Make Me Wanna Die : The Pretty Reckless

2017年02月17日




Take me I'm alive
早く連れて行って。私はまだ生きてる
Never was a girl with a wicked mind *1
昔は性悪な女なんかじゃなかった
But everything looks better when the sun goes down
でも今は、日が沈んでからの方がすべて素晴らしく見える

※ I had everything
何でも持ってた
Opportunities for eternity *2
永遠の魂を得る機会だって何度もあった
And I could belong to the night ※ *3
一方で、夜に生きることもできた

Then your eyes, your eyes
そして、あなたの目。あなたの目
I can see in your eyes, your eyes
私にはあなたの目の中に見える。あなたの目の中に

☆ You make me wanna die
あなたは私を死にたくさせる
I'll never be good enough *4
きっと私では駄目なのだろう
You make me wanna die
あなたは私を死にたくさせる
And everything you love will burn up in the light
あなたの愛するものはすべて光の中で燃え尽きてしまうのだろう
And every time I look inside your eyes
あなたの目を覗き込む度にいつも
You make me wanna die ☆
私は死にたくなる

Taste me, drink my soul
私を味わって。私の魂を飲んで
Show me all the things that I shouldn't know
知るべきでないことすべてを教えて
When there's a blue moon on the rise ※
青い月が昇る頃に

※~※

Then your eyes, your eyes
そして、あなたの目。あなたの目
I can see in your eyes, your eyes
私にはあなたの目の中に見える。あなたの目の中に
Everything in your eyes, your eyes
あなたの目の中に見えるすべてが……

☆~☆

I would die for you my love, my love
あなたのためなら死ねる。愛する人よ
I would lie for you my love, my love (You make me wanna die)
あなたのためなら嘘も吐く(あなたがそうさせる)
I would steal for you my love, my love (You make me wanna die)
あなたのためなら盗みもする(あなたがそうさせる)
And I would die for you my love, my love
あなたのために死にたい
We'll burn up in the light
私たちは光のなかで燃え尽きるだろう
And every time I look inside your eyes
あなたの目を覗き込む度に
I'm burning in the light, look inside your eyes
私は光の中で燃え尽きるだろう。あなたの目を覗き込み
I'm burning in the light, look inside your eyes
光の中で燃え尽きるだろう。あなたの目を覗き込み
You make me wanna die
あなたは私を死にたくさせる


備考
  1. wicked : 悪い、邪悪な、悪意のある、意地悪い、たちの悪い
  2. opportunity : 適時、好機、機会
    eternity : 永遠、永劫、無限、無窮、不朽、不死、永遠の存在。死後の魂の永遠性、不滅
  3. belong to : ~に所属する、~の一員である、~の支持者・味方・信奉者である、~の住人である
  4. good enough : 十分に良い、結構間に合う、まあまあの、それでいい


 "The Pretty Reckless" はニューヨークのロックバンドでこの歌は2010年のデビューアルバム "Light Me Up" に収録されています。ボーカルの "Taylor Momsen" は1993年生まれで冒頭の動画撮影当時はまだ16歳だったそうです。歌詞の内容は一方通行的な恋愛感情を表しているのでしょうが、言葉の選び方が吸血鬼や地獄等を連想させ、無理して背徳感を出そうとしている感じもします。

※この記事は、2015年9月22日に掲載したものの再掲です。

House On A Hill

2016年04月21日

House On A Hill : The Pretty Reckless




Our impulses are being redirected. *1
私たちの一時的な衝動は、いつも何かによってその方向を指図されています。
We are living
私たちが今生きているのは、
in an artificially induced state of consciousness that resembles sleep. *2
人為的に誘導された眠りにも似た意識状態の中なのです。
…… The poor and the underclass are growing.
…… 貧困層、下層階級の人々が増えています。
Racial justice and human rights are non-existent.
人種的な公正さや人権などというものは、存在しないのです。
They have created a repressive society, *3
彼らは抑圧的な社会を作り上げたのです。
and we are their unwitting accomplices. *4
そして、私たちは意図せずに彼らの共犯者になっています。
Their intention to rule rests with their annihilation of consciousness. *5
支配するという彼らの意図は、私たちの正常な意識が全滅するまで止むことがないのです。

