Country Girl : Carolina Chocolate Drops

2017年02月26日




I was raised in the country that's a natural fact
私が育った所では、これが自然なこと
Food on the table from the garden out back
食卓の食べ物は裏庭から採ってくる
Everyone working to make the land their own
みんな自分の土地を手に入れるために働く
Red clay crackin' where the silver queen grows *1
赤い粘土を耕して "シルバークイーン" を育てる

Runnin' with your cousins from yard to yard
いとこ達と一緒に庭から庭へと走り回る
Livin' was easy but the playin' was hard
生きるのはたやすいけれど、遊ぶことまでは難しい
Didn't have much nothing comes for free *2
多くは持たない。ただで手に入る物なんてないから
All you needed was your family
必要なのは家族だけよ

※ I am a country girl, I've been around the world
私は田舎娘。世界じゅうを回ってきた
And every place I've been
そして、どこに行っても
ain't quite nothin' like livin' in the south *3
南部の暮らしと全く同じような所なんてなかった
I wanta shut your mouth *4
黙りなさい
I am a country girl, I am a country girl ※
私は田舎娘なのよ

Biscuits in the morning and gravy too *5
朝食はビスケットにグレイビーソース
Fried chicken in the afternoon
午後にはフライドチキン
Jaw draggin' eatin' sweet potato pie *6
美味しいポテトパイを食べながらだらだら続くおしゃべり
Takin' half an hour to say goodbye
さよならの挨拶に半時間もかける
Blackberry patches scuffin' on by *7
ブラックベリーの畑を踊りながら歩く
Sweet Georgia peaches and dandelion wine *8
ジョージア・ピーチのカクテル。タンポポのお酒
The best kind of food is made by hand
最高の食べ物は、やっぱり手作りよ
The only place to get it is from the land
その食材が地元で手に入る唯一の場所

※~※

All day I dream about a place in the sun
昼間もずっと私は夢見ている。太陽の当たる場所を
Kinda like where I'm from
私が生まれ育ったような場所を
With the tall grass blowin' in the breeze
背の高い草がそよ風に揺れて
Runnin' bare foot from the tall oak tree
オークの大きな木から裸足で走った場所

All day I dream about a place I've been
昼間もずっと私は夢見ている。かつて私がいた所を
A place where the skin I'm in
この肌が
Feels like its supposed to be *9
私が本来いるはずだと感じ
And anyone around who looks at me says
私を見たら誰でも声をかけてくれる所

※~※

Livin' in the south
南部で暮らしている
I wanta shut your mouth
少し黙っていて欲しい

I was born in the country that's a natural fact
私が生まれた田舎では、これが自然なこと
On these long city days I wanta look back
長い都会暮らしの日々、私は振り返りたい
See tobacco fields a row after row
何列も何列も続くタバコの畑を見たい
Red clay a crackin' where the silver queen grows
耕された赤い土に育つ "シルバークイーン"


備考
  1. silver queen : トウモロコシとオクラ両方にこの名を持つ種類があるらしいのでどちらかは分からない。米南部だとトウモロコシの方がふさわしいのかもしれない。ちなみに日本語の「オクラ」は英語の "okra" が元である。アフリカ原産のこの植物は奴隷とともにアメリカに伝播し16世紀から栽培が始まっており、日本に入ってきたのは明治時代初期のことらしい。
  2. for free : 無料で、ただで、無償で
  3. ※ "ain't ~ nothing" は二重否定だが、肯定ではなく「否定の強調」だろう。
    quite : 完全に、すっかり、まったく
  4. ※直訳すると「私はあなたを黙らせたい」だろうが、「あなた」の指すものも含めてその本意が分からない。
  5. gravy : 肉汁を元に作るソース。マッシュポテトやステーキ、ビスケット他さまざまな物にかける。
  6. jaw : あご。口。おしゃべり、長話。(長い)お説教、小言。
    drag : 引きずられる、引きずる。重そうに動く、骨折って進む。(時間・会議等が)のろのろ進む、だらだら長引く
  7. patdh : 継ぎ当て、当て布。傷あて、絆創膏、眼帯。まだら、斑点。小さな畑。
    scuff : 足を引きずりながら歩く、歩いている時地面を足でこする。(困惑して足を)もじもじと動かす。
    ※カントリーダンスに "scuff" と呼ばれる踵で床・地面を蹴る動作があるらしい。この歌詞はそれを示しているのかと思ったのだが、間違っているかもしれない。
  8. Georgia peach : Peach Schnapps と Southern Comfort で作るカクテル。ジョージア州はノースカロライナ州、サウスカロライナ州に隣接し、桃の産地として有名。
    dandelion wine : タンポポ酒。タンポポの花から作る醸造酒。
  9. supposed to : ~することになっている、するはずである、しなければならない、本来ならば~するはずだ。するはずだったのに。


