Don't Look Down : Martin Garrix feat. Usher

2017年09月21日

Towel Boy


Towel Girl



Is your head spinning? *1
目が回ってクラクラしないか?
Is your heart racing?
心臓が空回りしないか?
Is there fire in your veins?
血管に火がつかないか?
Are your bones burning?
骨が燃えてしまわないか?
Is your skin yearning?
肌が恋焦がれないか?
Cause you're driving me insane
俺はそうだよ。君が俺を狂わせるからだ

I kinda feel like I, feel like I saw the light
感じるんだ。何かを。そう、光が見える感じだ
You got me way up, a thousand miles *2
君は俺を天に昇らせる。千マイルの彼方まで
Can we stay right here in this atmosphere *3
俺たち、大気圏に留まれるかな?
Like we're flying out in space?
宇宙まで飛んでしまうんじゃないか?

Don't look down
下は見なくていい
Up this high, we'll never hit the ground
ここまで高く来れば、地面に落ちることなんかないさ
Don't look down
下は見なくていい
See that sky, we're gonna reach it now
あの空を見てみなよ。今にも手が届きそうじゃないか
Do you feel the lightning inside of you?
自分の中に稲妻が光るのを感じないか?
Will you follow through if I fall for you? *4
もし君への恋に落ちたら、どこまでもついて来てくれるかい?
Don't look down
下は見なくていいよ
Up this high, we'll never hit the ground
こんなに高くなれば、地面まで落ちることなんかないさ

Are your hands shaking? *5
手が震えてるのか?
Are your fists breaking?
拳が砕けそうなのか?
Are you climbing over walls?
壁を乗り越えようとしてるのか?
Are the times changing?
時代は変わりつつあるのか?
Is the noise fading?
不快な雑音は消えつつあるのか?
Cause I wanna get it out *6
俺はそうだよ。心の中のもやもやを全部吐き出したいんだ

I kinda feel like I, feel like I saw the light
感じるんだ。何かを。そう、光が見える感じだ
You got me way up, a thousand miles
君は俺を天に昇らせる。千マイルの彼方まで
Can we stay right here in this atmosphere
俺たち、大気圏に留まれるかな?
Or are you afraid to fall?
それとも、落ちるのが怖いかい?


Don't look down
下は見なくていい
Up this high, we'll never hit the ground
ここまで高く来れば、地面に落ちることなんかないさ
Don't look down
下は見なくていい
See that sky, we're gonna reach it now
あの空を見てみなよ。今にも手が届きそうじゃないか
Do you feel the lightning inside of you?
自分の中に稲妻が光るのを感じないか?
Will you follow through if I fall for you? *7
もし君のために落ちたら、最後までついて来てくれるかい?
Don't look down
下は見なくていいよ
Up this high, we'll never hit the ground
こんなに高くなれば、地面まで落ちることなんかないさ

Don't look down
下は見るな

Do you feel the lightning inside of you?
自分の中に稲妻が光るのを感じないか?
Will you follow through if I fall for you?
もし君のために落ちたら、最後までついて来てくれるかい?
Don't look down
下は見なくていいよ
Up this high, we'll never hit the ground
こんなに高くなれば、地面まで落ちることなんかないさ


備考
  1. ※冒頭の5行は「君」に恋する自分の心の状態を大げさに表現しており、「俺はこうなんだが、君は同じじゃないのか?」と聞いているのだろう。
  2. way : [副詞] とても、ずっと、はるかに、遠くに
    ※ "get me up" は「起こす」という意味もあるが、ここでは「高い所に置く、持ち上げる、連れて行く」等の意味だろうと思う。
  3. ※1行目 "I", 2行目 "me" と自分一人の事だったはずなのに、この3行目で急に "we" と二人の事になっているのは、相当に妄想が昂じているのだろう。
  4. fall for : 好きになる、惚れる、恋する。だまされる、引っ掛かる、はまる
    ※ "fall" は本来「落ちる」なので "fall for you" は「君のために落ちる」とも解釈できるのではないだろうか。
  5. ※歌詞冒頭の5行はいかにも恋愛感情の高まりという感じの表現だったが、対句になっているこの5行は少し雰囲気が異なっているように見える。恋愛の相手ではなく何かを頑張っている人物を励ましているような感じがする。
  6. get it out : 悩み・苦しみ・悲しみなどを打ち明ける、心に溜まっているものを吐き出す
  7. ※ここは *4 と全く同じ文だが、直前の歌詞が冒頭とは違うために、恋愛要素を無くして訳している。もしかしたら、誤訳になるのかもしれない。


