Dear Friend

2009年04月03日

Dear Friend : Stacie Orrico




Dear Friend, what's on your mind? *1
友よ。何を悩んでいるの?
You don't laugh the way you used to.
前みたいに笑わなくなったね。
But I've noticed how you cry.
でも、私は、あなただって泣くことくらい知ってたよ。
Dear friend, I feel so helpless. *2
友よ。私は、自分が不甲斐ない。
I see you sit in silence,
私は、あなたが静かに座っているのを見てるだけ。
as you face new pain each day *3
あなたが、毎日新たな苦難に直面しているようなのに。
I feel there's nothing I can do.
私にできることは、何もないのかな。

I know you don't feel pretty even though you are. *4
知ってるよ。あなたが自分のことをかわいくないって思ってること。ほんとはきれいなのに。
But it wasn't your beauty that found room in my heart. *5
でもね。あなたが美しいからじゃないの。私があなたのことを思うのは。

Dear friend, you are so precious, Dear Friend. *6
友よ。あなたはとても大切な人。

Dear friend, I'm here for you.
友よ。私は、あなたのためにここにいるよ。
I know that you don't talk too much.
あなたがたくさんしゃべらない人だって分かってるよ。
But we can share this day anew. *7
でも、新しいこれからの毎日を一緒に分け合おうよ。
Dear Friend, please don't feel like you're alone.
友よ。お願いだから、一人だって思わないでね。
There is someone who is praying.
ここで祈っている人間がいるよ。
Praying for your peace of mind.
あなたの心の安らぎを祈っている。
Hoping joy is what you'll find.
あなたが喜びを見出せるように願っている。

I know you don't feel weak even though you are.
本当は弱いくせに強がってることも知ってるよ。
But it wasn't your strength that found room in my heart.
でもね。私があなたのことを思うのは、あなたが強いからじゃないんだよ。

Dear friend, you are so precious, Dear Friend.
友よ。あなたはとても大切な人。

So precious, so.
とても大切な人。とても。


備考
  1. on one's mind : 気にかかって、心配して、悩んで、考えて
  2. helpless : 助けのない、どうすることもできない、無力な、ふがいない、たよりない
  3. face : 向かう、対抗する、直面する
    pain : 苦痛、苦悩、悲嘆、心配、痛み、嫌なこと、骨折り、苦労
  4. pretty : きれいな、可愛らしい、可憐な、美しい
    though : ~にもかかわらず、たとえ~でも、もっとも~ではあるが
    even : 話し手の主観的な気持ちを強める語。
    ※なお even though は辞書には「たとえ~でも」とあるがここでは若干意味合いが違うように思う。
  5. room : 室、間、部屋、場所、空間、空き場所
    ※ it は形式主語で、真の主語は that 以下だと思われる。
     「私の心の中の居場所を見つけたのは、あなたの美しさではない」という意味になるのだろうか?
  6. precious : [形] 尊い、貴重な、高価な、尊敬すべき、かわいい、ありがたい
         [名] 最愛の人、かわいい人
  7. anew : [副] 改めて、新たに、新規に


 この曲はステイシー・オリコのデビューアルバム Genuine (2000年)に収録されています。デビュー当時彼女は14歳だそうです。どういう背景で作られた歌詞だか分かりませんが、美しい歌詞だと思います。英文の美しさが訳文ではうまく表わせませんでした。

More to life

2008年09月08日

More To Life : Stacie Orrico




I've got it all, but I feel so deprived. *1
私は何でも持っている。なのに、すごく恵まれていないと感じる。
I go up, I come down and I'm emptier inside. *2
ハイになっていても、冷めていても、心の中はいつもむなしい。
Tell me what is this thing that I feel like I'm missing,
誰か教えて。失ったと感じるものが何なのかを。
and why can't I let it go. *3
そして、私がどうしてそれにとらわれてしまうのかを。

