I Lived

2016年09月27日

I Lived : OneRepublic




Hope when you take that jump, you don't fear the fall *1
跳ばなければならない時に落ちるのを恐れないような人間になってほしい
Hope when the water rises, you built a wall
洪水の時には自ら土嚢を積んでほしい
Hope when the crowd screams out, they're screaming your name
群衆から大きな声で名を呼ばれてほしい
Hope if everybody runs, you choose to stay
他の皆が逃げてもそこに留まって頑張ってほしい
Hope that you fall in love, and it hurts so bad
恋をしてほしい。そして、心の痛みを深く感じてほしい
The only way you can know is give it all you have *2
それが「すべてを捧げて精一杯頑張ること」を知るいちばんの方法だから
And I hope that you don't suffer but take the pain
傷つき苦しんではほしくないが、痛みから逃げないでほしい
Hope when the moment comes, you'll say
そして、その時が来たら、きみはこう言うんだ

I, I did it all. I, I did it all
やった。やったぞ。すべてやった
I owned every second that this world could give
この世が与えてくれたすべての時間を自分のものにした
I saw so many places, the things that I did
いろいろな所を見た。様々な経験をした
With every broken bone, I swear I lived *3
いろいろな苦難と一緒に、僕は本当に生きたんだ

Hope that you spend your days, but they all add up *4
何をして日々を過ごしてもいい。ただ、その日々を意味あるものにしてほしい
And when that sun goes down, hope you raise your cup
そして、日暮れには祝杯を上げられるようになってほしい
Oh, I wish that I could witness all your joy and all your pain *5
ああ。きみの喜びも悲しみも、そのすべてをずっと見守ることができればいいのに
But until my moment comes, I'll say
でも、その時が来たら、私はこう言おう

I, I did it all. I, I did it all
やった。やったぞ。すべてやった
I owned every second that this world could give
この世が与えてくれたすべての時間を自分のものにした
I saw so many places, the things that I did
いろいろな所を見た。様々な経験をした
With every broken bone, I swear I lived
いろいろな苦難と一緒に、私は本当に生きたんだ
With every broken bone, I swear I

I, I did it all. I, I did it all
I owned every second that this world could give
I saw so many places, the things that I did
With every broken bone, I swear I lived

I swear I lived


備考
  1. ※冒頭の "Hope" は、"I hope …" の "I" が省略されている。
  2. ※ここは上の行から続いているが、この行の構文が分からない。一応、"(It is) the only way for you to know [giving it all you have]." で、"It" は、前行の "it = 恋愛すること" だろうと判断し、想像で意訳している。間違っているかもしれない。なお、"give it all" は下記のように慣用句なのでこの "it" はとくに何かを指しているわけではない。
    Give it all you've got. : 全力を尽くせ。精一杯頑張れ。ベストを尽くせ
  3. A broken bone is the stronger when it is well set. : うまくつながれば折れた骨はより丈夫になる、という意味の慣用句。「雨降って地固まる」と訳されることが多い。
    swear : 神に誓う
    I swear ~. : 本当に~だ、嘘じゃない、等の意味を言う時の砕けた表現。「誓う」という日本語ほどの堅苦しさはない。
  4. spend one's days : 日々を過ごす、日々を費やす、毎日を送る
    add up : 計算が合う、帳尻が合う、辻褄が合う。意味をなす、納得がいく、なるほどと思える、合点がいく
  5. "I wish … could witness …." は仮定法で「現実にはかなえられない」という思いを含意している。


 2014年のアルバム "Native" に収録。Wikipedia によればボーカルのライアン・テダーは、四歳の息子のために書いた歌だと語っているそうです。ただ、親子関係をほのめかす表現は *5 だけなので、一般に誰かが誰かと自分自身を励ます歌詞だと受け取っても不自然ではありません。ライアン・テダーはワンリパブリックの若いファンたちへも歌いかけているのでしょう。