 マーティン・ギャリックスは1996年生まれのオランダのDJ、音楽プロデューサー、アッシャーは1978年米テネシー州生まれの歌手、俳優、ダンサーです。この歌は2015年に発表されています。
 訳し始めた時は恋愛感情の高揚感を表した歌詞だと思ったのですが、途中から少し分からなくなってきました。一見恋愛感情の能天気さを歌っているように見えますが、何かに立ち向かったり目的達成に努力したりする他人や自分を励ます意図で書かれているようにも感じます。ちなみに、冒頭の二つの動画は少々品がありませんが、タオルボーイとタオルガールが最後に "ボーイミーツガール" 状態になるところが微笑ましいです。

Mowgli's Road : Marina & The Diamonds

2017年07月31日




Cuckoo *1

Ten silver spoons coming after me *2
十本の銀のスプーンが追って来る
One life with one dream on repeat
一つの人生と繰り返される一つの夢
I'll escape if I try hard enough *3
一生懸命やれば逃れられるだろうけど
'Til King of the Jungle calls my bluff *4
結局、いつかはジャングルの王が私の虚勢を見抜くだろう

Oh Lord, I have been told
ああ、神様。ずっと言われてきた
That I must take the unforsaken road *5
みんなが通る道を行きなさいと
There's a fork in the road *6
そこにはフォークのような分かれ道がある
I'll do as I am told
言われる通りにしよう
And I don't know, don't know, don't know, don't know
分からない。分からない。分からない
Who-oo-oo-oo-ooo I want to be
私はいったい何になりたいのか

Cuckoo

You say Y-E-S to everything
すべてに対して「はい」と言う
Will that guarantee you a win? *7
それは勝利と成功を保証してくれるの?
Do you think you will be good enough *8
それだけで十分だと思う?
to love others and to be loved?
愛したり愛されたりするために、それだけで足りるの?

Oh Lord, now I can see
ああ、神様。今の私には見える
the cutlery will keep on chasing me *9
スプーンやナイフが私を追い続ける
There's a fork in the road
フォークのような分かれ道
I'll do as I am told
教えられた通りにしよう
And I don't know, don't know, don't know, don't know
でも、分からない。分からない
Who-oo-oo-oo-ooo I want to be
私はいったい何になりたいのか

We are the spoons, metally mean *10
我らはスプーン。意地悪な卑金属
We scooped our way into your dreams *11
我らの道をすくってお前の夢の中へ運んでやろう
to knock the knives out bloody cold *12
その熱く尖ったナイフを夢から叩き出して冷ましてやろう
and lead you down the unforsaken road
そして、お前をまともな道へ導いてやろう

There's a fork in the road
この道にはフォークのような分岐がある
I'll do as I am told
教えられた通りに行こう
And I don't know, don't know, don't know, don't know
でも、分からない。分からない
Who-oo-oo-oo-ooo I want to be
私はいったい何になりたいんだろう


