める、~で何とかやっていく、折り合う、付き合う


 2010年のアルバム "Mayhem" より。イメルダ・メイはアイルランド人なのでおそらくカトリック教徒だと思われます。創造主の存在とその力を信じ聖書を生きる指針とするものの、人間をいわれなく貶める教義には異議を唱えるという考えが表れている歌詞なのでしょう。宗教や文化の違いが対立を生みやすい現代、このような冷静な宗教観を持つことはいろいろな場面で大切なことだと思います。

Mayhem

2016年10月19日

Mayhem : Imelda May




He said he didn't even hear trains let alone the few words *1
男は言う。(女の喚き声がうるさく)列車の音すら聞こえないのに
The ladies maybe sayin' about him *2
女たちが自分の事を話すわずかな言葉なんて耳に入ってこない
She freaks and tells her closest friend that she'll never love again *3
女は気が動転し、親友にもう二度と恋なんてしないと言う
But she'll never, no not ever live without him
確かに女はしないだろう。でも、それは彼なしで生きることをしないという意味で

※ Wouldn't believe it, if you seen it *4
あなたは、もし事実を知ったとしても、それを信じようとしない
Oh, Mayhem doo doo doop. Yeah, Mayhem doo doo doop *5
だから、大荒れ。辺り構わず暴力沙汰
Yeah, Mayhem doo doo doop. A lotta a Mayhem, who oh oh yeah ※ *6
そう。どこもかしこも大騒ぎと大混乱

She said he didn't mean a thing so she threw her diamond ring *7
女は言う。彼は全然大切じゃない。だから、彼女はダイヤの指輪を投げ捨てた
Out the window of a black cab in Camden *8
黒タクの窓からカムデンの通りへ
He couldn't take it, what she did, *9
女の行為に男は我慢がならず
So he threw a hissy fit and he took it out on anyone at random *10
癇癪を投げ散らした。誰彼構わず当り散らした

※~※

Dinning sound, lights spinning round, some mother's son *11
騒音が鳴り響き、照明はくるくる回る。お前も誰かの息子であるのなら
Gotta fight or got to run run run run
闘え。さもなければ、逃げろ
Run run run run run
逃げろ

Ten pints and then he start a fight and he lands himself a night *12
男は十杯も飲むと喧嘩を始める。そして、自分で自分を放り込む
In a cell wearing gray pants and bruises *13
灰色のズボンと青あざを着て、留置所で過ごす一晩へと
Twelve mates bangin' on the door, oh the back up vans galore *14
十二人の仲間たちが戸を叩いている。応援のワゴン車も大量に来る
Never saw such a street full of losers
こんなに負け犬たちで溢れ返った町は見た事がない

※~※

Mayhem doo doo doop. Yeah, mayhem doo doo doop
大荒れ。辺り構わず暴力沙汰
A lotta mayhem doo doo doop. A lotta mayhem oh yeah
どこもかしこも大騒ぎと大混乱

Oh mayhem


備考
  1. let alone ~ : ましてや~どころか、~はもちろん、~は言うまでもない、まして~なんて
    ※この行と次行は正確な意味が分からない。文末の "the few words" は省略された関係代名詞(that)で次行の節とつながっているのだろうとは思うが、"he" が具体的に何を言おうとしたのかがよく分からない。ここでは一応、恋人である "she" 以外の女関係はないと否定しているのだろうと想像して訳しているが、あまり自信はない。
  2. ※ "maybe" は副詞でこの文(あるいは節)に動詞がないことになるので、これはおそらく "may be" の間違いではないかと思う。すなわち「あなたは現実・事実を見ようとしないだろうが、仮に見たとしても」というニュアンスではないだろうか。
  3. freak : 異常に興奮する、動揺する、落ち着きを失う。薬で恐ろしい幻覚を見る、異常な行動をする
  4. ※ "if you seen it" は "if you have seen it" と「仮定法過去完了」だが、この時制は主節の "(You) wouldn't" に形式的に一致させたもので、意味は「現在の事実に反する仮定」だろうと思う。
  5. mayhem : (法律用語の)身体傷害。無差別の暴力、故意の暴力。破壊行為、騒乱、大混乱、大荒れ、騒動。
  6. a lotta = a lot of
  7. mean : 意味する。重要性を持つ、大事・大切である。~するつもりである、本気で~と言っている
  8. black cab : ロンドンの認可を受けたタクシー。運転手の資格取得は世界で最も難しいと言われる。
    Camden : ロンドン北部の町。若者に人気があり観光客も多い
  9. can't take it : 我慢できない、耐えられない
  10. hissy : かっとなること、かんしゃく
    fit : 発作、ひきつけ、痙攣。(感情・行動等の)一時的激発、興奮、高まり
  11. dinning : うるさい大きな音、やかましい雑然とした音
    ※ "some mother's son" は意味が分からない。慣用句なのか何かの援用なのかも不明。ここは想像で訳しているので間違っている可能性が高い。
  12. pint : パイント。英では570cc、米では470cc。1/8ガロンに相当。
    land : 上陸させる、着陸させる、連れて行く。(ある立場・状況に)置く、陥らせる。(攻撃などを)加える、与える。~を捕らえる、手に入れる、獲得する
  13. cell : 分割された小部屋、個室。細胞。気泡。監房、独房。蜂の巣の個室
    bruise : 打撲傷、あざ。(果物等の)傷み、変色
  14. mate : 仲間、友達、同僚。連れ合い、配偶者、(対をなす)片方
    galore : {副詞] たっぷり、豊富に