There's gotta be more to life *4
人生にはもっと価値あるものがあるはずよ。
than chasing down every temporary high to satisfy me. *5
刹那的な高揚感ばかり追い求めることなんかよりもね。
Cause the more that I'm trippin' out, *6
なぜって、ハイになればなるほど、
thinkin' there must be more to life. *7
人生にはもっと価値あるものがあるはずだって思えるんだもの。
Well, it's life, but I'm sure... There's gotta be more. *8
そう。ただ生きるだけのことかもしれない。でも、私はきっともっと何かがあると思う。

(Than wanting more) *9
(「もっと欲しい」と思うことよりもね)

I've got the time and I'm wasting it slowly.
私には時間があるけれど、私はそれを少しずつ無駄に使っている。
Here in this moment I'm half-way out the door.
今この瞬間も、私はドアから半分出ようとしている。
Onto the next thing, I'm searching for something that's missing. *10
次にすべきことを見つけて、なくしてしまった何かを探しているの。

I'm wanting more. *11
私はもっと欲しい。

I'm always waiting on something other than this.
私はいつも「これ」ではない何かを探している。
Why am I feelin' like there's something I missed.
なぜ、私は何かを失ったように感じるんだろう?
Always. Always.
いつも。 いつも。

More to life.
もっと価値ある人生。
There's gotta be more to life.
もっと素敵な人生があるはずよ。
More to my life.
素晴らしい私の人生が。


備考
  1. have got は have と同じ。
  2. go up は「上がる、のぼる」、come down は「下がる、降りる、くだる」などだが、「麻薬に酔う」「薬物の効果が冷める」の意味もある。歌詞全体に「クスリによるトリップ」の雰囲気があるため、あえてこう訳した。本当は単純に「気持ちが高揚している時も、落ち込んだ時も」と訳す方が正しいかもしれない。
  3. 冒頭の And は、前行の what とこの行の why をつないでいる。
    let go は「解放する、手放す」という意味。
  4. There's gotta be は There has got to be の省略形。
    have got to be は have to be と同じで、「あらねばならない、あるはずだ、きっとある!」などの意味。
  5. high には「麻薬による陶酔感、恍惚感、高揚感」という意味もある。
  6. the more : ますます、なおさら、~すればするほど
    trip は「つまづく、過ちを犯す」などの意味だが、trip out だと「LSD 等により幻覚をみる」という意味もある
  7. there must be more to life は there's gotta be more to life と同じ。
  8. この life は前行の life を受けている。life には人生、生活、生命などの意味の広がりがあるから、「人生といったものの、単に生活だろ」というニュアンスか?
  9. この wanting more は *11 の wanting more と対応している。
    バックコーラスっぽいことからも、第三者の客観的な視点に思える。
  10. onto : ~の上へ、~に気づいて


 ステイシー・オリコは、1986年生まれ。More to life が収められているアルバム Stacie Orrico は2003年発売、世界で300万枚を超えるヒット作でした。彼女は熱心なクリスチャンだそうで、アイドル的な売れ方をした割には歌に生真面目さが現れているように思えます。

2010. 3. 26 追記
最近 P!nk の Sober という歌を知り、More to life を連想しました。とてもいい歌です。



 歌詞の主旨は若干違うのですが、こういう感情を持つ個性というのが共通しているように思います。
 極論ですが人間を自分を肯定する者、否定する者に二分した場合、私は後者に分類されるだろうと思います。私の勝手な思い込みかもしれませんが、この二つの歌にはどちらにも現状の自分と環境に満足できない心が見られ、それは突き詰めれば自己否定につながるのではないかと思います。
 ステイシー・オリコの歌詞は子供っぽい単純な思いが表されており、ピンクの歌詞ではもう少し屈折した複雑な思いになっています。自己否定というのはプラス面でとらえれば現状を止揚するために必要なエネルギーということにもなるのですが、この否定的な感情は人により感じる度合いが違うのではないでしょうか。


 <関連記事>
   ☆ Sober : P!nk



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