At The Purchaser's Option

2017年01月24日

At The Purchaser's Option : Rhiannon Giddens



      販売中
   並はずれて賢く、健康な
     黒人女中
約22歳。これまで家事と畑仕事に使用。
売りに出されたのは、過失のためではなく、
新たな雇用先が必要となったため。
9ヶ月の子供があり、希望があれば、
購入者のオプションとして付ける事も可。


I have a babe but shall I keep him
私には赤ちゃんがいる。でも、私はこの子を守れるだろうか?
'Twill come the day when I'll be weepin' *1
いつか泣く日が来るのだろう
But how can I love him any less *2
でも、私は愛さないではいられない
This little babe upon my breast
この胸の可愛い私の赤ちゃんを

You can take my body
私の体は奪えるでしょう
You can take my bones
私の骨は奪えるでしょう
You can take my blood
私の血は奪えるでしょう
But not my soul
でも、私の魂は奪えはしない

I've got a body dark and strong *3
私のこの体は、浅黒く、強い
I was young but not for long
あの頃は幼かった。でも、いつまでもそうじゃない
You took me to bed a little girl *4
あなたはほんの子供だった私をベッドに連れて行った
Left me in a woman's world *5
私を女の世界に閉じ込めた

You can take my body
私の体は奪えるでしょう
You can take my bones
私の骨は奪えるでしょう
You can take my blood
私の血は奪えるでしょう
But not my soul
でも、私の魂は奪えはしない

Day by day I work the line *6
来る日も来る日もラインで働く
Every minute overtime *7
超過勤務の間、ずっと
Fingers nimble, fingers quick *8
せわしなく、鋭く動き続ける
My fingers bleed to make you rich
この指が、血を流す。あなたを富ませるために

You can take my body
私の体は奪えるでしょう
You can take my bones
私の骨は奪えるでしょう
You can take my blood
私の血は奪えるでしょう
But not my soul
でも、私の魂は奪えはしない

I have a babe but shall I keep him
私はこの子を守れるだろうか?


備考
  1. 'twill = it will
  2. less : いっそう少なく、もっと(さらに・より)下回って
  3. have got = have
    dark : 真っ暗な、闇の、暗い。(色が)黒ずんだ、深い、濃い。(皮膚・髪・眉等が)浅黒い、黒みがかった、黒い
  4. ※構文が分からず想像で訳しているため、間違っているかもしれない。
  5. ※ "leave" は "置き去りにする、置き忘れる、見捨てる" だが、この4行が強姦を示唆するものだと解釈したため、若干意訳している。
  6. day by day : (変化が)日一日と、日毎に、毎日少しずつ。日々、毎日 ※この歌詞では「日毎に変化している」という使い方ではなく「毎日毎日」という感じだろうと思うが、よくは分からない。
    ※ "work the line" が分からないため、ここも想像で訳している。
  7. overtime : 超過(規定外)時間、超過勤務時間。残業手当。延長戦。延長時間
  8. nimble : (手・足・指等の)動きの早い、素早い。飲み込みの早い、鋭敏な、機転のきく
    quick : 動きの速い、機敏な、即座の、迅速な。鋭い、敏感な。瞬時の、すぐ終わる。せっかちな、短気な。理解が早い、利口な


 リアノン・ギデンズは1977年米ノースカロライナ州生まれの音楽家です。音楽の名門大学オベリン音楽学校でオペラを学んだ彼女は、現在フォークバンド "Carolina Chocolate Drops" のメンバーとして、歌手、バイオリン・バンジョーの演奏を担っています。ちなみにオベリン大学は1833年の設立以来入学資格に性別・肌の色の制限を設けなかった大学として知られているそうです。この歌は、2017年2月発売予定のソロアルバム "Freedom Highway" に収録されます。
 リアノン・ギデンズがこの曲を作ることになったきっかけは、動画の冒頭に書かれているような1850年代の新聞広告を見たことだそうです。特に「オプションとして子供を付ける」という語句が衝撃的で、この経験から、それまで伝統的な歌を掘り起こし新たな価値をつけるような音楽活動をしていた彼女は、自分でも新しい歌を作ろうと思うようになったそうです。
<http://nodepression.com/live-review/building-better-world-one-song-time 参照>


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  ☆ Country Girl : Carolina Chocolate Drops



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