Relax

2012年09月23日

Relax : Frankie Goes To Hollywood




Mahaha-hiya *1
マハー、ハイヤー
Give it to me one time now
さあ、くれよ。一回でいいから
Yeah-hea, whoa-ho ho ho ho ho
ウェーヘー、ウォーホー
Well-ell No-ow!
そうだ、今だ!

※ Relax, don't do it
力を抜けよ、そうじゃない
When you want to go to it *2
強烈に決めたいんだったら
Relax, don't do it
楽にしろ、違うって
When you want to come
いきたいんだったら
Relax, don't do it
力を抜いて。そうじゃないって
When you want to sock it to it *3
思いっきりいきたい時は
Relax, don't do it when you want to come ※
力を抜け。がまんしろ、いきたいときは

※~※

But shoot it in the right direction
方向を間違えるなよ
Make making it your intention *4
狙いを定めて
Live those dreams
夢を現実にするんだったら
Scheme those schemes *5
ちゃんと計画しろ
Got to hit me
俺に当ててくれ
Hit me
撃ってくれ
Hit me with those laser beams
撃ってくれ、お前のレーザービームで
Laser beam
レーザービームで

Relax
力を抜けって
Don't do it
そうじゃない
Relax
楽にしろ
When you want to come
いきたくなったら

I'm Coming
俺はいきそうだ

※~※

The Scene of love
愛の場面
Or feel it
それを感じろ

Relax, don't do it
力を抜いて。そうじゃない
When you want to go to it
強烈に決めたいんだったら
Relax, don't do it
楽にして。違うって


Relax, don't do it (Higher, higher)
力を抜け、そう急くな(もっと、もっと)
When you want to sock it to it
思いっきりいきたい時は
Relax, don't do it
楽にしろ、そうじゃない

One time, one time, one time
一度だ、一度

Come!
いく


備考
  1. Mahaha : 邪悪な笑い(誰かを侮蔑したり馬鹿にしたりした時や邪悪な事をたくらんでいる時などの内心を示す表現)… urbandictionary.com より
    hiya : やあ、よお、おっす(ゲイが使う挨拶言葉)
  2. go to it : どんどんやる、勢いよく始める、がんばる
  3. sock it to : 思いっきりやっつける、強烈な衝撃を与える、活気づける
  4. intention : 意図、目的、腹づもり、意図している行為の方向や道筋
  5. scheme : [動詞・名詞] 陰謀を企てる、悪巧みをする、計画を立てる、構想を練る


 1984年のアルバム Welcome To The Pleasuredome より。
 こんなものを大真面目に訳している自分が途中で情けなくなりましたが、このグループでいちばんヒットした曲なので、半ば義務感から掲載することにしました。彼らの本国イギリスではビデオのみならず歌自体が放送禁止だったそうです。このような事にあまり詳しくないので訳文は不自然かもしれません。 


Waving Flag

2012年09月15日

Waving Flag : K'naan




When I get older, I will be stronger
大きくなったら、強くなるんだ
They'll call me freedom, just like a waving flag
みんなが俺を"自由"と呼ぶ。風に翻る旗のように
And then it goes back, and then it goes back
そして戻ってくるんだ

Born to a throne, stronger than Rome but violent prone, poor people zone *1
ローマよりも強い王国に生まれた。暴力がはびこる貧しい者たちの土地さ
But it's my home, all I have known, where I got grown, streets we would roam
そこが俺の故郷。そこしか知らない。そこで育ち、その町をうろついた
But out of the darkness, I came the farthest among the hardest survival
だが暗闇から抜け出し、俺はこんな遠くまで来れた。必死で生き残った
Learn from these streets, it can be bleak, except no defeat, surrender retreat *2
この荒れ果てた町から学んだ。敗北も降伏も退却も例外なく

So we struggling, fighting to eat and we wondering when we'll be free
俺たちは食べるためにもがき、戦う。いつ自由が訪れるのか危ぶんでもいるが
So we patiently wait, for that fateful day
俺たちは根気よく待つ、運命の日を
It's not far away, so for now we say
それは遠くないはずさ。今はただそう言おう

When I get older, I will be stronger
大きくなったら、強くなるんだ
They'll call me freedom, just like a waving flag
みんなが俺を"自由"と呼ぶ。風に翻る旗のように
And then it goes back, and then it goes back
そして戻ってくるんだ