Somewhere in the end of all this hate
すべての憎悪が終わる場所のどこか
There's a light ahead that shines into this grave
その先には光があり、この墓場を照らすだろう
That's in the end of all this pain
すべての苦痛の果てにあるこの墓場を
In the night ahead, there's a light upon this house on a hill
夜の先には光があり、丘の上のこの家を照らすだろう
Living, living still
生きている。まだ生きている
Their intention is to kill and they will, they will *6
彼らの狙いは殺すことだ。彼らは、やるだろう
But the children are doing fine
でも、子供たちは上手くやっている
I think about them all the time
私はいつも子供たちの事について考えている
Until they drink the wine and they will, they will, they will *7
彼らがぶどう酒を飲むようになるまで。そして、彼らはいずれかのぶどう酒を飲むだろう

Somewhere in the end we're all insane *8
この世の終末のどこかで、私たちは正気を失い
To think a light ahead can save us from this grave
未来からの光がこの墓場から私たちを救ってくれると考えるだろう
that's in the end of all this pain
この苦痛の果てにある墓場から
In the night ahead, there's a light upon this house on a hill
夜の先には光があり、丘の上のこの家を照らすだろう
Living, living still
生きている。まだ生きている
Their intention is to kill and they will, they will
彼らの狙いは殺すことだ。彼らは、やるだろう
But the children are doing fine
でも、子供たちは上手くやっている
I think about them all the time
私はいつも子供たちの事について考えている
Until they drink the wine and they will, they will, they will
彼らがぶどう酒を飲むようになるまで。そして、彼らはいずれかのぶどう酒を飲むだろう

We have been lulled into a trance. *9
私たちはずっと、だまされて催眠状態に陥っているのです。
They have made us indifferent to ourselves, to others. *10
彼らは私たちを自分自身にも他人にも無関心にさせてしまいました。
We are focused only on our own gain. *11
私たちは、ただ自分の利得だけに集中するよう仕向けられているのです。
…… Please understand.
…… どうか、理解して下さい。
They are safe as long as they are not discovered.
その正体を悟られない限り、彼らは安泰です。
That is their primary method of survival.
彼らにとっては、正体を隠していることが生存のための一番の方法なのです。
Keep us asleep, keep us selfish, keep us sedated. *12
そして、私たちを睡眠状態にし、利己主義にし、鎮静剤を投与された状態にするのです。

I am not afraid *13
私は怖くない
I won't burn out in this place *13 
私はこの場所で一気に燃え尽きたりしない
My intention is to fade and I will, I will *13
私の狙いは少しずつ弱まって消えていくことだ。私は、そうする
In this house on a hill
丘の上のこの家で
The dead are living still
死者たちは生き続けている
With intentions to kill and they will, they will
彼らの狙いは殺すことだ。彼らは、やるだろう
Keep your children safe inside
あなたの子供たちを家の中で守りなさい
Out of pocket, out of mind
あなたの懐から出してしまえば、心も離れてしまうのだから
Until they drink the wine and they will, they will, they will
せめて彼らがぶどう酒を飲むようになるまでは。そして、いずれ彼らはぶどう酒を飲むだろう


