The Fire and The Thud

2011年02月28日

The Fire and The Thud : Arctic Monkeys




You showed me my tomorrow beside a box of matches
マッチ箱の傍らで君は僕の明日を示す
A welcome threatening stir *1
好きなように僕の未来をかき回してくれ

My hopes of being stolen might just ring true
奪われた僕の希望は真実の鐘を鳴らすだろう
Depends who you prefer *2
君の意向に従って

If it's true you're gonna run away
本当に行くつもりなら
Tell me where
行き先を教えてくれ
I'll meet you there
会いに行くから

Am I snapping the excitement? *3
君の興奮をポッキリ折ってしまうことになるんだろうか?
If I pack away the laughter and tell you how it feels *4
もし笑い声をしまい込んで、君にほんとの気持ちを伝えたら

And does burden come to meet you? *5
そして君に重荷を負わすことになるんだろうか?
If I've questions of the feature that rolls on your dream reel *6
君が君の夢の糸車を巻くことについて疑問を持ったとしたら

The day after you stole my heart
君に心奪われた日から
Everything I touched told me
触れるものすべてを
It would be better shared with you, with you
君と分かち合いたいと思うようになった

And now you're hiding in my soup
君は僕のスープに隠れようとしているが
And this book reveals your face *7
この本が君の本心を明かしている
And there's a splashing in my eyelids *8
まぶたの裏では水が跳ね回り
As the concentration continually breaks *9
集中力は持続できない

I did request the mark you cast didn't heal as fast *10
自分が求めたことだが、君の残した跡はそう早く癒えることはない
I hear your vioce in silences
静寂の中に君の声が聞こえる
Will the teasing of the fire be followed by the thud? *11
火の予兆の後には(さらなる)衝撃が来るのだろうか?

In the jostling crowd you're not allowed to tell the truth *12
ひしめき合う人ごみの中で君は本当のことを言うのを許されない
And the photobooth's a liar, liar *13
プリクラの写真なんて嘘にきまってる
There's a sharpened explanation *14
とげのある話し合いもできるだろうが
But there's no screaming reason to inquire *15
ヒステリックに尋ねるほどの理由もない

I'd like to poke them in their prying eyes *16
せんさく好きな連中の目を突いてやりたいよ
With things they'd never see
二度と見ることができないように
If it smacks them in their temples *17
もし効果があればね


備考
  1. threaten : おどす、威嚇する、おびやかす、前兆を示す
    threat : おどし、威嚇、脅威、脅迫、よからぬものの近づく兆し(気配)、凶兆
    stir : [動・名] 軽くちょっと動かす、かき回す、攪拌する、奮起させる、扇動する
  2. depend : あてにする、たよる、信頼する、依存する、~次第である、~に左右される
    prefer : むしろ~の方を好む、むしろ~を選ぶ
  3. snap : パチンと音をたてる、ぴしゃりと閉める、バシッと打つ、ポキッと折る、ぷつっと切る
  4. pack away : しまい込む、追い出す、送り出す、追いやる
    laughter : 笑い、笑い声
  5. burden : 荷、重荷、負担、責任
  6. feature : 顔の造作の一つ(目、鼻、口など)、特徴、特色、主要点、特集記事、ニュース以外の小論、呼び物、目玉商品
    roll : 巻く、ころがす
  7. reveal : 現す、示す、明かす、暴露する、あばく、神が啓示する
    ※ unveil(ベールを除く、秘密などを明かす)と同語源か?
  8. splash : はね返し、はねかけ、バシャバシャ、どっと流れる水
  9. continually : とどまることなく、しきりに、頻繁に、継続的に
  10. mark : しるし、跡、きずあと、痕跡、影響、感化
    cast : 投げる、さいころを振る、影を落とす
  11. tease : いじめる、からかう、じらす
    thud : 鈍い音をたてる強打。ドシン、ドサッ、ドタン(重く鈍い衝撃音)
  12. jostle : 押す、突く、押し合う
  13. photobooth : 証明写真用の街頭写真機。プリクラのように遊びで使われることも多い。 
  14. sharpen : 鋭利にする、とがらせる、とぐ
    explanation : 説明、解釈、釈明、弁解。誤解や意見の齟齬を解くための話し合い・和解
  15. inquire : 尋ねる、問う、質問する
  16. poke : 指や棒などの先端で突く、つつく、ひじで突く、げんこつで殴る、ちょっかいを出す
    poke and pry : せんさくする
    prying : [形] のぞく、じろじろ見る、詮索好きな
  17. smack : ピシャリと打つ、鞭をピシッと鳴らす、唇を音をたてて離す
    a smack in the eye [face] : めんくらわせること、肘鉄、参らせること