So many wars, settling scores, bringing us promises, leaving us poor *3
多くの戦争と報復は、未来への展望を抱かせたが、俺たちは貧しいままだった
I heard them say, love is the way, love is the answer, that's what they say
俺が聞いた言葉。愛が方法だ、愛が答えだ。そんな事を奴らは言いやがった
But look how they treat us, make us believers
見ろ。奴らがどんな風に俺たちを扱ったか、どんな風に俺たちを信者に仕立て上げたか
We fight their battles, then they deceive us
俺たちは奴らの戦争を戦い、奴らは俺たちをだまし裏切る
Try to control us, they couldn't hold us *4
奴らは俺たちを支配しようとするが、俺たちを抑えることはさせない
Cause we just move forward like Buffalo Soldiers *5
俺たちはバッファロー・ソルジャーのように前に進むのだから

But we struggling, fighting to eat and we wondering when we'll be free
俺たちは食べるためにもがき、戦う。いつ自由が訪れるのか危ぶんでもいるが
So we patiently wait, for that faithful day
俺たちは根気よく待つ、信義の日を
It's not far away, so for now we say
それは遠くないはずさ。今はただそう言おう

When I get older, I will be stronger
大きくなったら、強くなるんだ
They'll call me freedom, just like a waving flag
みんなが俺を"自由"と呼ぶ。風に翻る旗のように
And then it goes back, and then it goes back
そして戻ってくるんだ

And everybody will be singing it
誰もがこの歌を歌うだろう
And you and I will be singing it
お前も俺も歌うだろう
And we all will be singing it
俺たち皆が歌うだろう

When I get older, when I get older
大きくなったら、俺が大きくなったら
I will be stronger, just like a waving flag
強くなるんだ。翻る旗のように
Flag, flag, Just like a waving flag
翻る、あの旗のように


備考
  1. prone : ~の傾向がある、~しがちな・しやすい、うつ伏せの、ひれ伏した
  2. bleak : わびしい、気の滅入るような、吹きさらしの、荒涼とした、寒々とした
  3. settle a score : 恨みを晴らす、報復する
    promise : 約束、契約、将来の明るい展望・見込み、有望さ
  4. could : 仮定法で能力、可能性、依頼、許可等を表す。ここでは許可の意。
  5. Buffalo Soldiers : 南北戦争時の米合衆国陸軍(北軍)で黒人兵だけで構成された連隊のニックネーム。南北戦争後にも存続した。


 2009年のアルバム Troubadour に収録。このような強い精神にはただ感服するのみです。ソマリアの内戦はまだ続いています。何が解決の糸口になるのか、今の私には見当もつきません。「強くなって戻りたい」であろうケイナーンの心情を推し量ると、重く響いてくる歌詞だと思います。歌詞中盤の「奴ら」は、アフリカを自らの国益を利するための代理戦争の場としている欧米先進国を指しているのだと思います。アメリカの傀儡である日本にもいくらかは責任があるかもしれません。ソマリアからアメリカに亡命しカナダに移ったケイナーンの経歴を考えると、おそらく苦渋に満ちた言葉なのだろうと想像します。
 2010年のワールドカップサッカーのキャンペーン・ソングとなったバージョンも好きなので下に紹介しておきます。


Waving Flag(The Celebration Mix)




Give me freedom, give me fire, give me reason, take me higher
自由をくれ。火をくれ。理由を教えてくれ。もっと高みへ連れて行ってくれ
See the champions, take the field now, you define us, make us feel proud
チャンピオンたち、さあ戦いの始まりだ。君たちは俺たちだ。さあ誇りを感じさせてくれ
In the streets our heads are lifting, as we lose our inhibition
町中で俺たちは頭を上げ、興奮を抑えきれない
Celebration, its around us, every nations, all around us
祝福が俺たちを包む。すべての国で、俺たちの回りで

Singing forever young, singing songs underneath that sun
永遠の若さを歌おう。日の光の下で
Lets rejoice in the beautiful game
美しいゲームを楽しもう
And together at the end of the day
一緒に日が沈むまで
We all say
さあみんなで

When I get older I will be stronger
大きくなったら、強くなるんだ
They'll call me freedom, just like a wavin' flag
みんなが俺を「自由」と呼ぶ。ひるがえる旗のように
So wave your flag, now wave your flag, now wave your flag
だから、君の旗を振れ。さあ、今は君の旗を振れ

Give you freedom, give you fire, give you reason, take you higher
自由をやる。火をやる。理由を教える。もっと高みに連れて行く
See the champions, take the field now, you define us, make us feel proud
チャンピオンたち、さあ戦いの始まりだ。君たちは俺たちだ。さあ誇りを感じさせてくれ
In the streets our heads are lifting, as we lose our inhibition
町中で俺たちは頭を上げ、興奮を抑えきれない
Celebration, its around us, every nations, all around us
祝福が俺たちを包む。すべての国で、俺たちの回りで

