It's My Life / Livin' On A Prayer

2012年01月27日

It's My Life : Bon Jovi




This ain't a song for the broken-hearted *1
これは心が折れた奴のための歌じゃない
No silent prayer for the faith-departed *2
信念をなくした奴のための静かな祈りでもない
I ain't gonna be just a face in the crowd *3
群集の中のただの一人になんかなりたくない
You're gonna hear my voice
俺の声を聞いてくれ
When I shout it out loud
声を張り上げて歌うから

It's my life
俺にとって生きるとは
It's now or never *4
今しかない
I ain't gonna live forever
永遠には生きられない
I just want to live while I'm alive
生ある限りただ生き続けたい。ただそれだけだ
(It's my life)
(それが俺の生き方)
My heart is like an open highway
俺の心は誰にも開かれた公道
Like Frankie said
フランキーが言ったように
I did it my way
俺は我が道を進んだ
I just want to live while I'm alive
ただ、生ある限り生きたいというだけさ
It's my life
それが俺にとって生きるということ

This is for the ones who stood their ground *5
これは自らの場所にしっかりと立つ者たちのための歌だ
For Tommy and Gina who never backed down *6
決して引き下がらなかったトミーとジーナのための歌だ
Tomorrow's getting harder, make no mistake
明日はもっと厳しくなるだろう。間違いを犯すな
Luck ain't even lucky *7
運勢とは、ただ運がいいだけじゃないんだ
Got to make your own breaks *8
チャンスは自分で切り開け

It's my life
俺にとって生きるとはこういうことだ
And it's now or never
好機は今しかないんだ
I ain't gonna live forever
永遠に生きられるわけじゃない
I just want to live while I'm alive
命ある限り生き続けるだけさ
(It's my life)
(それが俺の生き方)
My heart is like an open highway
俺の心は開かれた天下の公道
Like Frankie said
フランキーが言ったように
I did it my way
俺は俺の道を歩いてきた
I just want to live while I'm alive
生きられる限り生きたい、ただそれだけさ
'Cause it's my life
それが俺の生き方だから

Better stand tall when they're calling you out *9
名を呼び上げられた時には堂々と待ち構えている方がいい
Don't bend, don't break, baby, don't back down *10
屈するな。折れるな。引き下がるな

It's my life
それが俺の「生きる」ということ
And it's now or never
今しかない
'Cause I ain't gonna live forever
永遠には生きられないんだから
I just want to live while I'm alive
生きている間だけでも(精一杯)生きたい
(It's my life)
(それが俺の生き方)
My heart is like an open highway
俺の心は開かれた公道
Like Frankie said
フランキーが言ったように
I did it my way
俺は自分の道を歩いてきた
I just want to live while I'm alive
生ある限り生き続けたい
(It's my life)
(それが俺の生き方)


備考
  1. ain't = is not
  2. faith : 信、信頼、信仰、信念、信条、信義、誠実
    departed : 死んだ、過去の
  3. I ain't gonna be = I am not going to be
    face : 顔、(比喩的に)人
  4. (It's) now or never : 今こそ好機。今しかない。絶好のチャンスだ
  5. stand one's ground : 地歩を保つ、自分の立場を固守する、意見・立場を守る、一歩も引かない
  6. back down : あとへ引く、取り消す、撤回する、譲歩する、非を認める、引き下がる
  7. luck : 運、運勢、巡り合わせ
    even : 同等の、同一の、釣り合いのとれた、対等の、五分五分の
    lucky : 運のよい、幸運の、まぐれの、幸運をもたらす
  8. break : 突破、突進、脱走、脱獄、夜明け、可能性、見込み、幸運、変化、急変
  9. tall : 大げさに、意気揚々と
    stand tall : 用意ができている
    call out : 叫び求める、名前を大声で読み上げる、召集する、相手に挑戦する、決闘を申し込む
  10. bend : 曲がる、たわむ
    Better bend than break. : 折れるよりは屈した方がよい。壊れるよりはたわめ(権力に屈する場合などの諺)
    break : こわれる、砕ける、割れる、折れる


 2000年のアルバム Crush に収録。
 ボン・ジョヴィはあまり聞いたことがないのですが、この歌は大好きです。こういうある種の覚悟を持って生きている人物にはどうしようもなく畏敬の念を抱いてしまいます。おそらく自分にないものだからだろうと思います。
 ところで歌詞中に唐突に現れる「トミーとジーナ」とは何者なのでしょうか。二人は、実はこれより14年前(1986年)の歌 Livin' on A Prayer の主役として登場しています。



Livin' On A Prayer : Bon Jovi




(Once upon a time, Not so long ago)
(かつて、といってもそれほど昔の話じゃない)

Tommy used to work on the docks
トミーは港で働いていた
Union's been on strike, he's down on his luck
組合はストばかり。彼は不運だった
It's tough, so tough
厳しい。とても厳しい

