My My, Hey Hey / Hey Hey, My My

2010年10月27日

My My, Hey Hey (Out Of The Blue) : Neil Young



My my, hey hey
お前たち
Rock and roll is here to stay *1
ロックは日々の生活に根ざしている
It's better to burn out
燃え尽きる方がいい
Than to fade away
消え行くよりは
My my, hey hey
お前たち

Out of the blue and into the black *2
青空の下から暗闇の中へ
They give you this, but you pay for that
ロックはお前たちに与えるものを持つが、お前たちはそれに代償を払う
And once you're gone, you can never come back
一度去ってしまえば二度と戻ることはできない
When you're out of the blue and into the black
お前たちが青空から暗闇へ飛び込もうとしているのならば

The king is gone but he's not forgotten *3
王は去ったが、彼が忘れられることはない
This is the story of a johnny rotten *4
これはジョニー・ロットンの物語だ
It's better to burn out than it is to rust *5
燃え尽きる方がいい。錆びついてしまうよりは
The king is gone but he's not forgotten
王は去ったが、彼が忘れられることはない

Hey hey, my my
お前たち
Rock and roll can never die
ロックが死ぬことはあり得ない
There's more to the picture *6
表層の状況には
Than meets the eye *7
目に見えない深層があるんだ
Hey hey, my my
お前たち


Hey Hey, My My (Into The Black) : Neil Young & Crazy Horse



Hey hey, my my
お前たち
Rock and roll can never die
ロックは死なない
There's more to the picture
表層の状況には
Than meets the eye
目に見えない深層があるんだ
Hey hey, my my
お前たち

Out of the blue and into the black
青空の下から暗闇の中へ
You pay for this, but they give you that
払った代償があれば、与えられるものがある
And once you're gone, you can't come back
一度去ってしまえば二度と戻ることはできない
When you're out of the blue and into the black
お前たちが青空から暗闇へ飛び込もうとしているのならば

The king is gone but he's not forgotten
王は死んだが、彼が忘れられることはない
Is this the story of johnny rotten?
これはジョニー・ロットンの物語なのか?
It's better to burn out 'cause rust never sleeps *8
燃え尽きる方がいい。なぜなら、錆は止むことがないからだ
The king is gone but he's not forgotten
プレスリーは死んだが、彼が忘れられることはない

Hey hey, my my
お前たち
Rock and roll can never die
ロックが死ぬことはあり得ない
There's more to the picture
表層の状況には
Than meets the eye
目に見えない深層があるんだ


備考
  1. be here to stay : 日常生活に溶け込む、広く普及する、定着する、根を下ろしている、受け入れられている
  2. 元はベトナム戦争時「青空の下からベトコンの地下壕に飛び込む」という意味で使われ始めた言い回しらしい。その後いろいろな状況(死ぬ、ひどい目にあう等)で使われるようになった。なお、out of the blue は「突然、唐突に、予期せず、行き当たりばったりに、でたらめに」という意味でも使われる。
  3. king : エルビス・プレスリーはしばしば "King of Rock and Roll" と称される。1977年に42歳で死去。
  4. Johnny rotten : 「腐れジョニー」。パンクバンド Sex Pistols のボーカリスト John Lydon のニックネーム。1978年にバンドを脱退する際「ロックは死んだ」と言ったらしい。
  5. rust : さびる、腐食する、にぶる、さびつく
    It's better wear out than rust out. [諺] 腐ってしまうより摩滅してしまうほうがまし。
  6. the picture : 状況、事態
    in the picture : 現れて、目だって、十分に知らされて、事情に通じて
  7. meet the eye : 目に触れる、目に見える
    more (in it) than meets the eye : 見た目以上のもの(隠れた資質・困難、背後の事実・理由など)
  8. sleep : 活動しない、静まって(治まって)いる


 1979年のアルバム Rust Never Sleeps より。アルバムの冒頭と最後に収められ、静・動、穏・激と対になった歌です。
 カントリー・ロックを軸としながらさまざまな音楽スタイルを試してきたニール・ヤングは、パンクに対しても好意的な評価をしています。
 "My My, Hey Hey" はジョン・ライドンへのオマージュとも言えます。しかし、「これはジョニー・ロットンの物語なのか?」という反語表現のある "Hey Hey, My My" は、「ロックは死んだ」というライドンへの反対表明であり、また、自分自身も錆びつかないで燃え続けるという意志表示なのだと思います。あえてパンク的な崩壊寸前の音をかき鳴らすことによって、瀕死のロックを蘇らせようとするニール・ヤングの姿に、今も感動を覚えます。