Singing forever young, singing songs underneath that sun
永遠の若さを歌おう。日の光の下で
Lets rejoice in the beautiful game
美しいゲームを楽しもう
And together at the end of the day
一緒に日が沈むまで
We all say
さあみんなで

When I get older I will be stronger
大きくなったら、強くなるんだ
They'll call me freedom, just like a wavin' flag
みんなが俺を「自由」と呼ぶ。ひるがえる旗のように
So wave your flag, now wave your flag, now wave your flag
だから、君の旗を振れ。さあ、今は君の旗を振れ

And everybody will be singing it
誰もがこの歌を歌うだろう
And we all will be singing it
俺たちみんながこの歌を歌うだろう


 <関連記事>
  ☆ Take A Minute : K'naan

I Shot The Sheriff

2012年09月13日

I Shot The Sheriff : The Wailers




I shot the sheriff
保安官は撃ったよ
But I didn't shoot no deputy, oh no *1
だが副保安官なんか撃っちゃいない

Yeah! All around in my home town, they're tryin' to track me down
町じゅうをくまなく回って、奴らは俺を追ってる
They say they want to bring me in guilty
奴らは俺を犯人に仕立てたいんだ
For the killing of a deputy, for the life of a deputy *1
どこかの副保安官を殺した容疑、そいつの命の代償のため
But I say
だが、違うんだ

I shot the sheriff
俺はあの保安官は撃った
But I swear it was in selfdefence
だが誓って言う。あれは正当防衛だ
I say: I shot the sheriff - Oh, Lord
確かに保安官は撃ったよ。ああ、神様
And they say it is a capital offence *2
奴らはそれが死刑に値する犯罪だと言う

Sheriff John Brown always hated me
保安官のジョン・ブラウンはいつだって俺を憎んでた
For what, I don't know
なぜだか分からない
Every time I plant a seed *3
俺が種をまくたびに
He said kill it before it grow, he said kill them before they grow
奴は言うんだ。育つ前に枯らしてやるって
And so
そんなことばかりさ

Read it in the news
事件は新聞で読んだ
Where was the deputy?
だが、どこに副保安官なんかがいたんだ?
I say: I shot the sheriff
保安官は撃ったさ
But I swear it was in selfdefence
誓って言うが、正当防衛だ

Freedom came my way one day, and I started out of town *4
ある日、自由が手に入って俺は町を出ようとしたんだ
All of a sudden I saw sheriff John Brown
突然俺の目に保安官のジョン・ブラウンが飛び込んできた
Aiming to shoot me down
俺を撃とうと狙ってる
So I shot - I shot - I shot him down and I say
だから俺は撃った。撃ったよ、奴を撃った
If I am guilty I will pay
もし俺に罪があるなら償おう

But I say
だが
I didn't shoot no deputy
副保安官なんか撃っちゃいない
I shot the sheriff. I did
確かに保安官は撃ったさ
But I didn't shoot no deputy
でも副保安官は撃ってないんだ

Reflexes had got the better of me *5
反射的だったんだよ
And what is to be must be *6
しかたがなかったんだ
Every day the bucket a-go a well, one day the bottom a-go drop out *7
毎日バケツを井戸で使えば、いつかは底が抜けるってことさ

I - I - I - I shot the sheriff
俺は、俺は保安官を撃った
But I didn't shoot no deputy, yeah, no
だが、副保安官なんて撃っちゃいない。断じて


備考
  1. sheriff : 保安官   deputy sheriff : 副保安官
    ※ the sheriff は定冠詞付きで後のジョン・ブラウンを指しているのに対し、a deputy は不定冠詞で歌い手が知らない誰かであることを示唆している。
  2. capital : 最大限の、大文字の、主要な、第一級の
    capital offence : 死刑に値する犯罪
  3. ※ plant a seed は直接には大麻を育てることを指すのだろうが「俺が何か事を起こすたびに邪魔をする」という意味だろう
  4. come a person's way : 起こる、身に降りかかる、手に入る、うまく運ぶ
  5. get the better of : 勝つ、出し抜く、感情などが~を圧倒する
  6. What must be, must be. [諺] なるようになる
  7. a- : ジャマイカ・クレオール語で、動詞の前に置かれ「be ~ing」を示すアスペクト助詞。a-go は未来時制を示す。
    ※この1行は、虐げられ搾られ続ける民衆の我慢にも限度があると言いたいのではないか。


