香港 Hong Kong

2012年12月30日

香港 Hong Kong : テレサ・テン Teresa Teng(鄧麗君 Dèng Lìjūn)
作詞/荒木とよひさ, 作曲/三木たかし(lyrics by Araki Toyohisa, composed by Miki Takashi)




星屑を地上に蒔いたこの街のどこかに
思い出も悲しみさえもいまは眠っている
Now all memories and even sadness are sleeping
somewhere in this city scattered with stardust
この広い地球の上で暮らしてる人達
誰もみんな帰るところをもっているはず
All living people on this broad earth
should have a place to come back

あゝ人はまぼろしの夢を追いかけて
生きているだけならば儚すぎる
Oh a man's life is so evanescent
if he lives only to pursue a dream of illusion
何故にわたしは生まれてきたの
何故に心が淋しがるの
Tell me why I was born,
why I feel my heart lonly

銀色の翼をひろげまだ知らぬ異国へと
いつの日か旅立つならばそばに愛する人
I wish my love by my side
when I spread the silver wings to leave for an strange country someday
時が過ぎ時代が変わり若き日をふりむき
心だけが帰るところはきっとこの街
As time has passed and changed I look back on the young,
only my heart will come back to this home town

あゝ人は夢ごとの過去を懐しみ
かえがたい優しさに気付くけれど
Oh though everyone is stuck in the past dreams
and realize the kindness too precious to replace
何処へわたしはたどり着くの
何処へ心を連れてゆくの
Tell me where I'll arrive at,
where you'll take my heart

あゝ人はまぼろしの夢を追いかけて
生きているだけならば儚すぎる
Oh a man's life is so evanescent
if he lives only to pursue a dream of illusion
何故にわたしは生まれてきたの
何故に心が淋しがるの
Tell me why I was born,
why I feel my heart lonly


 テレサ・テンのファンではありませんが、この歌は昔から好きです。英文和訳も覚束ないのに英訳など無謀なことは承知していますが、日本と近隣諸国の対立が先鋭化しつつあるこの年の暮れに、国家の争いに翻弄された彼女の人生を象徴させるような歌詞を掲載したく思い、翻訳してみました。不自然かつ間違っているでしょうし当然まったく詩になっていません。どなたか間違いだけでも訂正していただけると幸いです。
 テレサ・テンは1953年台湾生まれ。両親が日本敗戦後に台湾に移住した外省人のため、親戚縁者のいる中国大陸への懐郷の思いを強く持っていたそうです。彼女の歌は1970年代半ばから大陸でも人気を得、中国共産党も彼女の「何日君再来」を日中戦争下の抗日歌として宣伝するようになる一方で、台湾=中華民国は反中共感情を煽る手段として彼女の歌を利用しました。
 1989年6月4日の天安門事件で中国共産党が民主化運動家たち数千人を虐殺したことに対し、彼女は香港での抗議集会に参加し中華人民共和国の民主化を訴えました。その後、中共に返還されることが決まっていた香港を離れ、フランスのパリへ移住します。中華人民共和国でのコンサート開催を願っていた彼女の望みはかなうことなく、1995年5月8日に気管支喘息の発作で夭逝します。

 下の映像は天安門事件の直後1989年6月21日に日本のテレビ出演予定を取りやめ香港から中継放送されたものです(http://www.epochtimes.jp/jp/2009/12/html/d15289.html)。動画の投稿者は台湾の人のようです。

 

 次の「テレサ・テンはなぜ泣くのか」と題された動画は、内容は上とほぼ同じですが、簡体字を使っていることもあり投稿者は大陸(中華人民共和国)の人だと思われます。大陸にも彼女のファンは多いそうなので不思議なことではありませんが、歌や音楽は国家間の争いを超える力があると信じます。

 

Bad Boy

2012年12月29日

Bad Boy : Cascada




Remember the feelings, remember the day
あの気持ちを覚えていて。あの日を忘れないで
My stone heart was breaking, my love ran away
私の硬い心は砕け、私の愛は逃げ去った
This moment, I knew I would be someone else
その時、私は何か別のものになったのよ
My love turned around and I fell
愛が転覆し、私は落ちてしまった

※ Be my bad boy, be my man
私の悪い子でいて。情夫でいて
Be my weekend lover, but don't be my friend
週末の愛人でいて。でも、友達ではいないで
You can be my bad boy, but understand
あなたは私の悪い子ではいられる。でも分かってね
That I don't need you in my life again ※
私の人生にもうあなたは必要ないの

Would you be my bad boy, be my man
私の悪い子でいてくれる? 情夫でいてくれる?
Be my weekend lover, but don't be my friend
週末の愛人でいてくれる? でも、友達ではいないでね
You can be my bad boy, but understand
あなたは私の悪い子ではいられる。でも、分かってね
That I don't need you again
私にはあなたは必要ないのよ
No, I don't need you again
そう。もう必要ないの