Counting Star

2016年04月28日

Counting Stars : OneRepublic




Lately I've been, I've been losing sleep
このところずっと眠れない
Dreaming about the things that we could be
夢に見るんだ。みんなもっと違うようにできるんじゃないかって
But, baby I've been, I've been praying hard
ずっと、ずっと一生懸命祈ってきたんだ
Said no more counting dollars, we'll be counting stars *1
金を数えるような生き方じゃなくて、星を数えるような未来を
Yeah, we'll be counting stars
そうさ。俺たちみんなが星を数えるような未来を

I see this life like a swinging vine *2
この人生は、木の枝にぶら下がって揺れる蔓のようなものだと思う
Swing my heart across the line
その蔓が、この心を境界線の両側に揺らすんだ
In my face is flashing signs
目の前には瞬くネオンサイン
Seek it out and ye shall find *3
「尋ねよ。さらば、見出さん」

Old but I'm not that old
もう大人だ。と言っても、まだ老け込む年じゃない
Young but I'm not that bold *4
まだ若い。と言っても、もう無茶ができる年でもない
And I don't think the world is sold *5
この世界がすべて売り物だとは思ってない
I'm just doing what we're told
ただ教えられた通りのことをやっているだけなんだ

I feel something so right by doing the wrong thing
間違ったことをしているのに、それがとても正しいことに思えてくる
And I feel something so wrong by doing the right thing
正しいことをしているのに、それがとても間違ったことに思えてくる
I couldn't lie, couldn't lie, couldn't lie
自分に嘘はつけない
Everything that kills me makes me feel alive *6
自分を死ぬほど苦しめるもの。そのどれもが、生きている実感をもたらしてくれる

※ Lately I've been, I've been losing sleep
このところずっと眠れない
Dreaming about the things that we could be
夢に見るんだ。みんなもっと違うようにできるんじゃないかって
But, baby I've been, I've been praying hard
ずっと、ずっと一生懸命祈ってきたんだ
Said no more counting dollars, we'll be counting stars
みんなが、もう金を数えないで、星を数えるような未来を
Lately I've been, I've been losing sleep
このところずっと眠れない
Dreaming about the things that we could be
夢に見るんだ。みんなもっと違うようにできるんじゃないかって
But, baby I've been, I've been praying hard
ずっと、ずっと一生懸命祈ってきたんだ
Said no more counting dollars, we'll be, we'll be counting stars ※
みんなが、もう金を数えないで、星を数えるような未来を

I feel the love and I feel it burn *7
「愛」を感じても、それは燃えてしまい
Down this river, every turn *8
川に流される。いつもそうだ
Hope is our four-letter word *9
「希望」なんて俺たちには「使えない言葉」なんだ
Make that money watch it burn
金を稼いでも、すぐに燃え尽きてしまう

Old but I'm not that old
もう大人だ。と言っても、まだ老け込む年じゃない
Young but I'm not that bold
まだ若い。と言っても、もう無茶ができる年でもない
And I don't think the world is sold
この世界がすべて売り物だとは思ってない
I'm just doing what we're told
ただ教えられた通りのことをやっているだけなんだ

I, I, I, I, I, I feel something so wrong by doing the right thing
正しいことをしているのに、それがとても間違ったことに思えてくる
I couldn't lie, couldn't lie, couldn't lie
自分に嘘はつけない
Everything that drowns me makes me wanna fly *10
自分を溺れ死なせようとするもの。そのどれもが、飛び立つ気力を与えてくれる

※~※

Oh, take that money watch it burn,
金をつかむ。それが燃えるのを眺める
Sink in the river, the lessons I learned
川に沈む。俺が学んだ教訓だ

Everything that kills me makes me feel alive
自分を死ぬほど苦しめるもの。そのどれもが、生きている実感をもたらしてくれる

※~※

Take that money watch it burn,
金をつかむ。それが燃えるのを眺める
Sink in the river, the lessons I learned
川に沈む。俺が学んだ教訓だ