備考
  1. ※『ジャングルブック』にはカッコウの托卵について触れられている箇所がある。実の親に捨てられ別種の親鳥に温められ給餌されるカッコウの雛は、狼に育てられている主人公モーグリの比喩である。育てられた親の種の鳥として生きていくべきか、それともカッコウとして生きていくべきかという "二つの道" が自分の前に開かれているということを示しており、歌手としてのスタートを切った Marina & The Diamonds の前にも選ぶべき二つの道があると言っているのだろう。
  2. ※ "silver spoon" は富と名声、具体的には芸能人として成功しセレブ的な生活を送ることの象徴なのではないだろうか。また『ジャングルブック』の物語としては、狼に育てられたモーグリの中の人間性、人間社会へ戻りたいという潜在意識などを表しているのだろう。
  3. escape : 拘束から逃亡・脱走する、自由になる、追跡・災難・罰から逃れる・免れる・助かる
  4. bluff : 虚勢、こけおどし、空威張り、はったり
    call a person's bluff : たいした事はないと見くびる、(はったりに対して)やれるものならやってみろと挑む、人に証拠を示すように問い質す、待ったをかける。(ポーカーで)人の手の内を公開させる、はったりを見抜いて勝負に応じる
  5. forsaken : 見捨てられた、見放された、孤独の
  6. fork : 食事用フォーク。農業用フォーク(熊手)。音叉。フォーク状の物。分岐、分かれ目、分岐点。
  7. guarantee : 保証する、請け合う
    ※前の行から続くこの部分の "you" は特定の「あなた」ではなく一般的に「誰でも」という感じで、具体的には「自分自身」を指しているのだろうと思う。ただ、生きた英語を知らないので感覚的にそれで正しいのかどうかは分からない。
  8. good enough : 十分である、まあよしとする、まあまあである、まあそれでいい
  9. cutlery : 刃物類の総称。ナイフ、フォーク、スプーン。昔は厳密にはナイフを cutlery, フォークとスプーンを flatware と言っていた。
  10. metal : 金属。形成物質。(比喩的に人間の)気質・本性
    mean : 劣った、些細な。みすぼらしい、卑しい。卑劣な、卑怯な。意地悪な。けちな
    ※錆や腐食に強い金や銀などの貴金属(precious metal)に対し酸化されやすい「卑金属」は英語では "base metal" と呼ばれる。この歌詞の "metally mean" が何を意味するのか正確に分からず想像で訳しているので、間違っている可能性が高い。
  11. scoop : すくう、すくい取る、泥などをさらう、地面をえぐる
  12. knock out : 火事を消す、不通・不能にする、機能を停止させる、破壊する、損害を与える、物の中身を叩き出す
    bloody : (罵り・強意)忌々しい、ひどい、とんでもない、すごい、とても。
    ※この一節は意味が分からないので想像で訳している。当然間違っている可能性が高い。


 2010年のデビューアルバム "The Family Jewels" より。
 この歌について Marina & the Diamonds は次のように語っています。
「'モーグリの道' は妥協できない、譲れない歌で、そこに込めたかったメッセージは、私は産業化されたポップスターじゃない、私は私自身の道を行くという事なの。それが私の成功につながらないということは分かってた。でも、それは大したことじゃない。…(中略)…名声や商業(的な成功)には二つの道がある。この歌を書いた時、ちょっと風変わりなインディーアーティストになるか、人気のあるポップ歌手になるか、自分がどうしたいのか分かっていなかった。でもある時、こう思ったの。望めば両方になれるんじゃないかって。私は主流からはずれた歌手だけれども、やっぱり成功はしたい。ポップミュージックにとってセレブ的な文化や性的象徴は重要だとは思う。でも、そうじゃないそれに代わり得るものもあって欲しいと思うの」
<http://www.digitalspy.com/music/interviews/a192242/ones-to-watch-marina-and-the-diamonds/>
 また歌詞はラドヤード・キプリングの『ジャングルブック』という小説が題材にされています。赤子の頃から狼に育てられたインド人の少年モーグリの、人間にも獣にも完全には帰属できない孤独感などが描かれた小説らしいですが、未読の為に詳しい事は分かりません。

Ditmas : Mumford & Sons

2017年07月02日




And in time
いつしか
As one reminds the other of the past
人は誰かを過去の人と思うようになる
A life lived much too fast to hold onto
人生は沢山の事が次から次へと生じ、一つにしがみついてはいられない
How am I losing you?
僕はどんな風に君を失うのだろう?

A broken house
壊れた家は
Another dry month waiting for the rain
またこれから乾いた一月、雨を待ち続ける
And I had been resisting this decay *1
こんな腐朽と衰退に僕はずっと抗ってきた
I thought you'd do the same *2
君も同じだと思っていた

※ But this is all I ever was
でも、これがこれまでの僕のすべてなんだ
And this is all you came across those years ago *3
そして、君がこの数年に出合ってきたことのすべてなんだ
Now you go too far *4
もう君はとても遠くに行っている
Don't tell me that I've changed because that's not the truth
僕が変わったなんて言わないでくれ。そんな事はないのだから
And now I'm losing you ※
僕は君を失おうとしている

Fragile sound *5
か細い響き
The world outside just watches as we crawl *6
外の世界は、僕たちが這うように進むのをただ見守るだけ
Crawl towards a life of fragile lines *7
か細い糸のような人生に向かって這い進むのを
And wasted time
無駄に時を費やした人生

And so I cry
だから、僕は泣くだろう
As I hold you for the last time in this life *8
君を抱くのがこの人生で最後となる時が来たら
This life I tried so hard to give to you
君にすべてを捧げようとしてきたこの人生で
What would you have me do? *9
君は僕がどうする事を望んでいるのだろう?