Gina works the diner all day
ジーナは終日食堂で働いている
Working for her man, she brings home her pay
男のために働いている。給料を家に運んでいる
For love, mmm, for love
愛のために。愛のために

She says :
彼女は言う
We've got to hold on to what we've got *1
私たちが手に入れたものを手放しちゃいけないわ
It doesn't make a difference if we make it or not
成功するかどうかは大した問題じゃないの
We got each other and that's a lot
二人で手に入れた。それが大事なのよ
For love we'll give it a shot! *2
愛のためなら、私たち努力できるでしょ

Oh, we're half way there
私たちはまだ道の途上
Oh oh, livin' on a prayer
祈りとともに生きている
Take my hand, we'll make it I swear
私の手をとって。きっと成功できるよ
Oh oh, livin' on a prayer
祈りとともに生きている

Tommy's got his six string in hock *3
トミーはギターを質に入れた
Now he's holding in what he used to make it talk *4
今は我慢している。かつてはギターに思いを語らせたのに
So tough, mmm, it's tough
とても厳しい。つらい話だ

Gina dreams of running away
ジーナは逃げ出す夢を見る
When she cries in the night, Tommy whispers :
彼女が夜中に泣き出すと、トミーがささやく
Baby it's okay, someday
大丈夫だよ。……いつか

We gotta hold on to what we've got
俺たちは、手に入れたものを守らなくちゃ
It doesn't make a difference if we make it or not
成功するかどうかは大した問題じゃない
We got each other and that's a lot
二人で手に入れたということ、それが大事なんだ
For love we'll give it a shot!
愛のために、努力しよう

Oh, we're half way there
俺たちはまだ道の途上
Oh oh, livin' on a prayer
祈りとともに生きている
Take my hand, we'll make it I swear
この手をとってくれ。俺たちはきっと成功するよ
Oh oh, livin' on a prayer
祈りとともに生きるんだ
Livin' on a prayer!
祈りとともに生きるんだ

We gotta hold on ready or not *5
俺たちは続けなくちゃ。覚悟があろうとなかろうと
You live for the fight when it's all that you've got
人生は闘いなんだよ。つまり手に入れたものだけがすべてなんだ

Whoa, we're half way there
俺たちはまだ道の途上
Whoa oh, livin' on a prayer
祈りとともに生きている
Take my hand and we'll make it I swear
俺の手をとって。俺たちはきっと上手くやれるさ
Whoa oh, livin' on a prayer
祈りとともに生きるんだ


備考
  1. hold on to : ~を保持する、手放さないでいる、~をたよりにする、~にすがる
  2. give it a shot : 何かのために試みたり努力したりすること
  3. in hock : 質に入れて
  4. hold in : 抑制する、自制する
  5. ready : 用意のできた、準備の整った、覚悟のできた


 この歌についてジョン・ボン・ジョヴィが次のように説明したことがあるそうです。「俺がこの歌を作ったのはレーガン大統領の時代だった。彼の経済政策が作詞のヒントになった。だから、もうこういう歌を作る必要はない。俺はアップビートの幸せで豊かな歌を作りたいんだ。それは、今まさに、今日、明日にも起ころうとしていることなんだ」。これは2000年の米大統領選時、民主党候補アル・ゴアの応援キャンペーンに参加した際の言葉です。(http://top40-charts.com/news.php?nid=4226)
 レーガン大統領(任期1981~1989)はレーガノミクスといわれる経済政策を打ち出しました。減税と福祉予算削減、軍事費増大によって「強いアメリカ」の復活を目指したものでしたが、結果的には失業者を大量に生み、財政赤字と累積債務の増大を招き、史上最悪と言われる経済状態を呈しました。トミーとジーナは架空の人物なのでしょうが、ジョン・ボン・ジョヴィの身近には二人のようなけなげなカップルが実際にいたのかもしれません。
 

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This is A Rebel Song

2012年01月09日

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I love you my hard Englishman
私はあなたを愛している。かたくななイギリス人よ
Your rage is like a fist in my womb
あなたの怒りは、まるで私の子宮をえぐる拳のよう
Can't you forgive what you think I've done
許すことができないのだろうか。私がしたとあなたが思っていることを
And love me, I'm your woman
私を愛することはできないのだろうか。私はあなたの女だというのに
And I desire you my hard Englishman
私はあなたを望んでいる。かたくななイギリス人よ
And there is no more natural thing
今ではありのままの自然なものなんてどこにもない
So why should I not get loving
だとしたら、なぜ私は愛を手に入れちゃいけないのだろう
Don't be cold Englishman
冷たくしないで欲しい。イギリス人よ

How come you've never said you love me
どうして私を愛していると言ってくれなかったのだろう
In all the time you've known me
私を知ってからずっと
How come you never say you're sorry
どうして「ごめん」と言ってくれないのだろう
And I do
私は言うわ