備考
  1. will be [動詞ing] : 未来進行形。意志を表さない。「~することになるだろう、(未来のある時点で)~しているだろう」等の意味を表す。
    ※この前後は、「祈る」の主語は「俺= I」、"could be" と「星を数える」の主語は「俺たち= we」と区別されている。これは、個人的な感情を社会的な事柄にまで広げようという意図が遠回しに込められているように思える。ただし、この歌が「俺」と「誰か」の二人の事柄を主に歌ったものだとしたら、二行目の「みんな」とこの次の行の「俺たちみんな」という訳し方は誤りで、「俺たち」「二人」「俺とお前」等が正しい訳語になる。
    ※訳文には盛り込めていないが、「数える」の発想はおそらく「眠れない→羊を数える」と連動しているのだろう。
  2. vine : 蔓植物、蔓。葡萄の木
  3. マタイ伝7章7節。「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば開かれる」(新共同訳聖書)
  4. bold : 大胆な、恐れを知らぬ、勇敢な、果敢な。図太い、図々しい、不遜な
  5. ※ "the world is sold" はこの世のあらゆる物ひいてはこの世界自体が商品となっていること、売りに出されていることを意味するように思える。何かを手に入れるためには金と交換する以外にないと子供の頃から教えられてきたと言っているのではないだろうか。この前後の4行は、金に振り回される人生が不毛だと感じつつも、すべてが金の力で動いているこの世界を自分一人の力で変えることなどできないという無力感を表しているように見える。
  6. kill : 殺す。笑い転げさせる。悩殺する。ひどい苦痛を与える。
    ~ is killing me. : 死ぬほど苦しい。死ぬほど痛い。死ぬほど参った。可笑しくて死ぬ。死ぬほど面白い
  7. ※この "love" が恋愛要素ならば "burn" は「燃え上がる恋」だが、文脈からすると "love" はもっと広い「慈愛、博愛、神の愛」等を示唆し "burn" は「燃えてなくなる」だろうと思う。確信はない。ただ、この方が後に出てくる「金が燃える」と意味が連動する。
  8. at every turn : 至る所で、あらゆる場合に、いつも、常に
  9. four-letter word : 公で使うのが憚られる卑語。fuck, cunt, piss, shit, damn 他。
  10. drown : 溺死させる。水浸しにする。熱中させる。※ "drown" は元来「溺れ死ぬ」を意味し、死なない場合には "be drowning" や "nearly drowned" 等とする。


 ワンリパブリックは2002年に結成された米コロラド州出身のポップロックバンドです。この歌は、2013年のアルバム Native に収録されています。歌詞のテーマについては諸説あります。薬物依存から脱却しようとあがく心情、大切な人を失った悲痛な心の再生、逆境や窮乏から立ち上がる意志、行き詰った恋愛関係を修復したい願い等さまざまな解釈があるようです。
 この翻訳では、金に振り回されてきた人生を省みて、自分は本来もっと価値ある生き方を目指したのではなかったかという自省的な歌だという解釈に基づきました。そして、歌詞に現れる we という言葉を、歌い手本人だけの心情に留まらず、こういう世の中になって欲しいという希望も歌われているのではないかと思いました。「生きるためには金が必要、金を得るためには働かなくてはならない」という論理がいつしか逆転し「金を得るため生きる」ようになってしまうことを恐れる心情と言えば分かりやすいでしょうか。そして、その逆転を再び正転に直すためには、価値観を見直し、流されたり沈んだりする辛さに耐え、その苦労を自らの糧として前へ進む他ないと歌っているのではないでしょうか。
 聖職者の多い親族の中で育った作詞者のライアン・テダーは真面目なキリスト教徒なのではないかと思います。この宗教の禁欲的、博愛主義的、勤労的な考え方がよく現れている歌に思えます。すなわちキリスト教思想の良心的な部分を感じさせる歌詞なのですが、一方でプロテスタントの勤勉な思想がアメリカの資本主義を支える一つの基盤となっていることを考えると何か皮肉な感じもします。
 なお、備考欄 *1 にも書いていますが、"we" を「みんな」と訳しただけで、歌全体の意味合いがかなり限定されてしまいます。原語をそのまま理解できる英米人は聞く人により、また一人の人間でも様々に想像を巡らす事ができますが、和訳したものを読まされる日本人は訳者の解釈した言葉で理解することになり、英文歌詞の豊かさが味わえなくなってしまいます。改めて翻訳の難しさと限界を感じました。
 翻訳に苦労して、冒頭の公式動画はよく見ていないので、その制作意図はまだ分かりません。果たしてどのような意味を持っているのでしょうか?



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