Bad boy
悪い子

You once made this promise to stay by my side
約束したよね。私のそばにいるって
But after some time, you just pushed me aside
でも時がたって、あなたは私を脇へ追いやった
You never thought that a girl could be strong
女が強くなれるなんて思ったことないでしょ
Now, I'll show you, how to go on
だから私が見せてあげる。どんなことになるか

※ ~ ※

Won't you be my bad boy, be my man
私の悪い子でいてくれない? 情夫でいてくれない?
Be my weekend lover, but don't be my friend
週末の愛人でいてくれない? でも、友達ではいないでね
You can be my bad boy, but understand
あなたは私の悪い子ではいられる。でも、分かってね
That I don't need you again
私にはあなたは必要ないのよ
No, I don't need you again
そう。もう要らないの


 2007年のアルバム Everytime We Touch に収録。
 年下の男との不倫というイメージが浮かびますがどうなのでしょうか?「あんたがその気なら、私もあんたを遊びの相手と割り切るから」と言いながらも無理に強がっている感じがします。間違っているかもしれません。とりあえずノリのいい曲が好きです。
 冒頭の remember という単語は辞書には「覚えている、思い出す」とあります。これが「忘れないでずっと覚えている」と「忘れていた事を思い出す」だとすると、両者には大きな違いがあると思いネットで調べたのですが、結局よくは分かりませんでした。「思い出す」には recall, remind 等の単語もあるので、おそらく remember は「記憶=顕在意識に留めておく」という語感が強いのだろうと判断し、一応この歌詞の訳文では「覚えておく」という意味の日本語を使いました。通常は文脈で判断がつくのでしょうが、この歌詞では「あの日を思い出して」でも成り立つようで少し自信がありません。
 それにしても、覚えていると思い出すを同一の単語に当てる英米人の思考の論理がよく理解できません。ところが、古語の「おぼゆ」を調べると「思われる、思い出される、知覚する、思い出す、記憶している」とあって、日本語も同じようなものかと驚きました。現代語では「覚える」「覚えている」「思い出す」を(前二者はある程度)区別しますが昔はそうではなかったのでしょうか。日本語すらよく分からなくなりました。


River : Joni Mitchell

2012年12月22日




It's coming on Christmas
クリスマスがやって来る
They're cutting down trees
木々を切り倒し
They're putting up reindeer
トナカイを狩りたてて
And singing songs of joy and peace
みんな歌うんだ。喜びと平和の歌を
Oh I wish I had a river
ああ凍りついた川があればいいのに
I could skate away on
遠くへ滑って行けるのに

But it don't snow here
でもここに雪はなく
It stays pretty green
緑は美しいままだ
I'm going to make a lot of money
たくさんお金を稼ごう
Then I'm going to quit this crazy scene
そしてこの狂った景色から立ち去ろう
I wish I had a river
川があればいいのに
I could skate away on
遠くへ滑って行けるのに

I wish I had a river so long I would teach my feet to fly
川があればいいのに。この足が飛ぶことを覚えるほど長い川が
Oh I wish I had a river
ああ川があればいいのに
I could skate away on
遠くへ滑って行けるのに

I made my baby cry
私は愛しい人を泣かせてしまった

He tried hard to help me
彼は懸命に私を助けようとした
You know, he put me at ease
彼は私に安らぎを与えてくれた
And he loved me so naughty, made me weak in the knees
彼は私をみだらに愛してくれた。膝が崩れ落ちるほどに
Oh I wish I had a river
ああ川があればいいのに
I could skate away on
遠くへ滑って行けるのに

I'm so hard to handle, I'm selfish and I'm sad
扱いにくい女。わがままで、泣き虫
Now I've gone and lost the best baby that I ever had
もう私は死んだようなもの。いちばん大切な人を失った
Oh I wish I had a river
ああ川があればいいのに
I could skate away on
遠くへ滑って行けるのに

I wish I had a river so long I would teach my feet to fly
川があればいいのに。この足が飛ぶことを覚えるほど長い川が
Oh I wish I had a river
ああ川があればいいのに
I could skate away on
遠くへ滑って行けるのに

I made my baby say goodbye
私は愛しい人にさよならを言わせてしまった

It's coming on Christmas
クリスマスがやって来る
They're cutting down trees
木々を切り倒して
They're putting up reindeer and singing songs of joy and peace
トナカイを狩りたてて、喜びと平和を歌うだなんて
I wish I had a river
凍った川があればいいのに
I could skate away on
そしたら遠くまで滑って行けるのに


 ジョニ・ミッチェルはカナダ出身の歌手で、1943年アルバータ州生まれ。これは1971年のアルバム Blue に収録された歌です。
 気候の暖かいカリフォルニアで失意に沈む彼女にとって、こんな悲しみを知らず幸せだった頃の自分を象徴させるのがカナダの凍った川なのでしょう。失恋は別として、クリスマスに浮かれる景色を見て逃げ出したくなる心情は私も分かります。"fly" という祈りのような声を聞くと、よのなかをうしとやさしとおもへどもとびたちかねつとりにしあらねば、という歌を思い出します。

 ☆ 同じカナダ出身のサラ・マクラクランのカバー ☆
 



最新記事