Man In The Rain

2015年03月02日

Man In The Rain : Mike Oldfield & Cara Dillon




You're the one who's nearly breaking my heart *1
あなたって、本当に私を心配させる
Had your chance, you just threw it all away
好機を得ても、あなたは全部投げ捨ててしまう
Living in a world that you could never be a part of
住んでる世界になじめないというのに
And never time to walk away *2
立ち去る時を決心できない

※ You can't stay, no, you can't stay
とどまってはいけない。そこにいてはいけない
You're no loser, there's still time to ride that train
あなたは負け犬じゃない。まだ時間はある。あの列車に乗って
And you must be on your way tonight
今夜こそ自分の道を行って
Think anew right through, you're a man in the rain ※ *3
もう一度きちんと考えてみて。あなたは雨の中にいるのよ

What's the use in hanging round these walls
こんな塀の周りにぶら下がっていて何の意味があるの
Lamps are burning, but nobody's at home
明かりは灯っていても、家には誰もいない
There's a new day dawning as a cold rain falls
新しい朝が明けようとしている。冷たい雨とともに
And now's the time to walk alone
今こそ一人で歩き出す時よ

※~※

How's it feel when there's time to remember?
どんな気分? 追憶にひたれる時間があるのは
Branches bare, like the trees in November *4
落葉した枝。十一月の木々みたいでしょう

Had it all, threw it all away
持っているものすべて。そう、すべてを投げ捨てなさい
Now's the time to walk away
今こそ歩き出す時よ

※~※

How's it feel when there's time to remember?
どんな気分? 追憶にひたれる時間があるのは
Branches bare, like the trees in November
落葉した枝。十一月の木々みたいでしょう

Threw it all away
すべて投げ捨てなさい

※~※

Threw it all away, threw it all away
すべてを捨てて。すべてを捨てて
And now's the time to walk away
今こそが、歩き始める時

※~※

備考
  1. ※ "the one" と "break my heart" のニュアンスが分からなかったので、全体の文脈から想像で意訳した。
  2. time : よい時期に合わせる、頃合を見計らう、行動の時間を決める、時間を計る
  3. anew : [副詞] あらためて、新たに、もう一度
    right through : 初めから終わりまで、ずっと通して
    ※ "in the rain" はおそらく「苦境、窮地、困窮、逆境」などの比喩表現だろうと思うが自信はない。
  4. bare : 裸の、むき出しの、草・葉のない


The Top Of The Morning




Far Above The Clouds



Far above the clouds, far above the clouds, far above the clouds
雲の上遥か遠く
And the man in the rain picked up his bag of secrets
雨の中の男は、秘密の鞄を持ち
And journeyed up the mountainside,far above the clouds
旅立った。山を登り、雲を超えた彼方へと
And nothing was ever heard from him again
そして彼の声が聞こえることは二度となかった
except for the sound of Tubular Bells
チューブベルの音を除いては


 マイク・オールドフィールドの1998年のアルバム "Tubular Bells III" から7・8・11曲目を紹介しました。"Man In The Rain" は1983年の彼の曲 "Moonlight Shadow" とコード進行および打ち込みのドラムが同じものだそうです。


 <関連記事>
   ☆ Moonlight Shadow : KOKIA

She's Like The Swallow

2013年04月06日

She's Like The Swallow : Cara Dillon




She's like a swallow that flies so high *1
彼女はとても高く飛ぶ燕のようだ
like a river that never runs dry
干上がることのない川のようだ
like the sunshine on the lee shore *2
危険な岸壁に当たる日の光のようだ
She loves her love and love is no more
彼女は恋人を愛しているのに、その愛はもはや…

'Tis out in the meadow this fair maid did go *3
この美しい少女は草原へと出かけ
Picking the lovely primrose *4
愛らしい桜草を摘んだ
The more she plucked the more she pulled *5
つかんでは引っ張り、引き抜いてはむしり取り
Until she's got her apron full
ついにはエプロンがいっぱいになった

She climbed on yonder hill above *6
少女は遠くの丘に登った
To give a rose unto her love
恋人に薔薇をあげるために
She gave him one, she gave him three *7
彼女は彼に一つを与え、彼女は彼に三つを与えた
She gave her heart for company *8
彼女は彼に心を与えた。同伴者が欲しくて

And as they sat on yonder hill
みんなが丘に座っているうちに
His heart grew hard, so harder still
彼の心が冷たくなった。とても冷たく黙りこくった
He has two hearts instead of one
彼は二つの心を持っていた。一つではなかった
She says, young man what have you done
彼女が言う。ねえ、あなたどうしてしまったの?

How foolish, foolish you must be
なんて愚かなんだ、君ったら
To think I loved no one but thee *9
君の他に誰も好きにならないって思うなんて
This world's not made for one alone
この世は一人のためにできてるんじゃないんだよ
I take delight in everyone *10
僕はいろんな人と楽しむんだ