 2010年のアルバム Mayhem より。冒頭の動画にあるように、カップルの痴話喧嘩をきっかけにして男たちが大喧嘩を始め収集がつかなくなるという歌詞なのだろうと思います。ただ、よく分からない表現がいくつかあり訳文も間違っていそうなので、翻訳は参考程度にお読み下さい。

Johnny Got A Boom Boom

2015年03月20日

Johnny Got A Boom Boom : Imelda May




He got me with a hook. Those big bass notes *1
彼が私に指をかけると、低く大きな音色たちが
Thunder in my chest stuck in my throat
私の胸郭で雷鳴となり、私の喉に突き刺さる

Pulling me down like a rumble in the ground *2
地鳴りのように私を引き倒し
Crawls up from the depths with a deep down sound
太く低い音とともに奈落から這い上る

※ Johnny got a boom boom *3
ジョニーは轟き
Johnny got a bam, he got a ※ *4
ジョニーは叩く。彼は

Big bomb body, lonely neck
大きな凄い体に心細いほどの首
Swear it was a woman that he had in his grip
彼がしっかりと握っているもの、それはきっと女だ

Big vibrations, yeah, just one glance *5
心が大きく揺れる。そう、ただ一瞥で
He's gonna blow my mind *6
彼は私の理性を吹き飛ばす
He's gonna make me wanna
彼は私を欲情させる
Make me wanna, oh
彼が私を…

※~※

☆ Watch that man
彼を見つめると
See what's in his hands
彼の手の中にあるものが見える
Got no joy
だから嬉しくない
He's a big bad boy
彼は悪い男

He's gonna freak you out *7
彼は誰をもびくびくさせ
You're gonna shriek out loud *8
悲鳴を上げさせる
He's got you in his hands
誰でもみんな彼の手の内
He's gonna make you wanna
彼はあなたを欲情させる
Make you wanna, oh ☆
彼はあなたを…

※~※

☆~☆

※~※


備考
  1. get one's hooks on(in) : つかむ
    get one's hooks into : 略奪的に自分のものにする、強くつかむ、女が男を追いかけて捕まえる、人を支配する・影響力を持つ
    note : 覚書、メモ、ノート。注釈、注解。外交文書、通告書。短信、通知。楽器の音調・音色、鳥の鳴き声。
    ※この部分はおそらくコントラバスを女性と見立て擬人化しているのだろう。あるいは「私」をコントラバス、「彼」をその奏者に譬えて恋愛感情を歌っているとも受け取れる。
  2. rumble : 雷・地震・車・腹などがゴロゴロ(ガラガラ)音を立てること、轟くこと、鳴ること
  3. boom : 急速な増加・成長・発展。大流行。ブーンという反響音、唸るような轟音、轟き(声・波音・雷・太鼓等)
  4. bam : 打つ、殴る。殴打の音(バン、ドスン、ガン、ドン)
  5. vibration : 振動、霊気、行為・意見・心の動揺
  6. blow a person's mind : 興奮させる、恍惚状態にする、頭をくらくらさせる
  7. freak out : パニックに陥る、訳の分からないことをする
    freak ~ out : ~を怖がらせる、びくびくさせる
  8. shriek : 鳥が甲高い声で鳴く、人が金切り声で叫ぶ・悲鳴を上げる・甲高い声で笑う


 2008年のアルバム "Love Tattoo" より。人称代名詞の転換がよく分からない所もありますが、何となく「擬人化されたコントラバス」「それを弾く男」「彼とバスを見つめる女」の三人を描写しているように思えました。冒頭四行はコントラバスの独白、それ以降は見つめる女の独白のように感じます。「私があのコントラバスになりたい」という思いは、いつも傍に女のいる男に片思いした女の心情を比喩的に表現したものかもしれません。



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