備考
  1. ※ここからの8行と *9 からの7行は、アメリカ映画 "They Live"(1988年。ジョン・カーペンター監督)からの引用。異星人が人間のふりをして繁殖し地球を支配しようとしているというSF的な設定の物語だが、実質的にはアメリカにおける経済的政治的支配層が一般大衆を資本主義的思想に洗脳して貧富の格差を増大させていることに対する反感をモチーフにしている。引用部は反体制グループがテレビを電波ジャックしたゲリラ放送での演説である。
    impulse : 衝動、衝撃、推進力、(外部から働く)はずみ・刺激・勢い。(~したいと思う)衝動、はずみ、一時的な感情
    redirect : 方向を変える、向け直す、焦点を変える、(手紙の宛名を)書き直す
  2. induce : 勧誘する、説得する、し向ける。誘導する、誘発する
  3. repressive : 抑圧的な、弾圧的な、制圧的な、鎮圧的な。管理体制の強い、統制色の強い
  4. unwitting : うっかりして(そのつもりなく)やった、故意でない、偶然の、意図的でない。知らない、ぼんやりした、不注意な、無頓着な
    accomplice : 共犯(者)、従犯(者)、仲間、ぐる
  5. intention : 意図、意向、決意
    rest : 休む、眠る、休憩・休養する、くつろぐ、静かにじっとしている、静止する、動かなくなる。
    rest with : ~にかかっている、~次第である、~に委ねられている
    annihilation : 全滅、絶滅、壊滅、殲滅
  6. intention : 意図、意向、故意、つもり
  7. ※ "drink the wine" は直接的には子供たちが大人になることを示すのだろうが、それが「ぶどう酒」であると聖書の記述が連想されやすいのではないかと思う。"drink the wine" で検索すると複数の聖書の記述に行き当たるが、それは大きく「善の酒」と「悪の酒」に分かれる。煩雑になるので具体例は挙げないが、簡単に言うと善の酒は神意に基づくものであり、悪の酒は神意に背くものである。この一行は、子供たちが成長して悪徳に染まるのを危惧する心情が表されているのではないかと想像して、若干意訳したが、間違っている可能性が高い。
  8. insane : 正気でない、狂気の、精神障害の、気が触れた、馬鹿げた、愚かな
  9. lull : あやす、寝かしつける、落ち着かせ眠くさせる
    lull into : だまして~の状態にする、安心させて~の状態に陥れる
    trance : 夢うつつ、夢心地、茫然自失、忘我、恍惚。人事不省、催眠状態
  10. indifferent : 無関心な、興味を持たない。公平な。反対も賛成もしない、意思を示さない。大したことのない、平凡な、良くも悪くもない。多くも少なくもない、ほどほどの。重要でない、取るに足りない
  11. focus : 光を焦点に集める、焦点を合わせる、像をはっきりと結ばせる。注意・関心等を集中させる
  12. sedate : (薬で)鎮静させる、鎮静剤を投与する
  13. ※この3行は、歌い手の覚悟を表しているように見える。具体的な行動や心理は分からないが、体制や世の風潮に踊らされて身を滅ぼすことはしない、自分の生き方は自分で決めるという決意が表明されているように思える。穿った見方をすれば、スターとしての地位や名声などいつでも捨てられるという覚悟だととらえられるかもしれない。


 2014年のアルバム "Going to Hell" より。
 細かい部分はよく分かりませんが、全体としては、悪徳や悪意に満ちたこの世の中に生まれた子供たちの未来を案じる内容ではないかと思います。映画 "They Live" の台詞を引用していることも併せると、世の中の利己的なあるいは物欲的な風潮に染まること、支配体制に都合のいい無感覚な精神を育てられることなどを危惧しているように見えます。
 "They Live" では、下の動画のように支配体制が「服従せよ、眠れ、買え、消費せよ、テレビを見ろ、考えるな」などと潜在意識に埋め込まれる手法を使って人々を洗脳する様子が描かれています。これは何もSFだけの話ではなく、ウィルソン・ブライアン・キーの "Media Sexploitation(1976年出版。邦訳は1989年の『メディア・セックス』)" で有名になったサブリミナル広告の手法を皮肉ったものです。この本に書かれている事は、その真偽や実際の効果は不明なのですが、アメリカでは当時かなり評判になったそうです。邦訳が出た頃日本でも多少は話題になったような記憶があります。かなり極端な意見を強引に押し付けるような内容なので大半は信じ難いのですが、初めて読んだ時は結構衝撃を受け、自分自身の中で、広告表現を見る見方が変わりました。

  

Heaven knows : The Pretty Reckless

2016年02月04日




Jimmy's in the back with a pocket of high *1
ジミーは後ろの方にいる。気分は高揚しているけれど
If you listen close you can hear him cry
近くで耳をすませば泣いているのが聞こえる
Oh, Lord, heaven knows we belong way down below *2
ああ、神様。誰も知らない。私たちがどれほど底辺にいるのか
Sing it
歌って
Oh, Lord, heaven knows we belong way down below
ああ、神様。あなただけは知っている。私たちがどれほど底辺にいるのか
Way down below, way down below
どれほど底辺にいるのか

Judy's in the front seat picking up trash *3
ジュディは前の席にいて屑を拾っている
Living on the dole, gotta make that cash *4
施し物で生きている。それをお金に換えなければならない
Won't be pretty, won't be sweet *5
綺麗にはならない。可愛くもならない
She's just sitting here on her feet *6
ただここに座っている。誰にも頼ることなく