 2009年のアルバム Humbug に収録。
 別れることになりそうな恋人を歌ったものに見えます。ネットで調べたところアレックス・ターナーのガールフレンドがモデルの仕事でアメリカに行くことになったことを歌にしたものだそうです(本人は否定しているようですが)。歌詞の終盤を見ると確かに彼女が有名人であることが示唆されているように見えます。
 途中いくつか分からない所があるのですが、いちばん不明なのが「僕のスープに隠れる」という言い回しです。検索すると There's a Girl in My Soup(1970年)というイギリスのコメディ映画が見つかりました。ピーター・セラーズ扮する料理番組のホストがゴールディ・ホーン扮するアメリカ人のヒッピー女に恋をし、二人でフランスのワインフェスティバルに行くのですが、元のボーイフレンドであるイギリス人のロックミュージシャンが彼女を取り戻すべく追いかけるという話らしいです(http://en.wikipedia.org/wiki/There's_a_Girl_in_My_Soup)。この歌の歌詞と微妙にかぶっているようにも思えますが、1986年生まれのアレックス・ターナーがもしこの映画を念頭に浮かべて書いたとしたら相当なレトロ趣味ですね。この言い回しの正確な意味が分かる方がいましたら教えてください。

I Want Jesus To Walk With Me

2011年02月17日

I Want Jesus To Walk With Me : Marian Anderson




I want Jesus to walk with me
私とともに歩いてほしい
I want Jesus to walk with me
私とともに歩いてほしい
All along my pilgrim journey
私の巡礼の旅のあいだ
Lord, I want Jesus to walk with me
主よ、私とともに歩いてほしいのです
In my trials, Lord, walk with me
厳しい試練のもと、主よ、私とともにお歩きください
In my trials, Lord, walk with me
厳しい試練のもと、主よ、私とともにお歩きください
When my heart is almost breaking,
私の心がこわれそうな時
Lord, I want Jesus to walk with me
主よ、私はイエスにともに歩いてほしいのです

When I'm in troubles, Lord walk with me
苦難の下にある時、主よ、ともにお歩きください
When I'm in troubles, Lord walk with me
苦難の下にある時、主よ、ともにお歩きください
When my head is bowed in sorrow,
悲しみで頭が垂れる時
Lord, I want Jesus to walk with me
主よ、私はイエスにともに歩いてほしいのです


 2009年のオバマ米大統領の就任式で、アレサ・フランクリンが My Country, 'Tis of Thee を歌いました。第二のアメリカ国歌といわれるこの歌は、アメリカ国民になじみのある歌であると同時に、アメリカの黒人にとってはより深い意味のある歌です。1939年、ワシントンの憲法記念館でコンサートを予定していたマリアン・アンダーソンは建物の所有者である団体「アメリカ革命の娘たち」に使用を拒否されました。黒人支援団体の抗議など紆余曲折の末に、リンカーン記念堂正面の階段の上でコンサートは行なわれました。集まった聴衆は7万5000人。この出来事は黒人人権活動の象徴とされ後に永く語り継がれることとなります。
 このリンカーン記念堂のコンサートで初めに歌われたのが、My Country, 'Tis of Thee です。歌詞の内容は愛国的・宗教的なものですが、この歌を黒人が歌う場合、自由を求める未来への意志など建前としてのアメリカの国是と黒人に対する差別的な扱いの矛盾があらわになる歌詞でもあります。アレサ・フランクリンの歌を多くのとくに年配の黒人たちが感慨を持って聞いたことでしょう。歌詞の一部は次のようなものです。