備考
  1. swallow : ツバメ。飲み込む。
    ※日本語でも「ツバメ=燕、飲み込む=嚥下」という漢字が当てられているのは偶然のようだが、ヨーロッパ人と日本人の造語感覚に共通するものがあるのかもしれない。
  2. lee : 物陰、風の当たらない側、風下
    lee shore : 船の風下にある海岸、船の風下側に陸岸がある状態、航行では風に流され陸に衝突する危険性のある状態を意味する
    on a lee shore : 困難(危険)な状態で
  3. 'Tis = It is
    meadow : 牧草地、草地、草の茂った川辺・湖畔の低湿地、高地の草原
    fair : 公平な、公正な、適正な、かなりの、相当の、好天の、きれいな、汚れのない、色白の、金髪の、美しい
    maid : メイド、お手伝い、少女、娘、若い未婚の女性
  4. primrose : 西洋サクラソウ。春先に咲く。
  5. the more ~, the more … : ~すればするほど…する(になる)
    pluck : 羽毛・髪を引き抜く、むしり取る、引き抜く、花や果実を摘む、もぐ、引っ張る、つかむ、ぐいっと引き離す
  6. yonder : もっと遠くの、さらに向こうの、あそこの、向こうの、あそこに見える
  7. ※ give one, give three が慣用句なのか、特定の何かを意味するのか、バラの花の数を指すのか分からない。
  8. company : 会社、交わり、交際、親交、友好、仲間、友人
    for company : 寂しい時の相手に、(お)付き合いに
    He has only a cat for company. : 寂しい彼は猫一匹が相手だ。
    long for company : 相手が欲しい
    companion : 気の合った友、同好の友、つきもの、対をなす一方、病院・老人ホーム等の付き添い、相手役
  9. thee : thou の目的格。you の古風な言い方。
  10. delight : 大喜び、歓喜、嬉しさ、愉快、楽しみ
    He takes great delight in his music lesson. : 彼は音楽の授業を大いに楽しんでいる


 2001年のアルバム Cara Dillon より。
 She's Like The Swallow はカナダの伝承歌です。伝えられている歌詞にはもっと長いもの細部が異なるものなどもあり、私は全部を検討していないため、掲載した歌詞でも分からないところがいくつかあります。興味のある方は次のサイトをご覧下さい。http://journals.hil.unb.ca/index.php/nflds/article/view/10098/10353(あまりの長文に恐れをなし私自身は読んでいません)。
 

Black Is the Colour

2012年03月02日

Black Is the Colour : Cara Dillon




Black is the colour of my true love's hair *1
黒い色は、僕が本当に愛する人の髪の色
Her lips are like a rose so fair
彼女の唇は薔薇のように美しい
She's got the sweetest face and the gentlest hands *2
可愛すぎる顔、優しすぎる手
I love the ground whereon she stands *3
僕は愛する。彼女が立つこの地を

I love my love and well she knows
僕は彼女を愛している。彼女もそれをよく分かっている
I love the ground whereon she goes
僕は愛する。彼女が歩くこの地を
And how I wish the day would come
どんなに願うことか。そんな日が来たらいいのにと
when she and I can be as one
彼女と一緒になれる日が

Black is the colour of my true love's hair
黒い色は、僕の本当の恋人の髪の色
Her lips are like a rose so fair
薔薇のように美しい唇
She's got the sweetest face and the gentlest hands
可愛らしい顔、柔らかな手
I love the ground whereon she stands
彼女がいるというだけで、この地が愛しい

I go to the Clyde and mourn and weep *4
僕はクライド川へ行き、嘆き、涙をこぼすだろう
Satisfied I never will sleep *5
もう満足に眠れることはけしてないだろう
I'll write her a letter, just a few short lines
彼女に手紙を書くだろうが、ほんの数行だけだ
And suffer death ten thousand times *6
そして一万回の死を味わうだろう

Black is the colour of my true love's hair
黒い色は、僕の愛する人の髪の色
Her lips are like a rose so fair
彼女の唇は薔薇のように美しく
She's got the sweetest face and the gentlest hands
彼女の顔はとても愛らしく、彼女の手はとてもやさしい
I love the ground whereon she stands
僕は彼女のいるこの地を愛する


備考
  1. true : 真実の、本物の、真正の、正確な、忠実な、誠実な、変わらない、嘘をつかない
  2. She's got = She has got = She has
  3. whereon : [関係詞] その上に(= on which)
  4. mourn : 嘆く、悲しむ、悼む、哀悼する、喪に服す、弔う
    weep : 涙を流す、霧を吹く、しずくを垂らす
  5. satisfy : 満足させる、意を満たす、納得・安心・確信させる
  6. suffer death : 死ぬ


 カーラ・ディロンは、1975年北アイルランド生まれのフォークシンガーで2001年にソロデビューしています。この歌は同年のデビューアルバム "Cara Dillon" に収録されています。
 Black is the colour はアメリカ東部のアパラチア地方に伝わる伝承歌だそうです。アパラチアは山岳地でイングランド、スコットランド、アイルランド移民により開拓され、石炭の発掘により徐々に工業化・都市化されてきましたが、海に近い低地域に比べ経済的な発展が遅れ、長く文化的に孤立していたようです。そのため、イギリスやアイルランドの伝統・風習・文化などが色濃く残っている地域だそうです。
 そして歌詞中のクライド川はスコットランドに流れる川なので、元はスコットランドに伝わっていた歌が、アメリカへ移住した者たちの間で継承されてきたのでしょう。カーラ・ディロンの歌詞は男が女を偲ぶものとなっていますが、女視点の歌詞もあり、また細部が微妙に違う歌詞もあるようです。いずれもイギリスからアメリカへの移住により別れざるを得なかった男女の悲しみが主題とされることは共通しています。
 アメリカへ移住する「彼女」の家族、そしてスコットランドに留まる「僕」の家族。交通事情が今とはまるで違う時代の話です。手紙は書けるだろうが、もう一生会うこともないだろうという悲しみが歌われているのでしょうか。




最新記事