Somewhere : Within Temptation

2010年10月17日




Lost in the darkness, hoping for a sign *1
暗闇に迷い、奇跡を望んでいる
Instead there is only silence, *2
ここには静寂しかないのに
Can't you hear my screams?
あなたには私の叫びが聞こえないのだろうか
Never stop hoping,
望みを捨てることはない
Need to know where you are
知らなければならない、あなたがいる所を
But one thing's for sure,
一つだけ確かなこともある
You're always in my heart
あなたはいつでも私の心の中にある

I'll find you somewhere
きっとあなたを見つける、どこかで
I'll keep on trying until my dying day
あきらめない、私が死ぬ日まで
I just need to know whatever has happened,
私に必要なのはただ知ることだけ、何が起きたのだとしても
The truth will free my soul *3
真実が私の魂を解放する

Lost in the darkness, try to find your way home
暗闇に迷い、あなたの帰り道を見つけようとしている
I want to embrace you and never let you go *4
あなたを抱きしめたい、どこへも行かせない
Almost hope you're in heaven so no one can hurt your soul *5
あなたが天国にいれば誰もあなたの魂を傷つけられないのに、と願うほど
Living in agony 'cause I just do not know *6
生きながら死の苦悶の中にあるのは、ただ知らないため
where you are
あなたがどこにいるのか

I'll find you somewhere
きっとあなたを見つける、どこかで
I'll keep on trying until my dying day
探し続ける、私が死ぬ日まで
I just need to know whatever's happened,
私にはただ知ることだけが必要、何が起きたのだとしても
The truth will free my soul
真実が私の魂を解放する

Wherever you are, I won't stop searching
あなたがどこにいようとも、私は探すことをやめない
Whatever it takes, need to know
そのために何を奪われようとも、知らなければならない

I'll find you somewhere
きっとあなたを見つける、どこかで
I'll keep on trying until my dying day
探し続ける、私が死ぬ日まで
I just need to know whatever's happened,
私にはただ知ることだけが必要、何が起きたのだとしても
The truth will free my soul
真実が私の魂を解放する


備考
  1. sign : しるし、徴候、前兆、(神意)のしるし、お告げ、奇跡
  2. instead : その代わりとして、それよりも、代わりに、そうはしないで
  3. free : 自由の身にする、釈放・解放する、困難などから救う
  4. embrace : 抱擁する、抱きしめる、取り巻く、囲む
  5. almost : ほとんど、九分どおり、あやうく
  6. agony : 苦悩、苦悶、キリストの苦悶、激痛、臨終の苦しみ、断末魔のあがき


 アルバム The Silent Force (2005年)に収録。
 愛する人間を探し続けるという主題の歌詞のようです。ある日突然いなくなるという特異な状況は、自らの意思による失踪などではなく、おそらく戦争などの不可抗力による行方不明がイメージされているのではないでしょうか。
 私の日常には戦争という感覚が存在しないためこの解釈をなかなか思いつかなかったのですが、ある日突然家族がいなくなりまったく消息がつかめないという事態は現代の日本人であれば当然思い至るべき事柄でしょう。そのことに思い至った時、太平洋戦争・日中戦争に関する本を読み漁っていた昔日の記憶が数多く蘇ってきました。南方や旧ソ連、モンゴルなどでの遺骨収集が戦後60年を過ぎた今でも行なわれていることを知っている人がどれくらいいるでしょう。厚生労働省の資料によれば、日本の海外戦没者数は約240万人、平成18年度に収集された遺骨は640柱、平成19年度は760柱だそうです。誤った解釈かもしれませんが、戦争のことを忘れそうになっていた自らを戒めるためにも、この歌は戦争の歌だと思うことにしました。
 皆様はどのようにお聞きになったでしょうか。