 カロライナ・チョコレート・ドロップスは2005年にノースカロライナ州で結成されたバンドで、カントリーやフォーク、ブルース、ジャズ、クラシックなど幅広い分野の音楽を手がけています。この歌は2012年のアルバム "Leaving Eden" に収録されています。元来白人の音楽であるカントリーを黒人の彼らがここまで見事に作り、演奏しているのを見ると、不思議な感動を覚えます。人種差別のメッカのように思われている米国南部を自らの故郷として誇る歌詞も、偏狭な知識で曇った私の目を開かせてくれたように思えました。


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2017年02月16日




We're a thousand miles from comfort, we have traveled land and sea
安楽から遠く離れて、私たちは陸と海を旅してきた
But as long as you are with me, there's no place I'd rather be *1
でも、あなたが私の側にいる限り、他に行きたい場所なんてない
I would wait forever, exalted in the scene *2
私は永遠に待つ。どんな状況でも意気揚々と
As long as I am with you, my heart continues to beat
私があなたの側にいる限り、私の心臓は動き続ける

With every step we take, Kyoto to The Bay *3
一歩ずつ、私たちは、京都から湾岸地域へと
Strolling so casually *4
散歩でもするかのように旅して回る
We're different and the same, gave you another name *5
私たちは違う。そして、同じ。だから、あなたに二つ名を贈った
Switch up the batteries *6
電池を(新しいものに)交換して

If you gave me a chance I would take it
もしあなたがチャンスをくれるなら、私はそれを逃さない
It's a shot in the dark but I'll make it
盲撃ちかもしれないけれど、きっと当ててみせる
Know with all of your heart, you can't shame me *7
心しておきなさい。私に恥をかかせることなんてできない
When I am with you, there's no place I'd rather be
あなたと一緒ならば、私には他に行きたい場所なんてない
N-n-n-no, no, no, no place I'd rather be
どこにもない。もっといい所など

We staked out on a mission to find our inner peace *8
私たちは使命感をもって見張った。心の平和を探し
Make it everlasting so nothing's incomplete
それを永遠のものとするために。すべてを完全なものとするために
It's easy being with you, sacred simplicity
あなたと一緒にいると落ち着く。神聖なる単純性
As long as we're together, there's no place I'd rather be
私たちが一緒にいる限り、私には他に行きたい場所なんてない

When I am with you, there's no place I'd rather be
あなたと一緒ならば、他に行きたい場所なんてない

備考
  1. rather : ~よりむしろ、喜んで、進んで、いっそ~した方がよい、~(であれば)いいのだが
  2. exalted : 地位の高い、高貴な、気高い、崇高な、有頂天の、意気揚々の、ほろ酔いの
    ※ここの wait が具体的に何を待つのかよく分からない。「あなたと一緒ならば何かを永遠に待つことだって平気だ」という感覚かもしれない。
  3. The Bay : サンフランシスコ湾、サンフランシスコの湾岸地域 ※この歌詞で the bay が具体的に何を指すのかは分からない
  4. stroll : ぶらつく、散歩する、旅して回る、流浪・放浪する
    casually : 偶然に、思いがけなく、何気なく、ふと、苦もなく、形式ばらずに、普段着で、無頓着に、臨時に、時折
  5. another name : 別名、二つ名、異名、またの名
  6. switch : 切り替える、替える、交替する、交換する
  7. with all one's heart : 心をこめて、熱心に、喜んで、心から
    shame : 恥じさせる、面目をつぶす、辱めてやめさせる(~させる)、~をしのぐ
  8. stake out : 杭を打って仕切る、警察が見張る・張り込む


 クリーン・バンディットは2009年に結成されたイギリスのエレクトロポップグループです。この歌は2014年のアルバム "New Eyes" に収録されています。歌っているのはジェス・グリンというイギリスのシンガー・ソングライターです。
 訳し終えたものの、歌詞の細部のニュアンスがよく分からないところがあります。全体としては「あなたと一緒にいたい」「あなたと一緒であれば私は大丈夫」という意味だろうとは思うのですが、そういう趣旨にしては回りくどいというか分かりにくい言い回しが散見するように思います。 

※この記事は、2014年6月9日に掲載したものの再掲です。

Godspell

2016年09月20日

Godspell : The Cardigans *1




I've heard about a great big swindle *2
すごく大掛かりな詐欺について聞いたことがある
I read about it in a book
とある本で読んだのよ
The book flew out the window *3
その本は窓から飛んでいったけれど
Was later found by thieves and crooks
後で泥棒か悪党に拾われたかしら