Sing it
歌って
Oh, Lord, heaven knows we belong way down below
ああ、神様。誰も知らない。私たちがどれほど底辺にいるのか
Go
さあ
Oh, Lord, heaven knows we belong way down below
ああ、神様。あなただけは知っている。私たちがどれほど底辺にいるのか
Sing
歌って
Oh, Lord, tell us so, we belong way down below
ああ、神様。そうだと言って。私たちは最底辺にいるのだと
Oh, Lord, tell us so, we belong way down below
ああ、神様。私たちに教え諭して。私たちは最底辺にいるのだと
Way down below, way down below
こんな底辺に
Way down below, way down below
こんな底辺に

I've had better days, man
今より良かった頃もあった
I've seen better days
良かった時も経験した
I've had better ways, man
もっと良い道を歩いたこともある
I know better ways
もっと良い道があることも知っている

One, two, three and four
一、二、三、四
The devil's knocking at your door
悪魔があなたの扉を叩いている
Caught in the eye of a dead man's lie
死者の偽りの目に捕らわれている
Start your life with your head held high
顔を上げて生きることを始めなさい
Now you're on your knees
今、あなたは跪いて
With your head hung low
頭を垂れている
Big man tells you where to go *7
偉い人があなたにどこへ行くべきかを教える
Tell 'em it's good *8
言ってやりなさい。結構です、と
Tell 'em okay *8
言ってやりなさい。大丈夫です、と
Don't do a Goddamn thing they say
忌々しい戯言に従ってはいけない

Oh, Lord, heaven knows we belong way down below
ああ、神様。あなただけが知っている。私たちがこんな底辺にいることを
Oh, Lord, tell us so, we belong way down below
ああ、神様。私たちに諭して。私たちが最底辺に属しているのだということを
Way down below, way down below
こんな底辺に
Way down below, way down below
こんな底辺に

I've seen better ways, man
昔は良い道を歩いたこともある
I know better ways
もっと良い道も知っている
I've seen better days, man
昔は良かったこともある
I've had better days
もっと良かった頃もあった

Gina's in the back with a pocket of high
ジーナは後ろにいる。薬で少しハイになっているけれど
If you listen close you can hear the crying
近づいて耳をすませば彼女が泣いているのか聞こえる
Oh, Lord, heaven knows we belong way down below
ああ、神様。あなただけが知っている。私たちがこんな底辺にいることを
Oh, Lord, tell us so, we belong way down below
ああ、神様。私たちに気づかせて。私たちがいる所は最底辺なのだということを
Oh, Lord, heaven knows we belong way down below
ああ、神様。あなただけが知っている。私たちがこんな最底辺にいることを
Oh, Lord, tell us so, we belong way down below
ああ、神様。私たちに教え諭して。こんな最底辺にいてはいけないと

Way down below, way down below
こんな最底辺に


備考
  1. a pocket of : わずかな、いくばくかの
    high : 気分の高揚感、ハイ。酒や麻薬による恍惚感
  2. heaven knows : 神のみぞ知る、誰も知らない、間違いなく~だ、誓って~だ
    way : [副詞] とても、ずっと、はるかに、遠くに
    down below : 下の方(で)。あそこ(陰部)
  3. trash : くず、ごみ、がらくた。くだらないもの、安物。いやらしいもの。人間のくず、くだらない奴
  4. dole : 施し物、わずかな分配。(英)失業手当(米では welfare)
  5. pretty : 顔立ちが可愛い、綺麗な
    sweet : 人柄も含めて可愛い、優しい、綺麗な、素敵な
  6. on one's feet : 立っている状態で、立ち上がって。経済的に独立して。(病後)起きて、元気になって、立ち直って。(仕事等を)続けることができて
    ※ "sit on one's feet" の意味が分からなかったので、ここは想像で訳してある。
  7. big man : 大男。重要人物。偉い人
  8. ※ここの good, okay はいずれも「婉曲的な断り、丁寧な断り」を意味すると思うが、はっきりとは分からない。


 2014年のアルバム "Going to Hell" より。
 彼らの歌を訳すのはこれで3曲目になります。前の2曲を翻訳した時には、「地獄、悪魔、神、死」などの言葉はあまり深く考えたものではなくいわゆるファッションとして選ばれているのだろうと何となく思っていました。けれども、この歌の歌詞を読んで、彼らは人生や社会に対して真面目に向き合っており、結構本気で言葉を選んでいるのだと思うようになりました。歌詞の中でいくつか性的な隠喩がありそうなのですが、全体の真面目な趣旨が分かりにくくなりそうだったので訳文にはその意味合いを込めませんでした。
 今、前の2曲の翻訳も再考した方がいいかなと反省しています。



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