Time After Time

2012年12月14日

Time After Time : Cyndi Lauper




Lying in my bed I hear the clock tick,
ベッドに横たわり時計の音を聞いている
And think of you
あなたを思っている
Caught up in circles, confusion is nothing new
混乱の渦に巻き込まれるのはいつものこと
Flashback warm nights
温かだった日々の夜が次々に目に映る
Almost left behind
何もかも置いてきた
Suitcase of memories,
スーツケースいっぱいの思い出
Time after
あの時間に

Sometimes you picture me
たまには私を思い描くかしら
I'm walking too far ahead
私は歩き続けてこんなに遠くにいるから
You're calling to me, I can't hear what you've said
あなたが呼んでるけれど、声が聞こえない
Then you say go slow
あなたがゆっくり行けと言えば
I fall behind *1
私は遅れるのに
The second hand unwinds *2
秒針もゆるやかに進むのに

※ If you're lost you can look and you will find me
もしあなたが迷ったら私を探して。きっと見つけられる
Time after time
何度でも
If you fall I will catch you I'll be waiting
もしあなたが落ちたら私が受け止める。私は待ってる
Time after time ※
何度でも

After my picture fades and darkness has
思い描いた私の姿が消えて、暗闇が
Turned to gray
薄明に変わる頃
Watching through windows you're wondering if I'm OK
窓の外を見ながらあなたは心配している。私が大丈夫かどうかを
Secrets stolen from deep inside
心の奥から盗まれた秘密
The drum beats out of time *3
調子はずれの遅れる鼓動

※ ~ ※

You say go slow
あなたがゆっくり行けと言う
I fall behind
私は遅れる
The second hand unwinds
秒針がゆるやかに進む

※ ~ ※


備考
  1. fall behind : 遅れる
  2. unwind : 巻いたものを解く・ほどく、緊張をほぐす、くつろがせる、解き放す
    ※ second hand が秒針ならば unwind はネジ巻き時計が動くことを意味するのだろう。
  3. out of time : 調子はずれの、拍子が合わない、遅すぎて、季節(時節)を間違えて


 1983年のアルバム She's So Unusual より。
 この歌の作詞・作曲は Cyndi Lauper & Rob Hyman となっています。ロブ・ハイマンはスタジオミュージシャンでこのアルバム制作に深く関わっており、この歌のバックコーラスにも参加しています。アルバムレコーディングが終わりかけた頃にプロデューサーの Rick Chertoff から何かもう一曲欲しいと言われ、ほんの数日間でスタジオ内で共作したとのことです(http://www.songfacts.com/detail.php?id=672)。
 シンディ・ローパーは、1953年、ニューヨーク市ブルックリン生まれ。17歳の時、高校を中退し家出。様々な仕事をしながら絵の勉強などをしていたようです。また、いろいろなバンドのバックコーラスや歌手を務め、1980年に初めて自分のバンド Blue Angel を結成しレコードデビューを果たすも、売れずにバンドも解散。新たにレコード会社と契約を結んでこのアルバムを録音していたこの時、彼女はもう30歳間近になっていました。
 この歌は前述のように時間に追われて作られたいきさつがあるので、それほど深く練られた歌詞ではないのでしょうが、この頃の彼女の気持ちがよく表れていると思います。冒頭の動画の二人は互いに好き合っているのに別れてしまいます。田舎のつつましい幸せに満足する彼と都会に出てチャンスをつかみたい彼女。「離れてもなお、私はあなたを思っている。挫けたら私を探して。私はずっと待っている」という思いは、シンディ・ローパーの実体験と重なるのかもしれません。


True Colors

2011年11月21日

True Colors : Cyndi Lauper




You with the sad eyes
悲しい目をしたあなた
Don't be discouraged *1
くじけないで
Oh I realize
分かってる
It's hard to take courage *2
勇気を持つのは簡単なことじゃない
In a world full of people
人のあふれるこの世の中で
You can lose sight of it all *3
あなたがすべてを見失うのも無理はない
And the darkness inside you
あなたの心の暗闇が
Can make you feel so small
あなたを小さく感じさせるのも無理はない

But I see your true colors
でも私には見えるの。あなたの本当の色が
Shining through
透き通って輝いている
I see your true colors
本当の色が見える
And that's why I love you
だから私はあなたを愛するの
So don't be afraid to let them show
恐れないで。本当の色を見せることを
Your true colors
あなたの本当の色を
True colors are beautiful,
本当の色。美しい
Like a rainbow
虹のように

Show me a smile then,
また笑顔を見せてよ
Don't be unhappy, can't remember
悲しみに沈まないで。(私は)思い出せない
When I last saw you laughing
あなたが最後に笑った時を
If this world makes you crazy
もしこの世界があなたをおかしくさせたり
And you've taken all you can bear *4
支えきれないほどの荷を負ってしまったら
You call me up
私を呼んで
Because you know I'll be there
私はいつでもそこにいるから

And I'll see your true colors
そしていつでも私にはあなたの本当の色が見える
Shining through
光輝く
I see your true colors
あなたの本当の色が見えるから
And that's why I love you
私はあなたを愛する
So don't be afraid to let them show
だから恐れないで。それを見せることを
Your true colors
あなたの本当の色
True colors are beautiful,
美しい
Like a rainbow
虹のような