And now they're singing Hallelujah *4
今も彼らは「主を褒め称えよ」と歌う
I'm wondering just what did they find
彼らはいったい何を見つけたのだろう?
They say, "What's it to ya? *5
彼らは言う。「あなたには関係ないでしょう?
Just take a place in line" *6
大人しく自分の居場所にいなさい」

And wait, so I wait, I wait and wait and I
そして、私は待つ。私は待つ

I'm one of a few survivors
私は、数少ない生き残りの一人
I'm a drawer labeled "lost and found"
私は、「落し物、忘れ物」のラベルが貼られた引き出し
Moon travelers and deep sea divers whose oxygen supply ran out
酸素が尽きてしまった月旅行者、深海の潜水者

Now maybe if their Gods be willing *7
もしも彼らの神々が望むことがあり得るのならば
They'll give us somethin', fill our empty cups
彼らも私たちに何かしらを与え、この空のコップを満たしてくれるのだろう
Sit down in the boat, dont spill it
船の上では座っていなさい。それをこぼしてはいけない
Or we'll just have to line back up *8
さもないと、処刑の列に並ばされることになる

And wait, so we wait, we wait and wait, yes we wait
そして、私たちは待っている
And we wait, we will wait, we will wait 'til we
待っている。私たちが……まで

You can hear it in the beat they march to
"それ" が聞こえるだろう。彼らが行進する太鼓の音の中で
And you can feel the earth shake when they start to dance
感じるだろう。彼らが踊り始めると地が震えるのを
You can tell by the way they move you *9
分かるだろう。人の気持ちを駆り立てる彼らのやり方で
It's not murder, it's an act of faith, baby
「これは殺人ではない。信義に基づく行いなのだよ」

And as the world moves faster
世の中の動きが早くなるにつれて
Whip lashing us round and round *10
私たちを鞭打ち、駆り立てる動きも激しくなる
It's quite a slow disaster *11
それは、緩やかだがまさしく災いであるのに
But people keep on falling down
人々は転がり落ち続けている

As we wait, we wait and we wait
そして、私たちは待っている。待っている
We wait and we wait, we wait, Hallelujah
待っている。待っている。主を褒め称えよ


備考
  1. Godspell : gospel の古い綴り。福音(イエスとその使徒たちの教え)。新約聖書の内の四つの福音書。ゴスペル(黒人霊歌から派生した宗教歌)。語源のギリシャ語では「良い知らせ」の意だが、普通に考えると「神の言葉」だろう。
  2. swindle : 騙すこと、詐欺、騙して金を取ること、詐取。いんちき、ごまかし。まやかし物、偽物
  3. ※おそらく自分で窓から放り投げたか誰かに窓から捨てられたのだろう。文脈から "the book" は聖書ではないと考えられるが、歌い手は「大掛かりな詐欺」に腹を立てていると思われるので、自分で投げ捨てたのではないだろうか。
  4. Hallelujah : 主を褒め称えよ。ユダヤ教に由来する神を賛美する言葉で、キリスト教にも残ったヘブライ語の祈りの言葉の一つ。
  5. What's it to you? : それがあなたに何の関係があるの?、あなたには関係ないでしょ、だったら何だと言うんだ?
  6. take place : (事件などが)起こる、生じる。(行事などが)開催される
    take one's place : 所定の位置に着く、席に着く
    in line : 一列に、真っ直ぐに。(~と)一致・同調・調和して。(行為・行動等を)制御して
  7. ※ "条件・仮定の if 節" で未来を表す場合現代英語では普通「直説法」で動詞は現在形を用いるが、ここで "be" という原形が使われているのは「仮定法現在」として「恐らく現実には起きない事だろうが」というニュアンスを表しているのではないだろうか。
  8. line up : 一列に並べる、一直線にする。(捕虜等を処刑のため)整列させる
    ※掲載した和訳「処刑のため」は間違っているかもしれないが、他の意味は思いつかなかった。
  9. move : 動かす、移動する。(人を)感動させる。(人を)駆り立てて促がす、~する気にさせる
  10. lash : 鞭打つ、打ち据える。駆り立てる、駆り立てて(~の状態に)させる
    lash around : (動物が)尾を強く振る、激しく動く、のた打ち回る
    round and round : ぐるぐると、何度も何度も
  11. disaster : 天災、災害、災難、惨事、思いがけない大きな不幸


 2005年のアルバム "Super Extra Gravity" より。
 人々を騙し、駆り立て、殺し合いをさせる宗教を批判する歌詞なのでしょうが、数少ない「生き残り」である「私」も他の人々と同様に何かを「待つ」ことしかできない無力感も歌われているようです。"Hallelujah" という言葉からこの宗教はキリスト教を指しているようですが、*7 にある "their Gods" という複数形はユダヤ・キリスト教等の唯一神には絶対使わない表現であるため、他のさまざまな宗教も想定されているのだろうと思います。



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