※~※

Where I used to end was where you start *10
いつだって僕の終着点は君にとっては始発点だった
You were the only one
君は僕にとって唯一の人だった
And now I see your eyes move too fast *11
今君の目はあちこちに動き回っている
You were the only one
唯一の人だった君なのに

Careful hands *12
気を使い、用心深くなったお互いの手と手
And wandering without that much to say
口数少なく、当てもなく歩き回る
Your words are empty as the bed we made *13
君の言葉は、今の僕たちのベッドのように空虚だ
Is there another way?
何か他に道はないのかい?
Oh love, is there another way?
愛しい人よ。何か他に道はないのかい?

※~※

And now I'm losing you
僕は今、君を失おうとしている


備考
  1. resist : 抵抗・反抗・反撃する。~に侵されない、~に耐える。~を我慢する
    decay : 腐敗、腐朽。虫歯。衰え、衰退、消滅、堕落
  2. would : ここではおそらく「過去における習慣、習性、反復的動作」を表す「きまって(よく)~したものだ、~するのであった」という意味だろうと思う。
  3. come across : 渡って来る、横切る。出くわす、ふと(偶然)見つける、見かける、遭遇する
  4. go too far : 度が過ぎる、度を超す、やり過ぎる、言い過ぎる、遠くに行き過ぎる
  5. fragile : 壊れ(折れ・砕け)やすい、もろい、弱い。華奢な、か細い、繊細な。実質のない、薄弱な、中身のない。虚弱な、元気のない、調子の悪い
    ※ "sound" は具体的に何の音を指しているのだろうか? 裏の意味としては彼らが作る「音楽」を指すのだろうが、表の「失恋の歌」としては曖昧でよく分からない。全体の文脈から「君」の声なのではないかと思うが確信は持てない。
  6. world : 世界、人類、人間、世間の人々、この世、世間、俗世、俗事、~界、宇宙、森羅万象、多数・多量・無限、天体・惑星
  7. line : 線。筋、縞、しわ。境界(線)、境、限界。輪郭、外形。進行方向、道筋、方向・方針。電話、電線。糸、紐、細綱。列、連続、行列。
  8. for the last time : 最後に、それを終わりとして、(それが最後になるように)今度こそきっぱり
  9. have + 人 + 動詞の原形 : ~に~してもらう、~に~させる。
    ※ have は「義務や立場的に自然・当然な事をさせる」という含意がある。一方 let は「許可する、したい事をさせてやる」、make は「強制する、無理にでもやらせる」という含意がある。
  10. used to do : 過去に~をしていた(現在はしていない)、以前は~だった(が今は違う)。過去の習慣や反復的・継続的な行動を表す。
  11. ※ "eyes move too fast" は正確な意味が分からない。彼女が目をきょろきょろさせて自分以外のものばかり見ていることを示唆するものだろうと思うが確信はない。
  12. ※ "careful hand" は通常「注意深い(用心深い)手つき」や「丁寧な仕事」、「人を気遣って世話をすること」等の意味になるのだろう。そのどれもそのままでは当てはまらないような気がする。「用心深い手つき」がいちばん近いように思えたのでそれを適用し、"hands" と複数形であることを根拠に二人の「手と手」であると想像して意訳してあるが、間違っているかもしれない。
  13. "as the bed we made" は「かつて僕たちが(一緒に)整えたベッドのように」なので、おそらく「前は同衾していたが今はそうではない」ことを示唆するものなのだろう。


 2015年のアルバム "Wilder Mind" より。曲名はニューヨーク・ブルックリンにある "Ditmas Park" という地区名でこのアルバムを録音したスタジオのある場所です。Park と言っても「公園」ではなく、古い家屋、町並みなどが歴史的遺物として保存されている地区を指しています。歌詞は表面的には失恋を表す内容でしょうが、バンジョーに象徴される素朴な音作りから電子機器を使った現代的な音作りへと変わってきたことに関するバンドとしての自己弁明の意味合いも込められているそうです。その場合歌詞の「君」はファンや評論家、メディアなどを指すことになるのでしょう。
 自分の恋愛感情を書き言葉にした経験がないため、このような歌詞の翻訳は非常に苦手です。特に男の書いた歌詞は他人の事なのに訳しているこちらが気恥ずかしくなってきます。ただ、Marcus Mumford の書く歌詞は適度に格調高く詩的な感じがします。英語の詩的な美しさはよく分からないのですが、なかなか詩才のある人なのではないでしょうか。



最新記事