And please talk to me Englishman
どうか私と話をして。イギリス人よ
What good will shutting me out get done
私の目をふさいでいた「善意」は消えたのよ
Meanwhile crazies are killing our sons
狂人たちはまだ私たちの息子を殺しているけれども
Oh listen, Englishman
耳を傾けて。イギリス人よ
I've honoured you hard Englishman
私はあなたに敬意を払ってきた。かたくななイギリス人よ
Now I am calling your heart to my own
今私はあなたの心に呼びかけている。私自身のために
Oh let glorious love be done
栄誉ある愛を成し遂げて
Be truthful, Englishman
正直になって。イギリス人よ

How come you've never said you love me
どうして私を愛していると言ってくれなかったのだろう
In all the time you've known me
私を知ってから今にいたるまで
How come you never say you're sorry
どうしてあなたは「すまない」と言ってくれないのだろう
And I do
私は言うわ
I do
私は


 1997年のミニアルバム Gospel Oak より。
 アイルランド人の女が、愛するイギリス人の男に歌いかけるという体裁がとられていますが、アイルランド国民がイギリス国民に歌いかけているともとれるように作られた歌詞だろうと思います。
 長くイギリスの植民地だったアイルランドでは国民に根深い反英感情があります。その対立感情は1920年前後からの独立戦争を経て激化し、独立後も北アイルランドの領有をめぐり、両国の過激派によるテロ合戦で多くの死傷者を出しています。
 このような歴史からアイルランドでは Irish Rebel Song と言われるフォークソングがたくさん作られてきました。イギリスに対する抵抗・反抗の歌と言えるジャンルがあったわけです。以下に紹介するのは、Youtube で適当に検索して見つけたものです。


Come Out, Ye Black and Tans



I was born on a Dublin street where the Royal drums did beat,
俺はダブリンで生まれた。英王室の太鼓がいつも打ち鳴らされているような所だ
And the loving English feet walked all over us;
俺たちの周りでは忠良なる英国人が歩き回っていた
And every single night, when me Da would come home tight,
俺の親父は毎晩酔って帰ってくると
He'd invite the neighbours outside with this chorus:
隣近所の奴らを誘っていつも大合唱さ

※ Oh, come out you Black and Tans;
出て来い、英軍の連中よ
Come out and fight me like a man;
男らしく俺と戦え
Show your wife how you won medals down in Flanders;
女房に教えてやれ。どうやって西部戦線で勲章をとったかを
Tell her how the I.R.A. made you run like hell away
教えてやれ。どうやって IRA から脱兎のごとく逃げ出したかを
From the green and lovely lanes in Killeshandra. ※
キルシャンドラの緑美しい小道からな

Come, tell us how you slew
来いよ。教えてくれ。どんな風に殺したんだ?
Them ol' Arabs two by two;
アラブ人は二人ずつか
Like the Zulus, they had spears and bows and arrows;
ズールー族は槍と弓矢を持ってたんだろ
How you bravely faced each one,
勇敢なお前たちはそいつらに向かった
With your sixteen pounder gun,
大砲を持ってな
And you frightened them poor natives to their marrow.
お前らは原住民たちを骨の髄まで怯えさせたんだよな
※~※
Come, let us hear you tell
来いよ。聞かせてくれ
How you slandered great Parnell,
お前たちは偉大なチャールズ・パーネルをどんな風に誹謗中傷したんだ
When you thought him well and truly persecuted,
熟慮の上で迫害したんだろうが
Where are the sneers and jeers
嘲りの笑いと、ふざけた野次はどこへ行ったんだ?
That you bravely let us hear,
お前たちに勇気があるなら、聞かせてみろよ
When our heroes of sixteen were executed.
1916年、イースター蜂起の英雄たちを処刑した時のことを
※~※
The day is coming fast
その日はすぐに来る
And the time is here at last,
その時がついにここに来る
When each shoneen will be cast aside before us; And,
イギリスかぶれの裏切り者は淘汰される
if there be a need,
もし必要なら
Sure my kids will sing "Godspeed!",
子どもたちが歌うだろう、「さっさと国に帰れ」と
With a bar or two of Stephen Behan's chorus.
スティーヴン・ビーハンの合唱の一節とともに
※~※


 Rebel Song はこのようにイギリスに対するあからさまな敵意を歌ったものが多いようです。シネイド・オコナーの歌は、これらとは一線を画し、対話を呼びかけ、お互いの謝罪が必要だと述べながらも、「あなた」にそれができないのはなぜかと問いかけ、歴史的感情の複雑さを浮き彫りにしています。かと言って「過去を水に流して仲良くしましょう」と歌っているようには見えません。この歌に「反抗の歌」という題をつけたのは、アイルランド人の過去の様々な行動と思考をすべてをひとくくりにして切り捨ててはならないという彼女の思いが表れているのではないでしょうか。




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