Scare Me To Death

2010年10月15日

Scare Me To Death : Joe Henry




I've seen the best and the worst you can be
私はあなたの最良の姿と最悪の姿を見てきた
And all while you're getting the better of me *1
そしてあなたはその間ずっと私を圧倒し続けた
You're fragile but wicked and fleeting as breath *2
あなたは、か弱く、邪悪で、息のように儚いが
But you move up behind me and scare me to death *3
私に背後から近づき、死ぬほど恐れさせる
You're fragile and wicked and fleeting as breath
あなたは、か弱く、邪悪で、息のように儚いが
But when you move close to me
私に近寄り
scare me to death
死ぬほど恐れさせる

At war between all good intentions and greed *4
善意と貪欲の闘いのはざまで
My love is the kind where want becomes need
私の愛は、欲望が必要に変わる場のようなもの
Where lust takes the toll of a quick stolen breath *5
渇望によって息の根を止められる場のようなもの
And you stir within me and scare me to death *6
あなたは私の心をかき乱し、死ぬほど恐れさせる
Where lust takes the toll of a quick stolen breath
渇望が息の根を止める場で
You stir within me
私をかき乱し
and scare me to death
死ぬほど恐れさせる

A dose now of either heart or of mind *7
感情の薬であろうと理性の薬であろうと
Can be lethal, it seems, if they're not combined
致死的であり得るだろう、二つが一体のものでないのなら
They show but contempt when considered as two *8
感情と理性は別物であるように見える時、それは侮っているのであり
And pretend that each is the other to you *9
あなたに対して、いずれもが他方を装っているのだ

Now, you spit in your hands and haul on the rope *10
あなたは手につばをつけ、ロープを手繰り寄せる
And you fill up my cup with the worst kind of hope
そして、私の杯を最悪の希望で満たす
You lift me with words I haven't found yet *11
見たこともない言葉で私を高揚させる
I fall like your shadow and you scare me to death
私はあなたの影のように倒れ伏し、あなたは私を死ぬほど恐れさせる
I fall like your shadow, you've stolen my breath
私はあなたの影のように倒れ伏す。あなたは私の息を盗んだのだ
You sleep here beside me and scare me to death
あなたは私の傍らで眠り、私を死ぬほど恐れさせる
You sleep here beside me
私のすぐ傍らで眠りながら
And you scare me to death
私を死ぬほど恐れさせる


備考
  1. get the better of :(人に)勝つ、出し抜く、負かす、(感情・暑さなどが)圧倒する
  2. fragile : こわれやすい、もろい、虚弱な、かよわい、かすかな、はかない、元気がない
    wicked : よこしまな、邪悪な、不正の、みだらな、悪意のある、意地悪な
    fleeting : いつしか過ぎていく、束の間の、無常の、はかない
  3. scare : びっくりさせる、こわがらせる、おびえさせる、おどす
    to death : 死ぬほど、耐え難いほど、極端に、この上なく
    do 人 to death :(人を)殺す
  4. intention : 意思、意向、意図、目的
  5. lust : 強い欲望、切望、渇望、色情、肉欲
    toll : 料金、遺憾な代価、犠牲、損害
    take its toll of : 被害・損失をもたらす、(人命などを)失わせる
    take sb's breath away : はっとさせる
  6. stir : かき回す、かき混ぜる、かき乱す、悩ます、火を掻き起こす、奮起させる、感動させる
  7. dose : 薬の一服、一回の服用量・投与量
    either A or B : A か B のどちらか
  8. contempt : 軽蔑、侮り、侮辱
    show contempt : 軽蔑する
    consider A as B : A を B として論ずる、考える、みなす
  9. pretend : 口実とする、偽って~だと言う、ふりをする、装う
  10. haul : 引っ張る、強く引く、たぐる
  11. lift up : 精神的に高揚させる


 2007年のアルバム Civilians に収録。
 相変わらず分かりにくい歌詞です。恋情に翻弄される男の心を描いたもののように見えますが、それにしては表現が堅苦しいようです。
 「アメリカという国に生きること」がアルバム全体に通低する主題のようなので、この歌でも暗喩として「あなた」にアメリカ国家という裏の意味を込めているようにも思えます。「善意と貪欲の闘い」という言葉がいちばん心に残りました。



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