 My country, 'tis of thee,
 わが国、それは御身のもの
 Sweet land of liberty,
 優しい自由の国
 Of thee I sing;
 御身に包まれ私は歌う
 Land where my fathers died,
 わが父祖たちが死んだ地を
 Land of the pilgrims' pride,
 清教徒の誇りの地を
 From every mountainside
 すべての山々から
 Let freedom ring!
 自由の鐘を鳴らせ




 私はクラシックはほとんど聞きませんしオペラなど見たこともありませんから、マリアン・アンダーソンの歌手としての実力を正しく測ることはできません。しかし、黒人の地位向上に果たした彼女の功績は後世に伝えていくべきだろうと思います。

Let's Start A Band

2011年02月09日

Let's Start A Band : Amy Macdonald




Put a ribbon round my neck and call me a libertine *1
リボンを首にまいた私を罪深い自由思想家と呼んで
I will sing you songs of dreams I used to dream
あなたのために歌いましょう。私がずっと見ている夢の歌を
I will sail away on seas of silver and gold
船を出しましょう。銀と金の海へ
Until I reach my home
故郷へたどりつくまで

Give me a guitar and I'll be your troubadour *2
ギターをちょうだい。あなたの吟遊詩人になりましょう
Your strolling minstrel 12th century door to door *3
あなたのために12世紀の家から家へ旅回りする歌手になりましょう
I don't know, anymore, if that feeling is past, will it last?
私には分からない。もはやそんな感覚が過去のものなのか。それともまだ残っているの?
Oh, how can you be sure?
あなたにも分からないでしょう?

And how do I know if you're feeling the same as me?
そして、どうしたら分かるの? あなたが私と同じように感じていると
And how do I know if that's the only place you want to be?
どうしたら分かるの? そこがあなたがいたいと思う唯一の場所だと

Give me a stage and I'll be your rock and roll queen
舞台をちょうだい。あなたのロックンロール・クィーンになりましょう
Your 20th century cover of a magazine
20世紀の雑誌の表紙を飾ったように
Rolling stone here I come, watch out everyone, I'm singing *4
転がる石のように私はやってきた。一人ひとりを見つめ、歌う
I'm singing my song
私の歌を

Give me a festival and I'll be your Glastonbury star *5
フェスティバルをちょうだい。あなたの代りにグラストンベリーのスターになりましょう
The lights are shining, everyone knows who you are
照明が輝き、皆があなたのことを知っている
Singing songs about dreams, about hopes, about schemes
歌う歌は夢について。希望について。雄大な計画について
Ooooh, they just came true
きっとすべて実現するわ

And how do I know if you're feeling the same as me?
どうしたら分かるの? あなたが私と同じように感じていると
And how do I know if that's the only place you want to be?
どうしたら分かるの? そこがあなたがいたいと思う唯一の場所だと

And if you want it too, then there's nothing left to do
もしあなたが望むのなら、他にすべきことはないわ
Let's start a band
さあ、始めましょう。バンドを

And if you want it too, then there's nothing left to do
もしあなたが望むのなら、他にすべきことはないわ


備考
  1. libertine : 放蕩者、道楽者。(古代ローマで)奴隷から解放された者。(宗教上の)自由思想家。
  2. troubadour : 11~13世紀頃フランス、イタリアで活躍した抒情詩人。吟遊詩人
  3. stroll : ぶらつく、散歩する、放浪する。(俳優等が)巡業する、旅回りする
    minstrel :(中世の)吟遊楽人。詩人、歌手、音楽家
  4. rolling stone : 転がる石。職業・住所等を次々と変える人。活動的な人
  5. Glastonbury : イングランド南西部の町。1970年から大規模な野外ロックフェスティバルが開催されている


 2007年のデビューアルバム This Is The Life より。
 彼女の歌を聞くたび、歌うために生まれてきたという言葉はこういう人のことを言うのだろうと感じます。



最新記事