 1973年のアルバム Burnin' に収録。1670年にイギリスの植民地となったジャマイカにはアフリカから多くの黒人奴隷が強制移入させられ、国民の9割をアフリカ系が占めています。以来三百年にわたるイギリス支配の間、幾多の奴隷反乱が起こり、1962年にようやく独立を果たします。1945年生まれのボブ・マーリーが17歳の時です。
 ジャマイカでは独立前から労働組合を基盤とする政党が結成されており、1944年には普通選挙も行なわれてジャマイカ労働党と人民国家党の二大政党制が確立していました。独立後10年間はジャマイカ労働党が政権を握っていましたが、両党の激しい対立が続きました。当時のジャマイカの政党抗争は現代日本のそれなどとは全く違い、市街戦で死者が出るような激しいものだったようです。
 この歌の「俺」と「保安官ジョン・ブラウン」は、例えばこれがアメリカの話ならば「黒人貧困層対白人警官の対立」という分かりやすい図式が描けるのですが、警察=政府=政党の構成員はおそらく黒人なのだろうと思えるので、事はそう単純ではありません。イギリス帝国主義からの独立を果たして自らの国を作ったジャマイカ国民は、イギリスやアメリカ、キューバなどの様々な内政干渉を受けながらも、政治的には白人の支配から脱却できていたはずなのです。ところが、深刻な貧困からの脱却がなかなかできず、犯罪の横行、ギャングの抗争等で相当治安が悪かったようです。これは、現代にも引き継がれ、ウィキペディアによれば「2009年の殺人事件は1660件であるなど、ジャマイカは長年に渡って世界で最も殺人事件発生率の高い国の一つであり…(中略)…2000年から2009年の10年間に1900人以上が警察に殺害されている。2010年6月には麻薬王クリストファー・コークの逮捕を巡り、軍・警察とキングストン・チボリガーデン地区の住民及びギャングとの間で激しい銃撃戦が起き、乳幼児を含む76名が死亡するなど、ギャングや政党間の闘争も苛烈である」ということです。ボブ・マーリー自身も1976年にはこの政党の抗争に巻き込まれ銃撃を受けて重傷を負っています。ボブ・マーリーの信奉していたラスタファリアニズムは大麻の常習や過激なアフリカ回帰主義など、政府の秩序維持の観点からは危険なものに映ったらしく一頃激しい弾圧を受けていたそうです。この歌はそのようなラスタファリアンの視点で描かれているのかもしれません。
 歌詞の内容は、別に犯人がいる副保安官殺しの罪を着せるため「俺」を撃とうとしたジョン・ブラウンを過って撃ってしまった「俺」が、相変わらず副保安官殺しプラス保安官銃撃の容疑で追われているというものではないでしょうか。

2015.12.12 追記
 先日、この歌詞の背景に関する記述をネットで見つけました。以下の内容は文化研究者で現在はロンドン大学キングスカレッジ教授であるポール・ギルロイという人が2007年10月10日に和光大学で行なった講演に拠っています。(https://www.wako.ac.jp/_static/page/university/images/_tz0923.a09241dbf8ed34647e0a79c25dd69e1c.pdf)
 ボブ・マーリーは20代の頃何度かアメリカで生活していますが、その初めが1966年の8ヵ月間の滞在です。当時のアメリカは1964年に公民権法が成立したものの黒人と白人の対立が簡単に解消するはずもなく、各地で両者の衝突が起きていました。また、過激なブラックパンサー党が設立され、それまで主流だったキング牧師の非暴力平和主義と一線を画す「ブラックパワー」という黒人主導的思想も台頭してきた頃です。
 そのような中でボブ・マーリーはアメリカの実情を目の当たりにします。「非暴力から自己防衛目的での武力の正当な使用へ、というこの変移は、マーリーの想像力の中にしっかりと刻まれた。それは『アイ・ショット・ザ・シェリフ』の語りの中で、殺風景な感じの劇として表現されている。そこでは驚くべきことに、アメリカを背景として用いつつ、不正義のある所ならばどこで勃発してもおかしくないような抵抗が、寓話化されていたのである。保安官や保安官代理といった職階はジャマイカにはないが、マーリーが合州国で過ごした最初の夏には、アトランタやデトロイトやフィラデルフィアやその他の主要都市で暴動が頻発した。…(中略)…デュポン・ホテルでモップと箒を握って働いた時間と同様、アメリカというバビロンでの生活にあった汚らしい浅薄さにマーリーが抱いた道徳的政治的な嫌悪を、はっきりと条件づけた。」(カギカッコ内は講演からの引用。)
 つまり、この歌はジャマイカが舞台ではなく渡米時にボブ・マーリーが見聞きした出来事を背景としたものであり、登場人物はおそらくアメリカの白人警官と黒人容疑者が想定されているらしいということです。
 下のコメントを投稿してくださった方の黒人差別を主題としているという考えはおおむね正しいと思います。自分の不明も省みず失礼な物言いをしてしまったかもしれません。この場を借りてお詫び申し上げます。また、大変貴重なご意見をいただき本当にありがとうございました。



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