備考
  1. discourage : 勇気・自信・希望を失わせる、くじく、がっかりさせる、落胆させる
  2. courage : 勇気、度胸
  3. can : [許可・軽い命令] ~することができる、~してよい、~しなければならない。 [可能性] あり得る
    lose sight of : ~を見失う、忘れる
    lose one's sight : 失明する
  4. take : 手に取る、持つ、責任を負う、引き受ける、受け持つ
    bear : 運ぶ、持って行く、重さを支える、責任を負う


 1986年のアルバム True Colors に収録。
 何を美しいと感じるかは個人の感性によるものであり、さらにそれは所属集団の文化や習慣に左右されるとも言われます。私はこの歌詞を見るたびに「あなた」がどういう人だろうかと想像します。シンディ・ローパーのように美しい声と姿と心を持つ人ならば私はその人を愛するでしょう。しかし、心の捻じ曲がった醜い容貌の人間だったら、恐らく愛さないでしょう。こんな事を書くのはこの歌をけなしたいがためではありません。私はシンディ・ローパーの昔からのファンであり、彼女の歌声にはいつも心癒されてきました。
 ただ、「美しい」という言葉を訳していた時にふと SION の「12号室」という歌を思い出したのです。「普通ではない」「人と違う」という苦しみと悲しみは当事者でなければ本当には理解できないことでしょう。だからこそ普通の人間はそのことを理解すべく努めなければならないのではないでしょうか。美しいとはどういうことか、SION はそういう問いに真摯に答えようとする数少ない歌手だと思います。

     

 「本当の色」は見ようとすればすぐに見られるというものではありません。容易には見られない真の姿を見るための能力と意思を持つ人間になりたいと思います。


Rain on Me

2011年03月04日

Rain on Me : Cyndi Lauper




I saw you gather all your hopes *1
私は見ていた。あなたがあらゆる望みを集めるのを
With all your dreams
あらゆる夢とともに
I waved just like a shooting star *2
私は手を振った。流れ星のように
That once had waved to me
かつて私がされたように

I am a lover in mid air *3
私は宙ぶらりんの恋人
I think about it, I don't care
そのことを思いはするけれど、気にはしない
Into the fire of despair *4
絶望の火に焼かれようと
Just like a train that goes nowhere
どこへも行けない列車のようであろうと

But you can rain on me *5
でも、あなたは私に雨を降らせていいのよ
Yea, you can rain, rain on me
私に雨を降らせていいの

There was a time I got it wrong *6
私が間違っていた時もあった
It shakes my memory *7
思い出が震える
And all the time I had it all
いつだって私はすべてを得ていた
It's just, I couldn't see
ただ私がそれを分からなかっただけ

I am a robber in the dark
私は暗闇の泥棒
Singing about a broken heart
傷ついた心を歌い
Answering whistles in the air *8
風のさえずりにも答え
Waiting for someone else to care
愛すべき他の誰かを待っている

But you can rain on me
でも、あなたは私に雨を降らせていいのよ
Yea, you can rain on me
私に雨を降らせていいの

When the rain came tumbling down *9
突然の天が崩れるような雨の時にも
And both your feet were on the ground, oh *10
あなたは地に足を着けしっかりとしていた
Running fast and free, oh yea
走り続けた。速く、自由に

Well, maybe time's going to wear you out *11
時があなたを疲れ果てさせることもあるでしょう
Or maybe you're going to come around, or *12
そして再び元気を取り戻すこともあるでしょう
We'll just wait and see, oh yea *13
私たちは待っている。そして、見守っているから

But you can rain on me
私には愚痴を言ってもいいのよ
Yeah, you can rain on me
私には不満をぶつけてもいいのよ


備考
  1. gather : 集める、採集する、速力等を増す、富・力を蓄積する
  2. wave : 手・旗などを振る、振って合図(挨拶)する、ゆれる、揺れ動く
  3. in mid-air : 宙ぶらりんの状態で、空中に
  4. the fire : 火責め、火刑、火あぶり
    despair : 絶望、自暴自棄、やけ
  5. rain : 雨が降る、雨を降らせる
    rain on : 文句をたらす、ぐちる、自分の不運をこぼす、人に不幸・不運をもたらす、~を台無しにする
  6. get it wrong : 間違える、誤解する
  7. shake : 振り動かす、ゆさぶる、動揺させる、混乱させる、ぐらつかせる、弱める
  8. whistle : 口笛を吹く、鳥がピーピーさえずる、風がピューと鳴る
  9. tumble : 倒れる、転げ落ちる、崩れ落ちる、転落する、あわてて来る、転がり込む
  10. have both feet on the ground : 現実的である、足が地に着いている
  11. wear out : すり減らす、疲れ切らせる、尽き果てさせる
  12. come around : 遠回りして来る、巡って来る、やって来る、ぶらりと立ち寄る、健康を回復する、元気になる
  13. wait and see : 待って成り行きを見守る


 2008年のアルバム Bring Ya to the Brink に収録。
 訳文の中にいくつか明解でない訳語があるのですが、聞く人の解釈にまかせているようにも思えるのであえて説明はしないでおきます。一つだけ書いておきたいのは、初めからずっと一人称単数で綴られていた詩句が、終わりのほうで一度だけ複数形 We で歌われていることです。この歌には、個人的な思いだけを綴るのではなく女性一般の思いを代弁表現したいという意図が込められているのではないでしょうか。



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