To Zion

2012年03月16日

To Zion : Lauryn Hill




Unsure of what the balance held *1
心の平静を保つ自信がなくて
I touched my belly overwhelmed *2
私は自分のお腹に触れてみた。それは、押し潰されそうだった
By what I had been chosen to perform *3
今まで私が選ばれて演じてきたことによって

But then an angel came one day
でも、ある日、天使が現れ
Told me to kneel down and pray
私に、跪いて祈るようにと言った
For unto me a man child would be born *4
人の子が生まれるようにと

Woe this crazy circumstance *5
ああ、こんな狂った世の中だけれど
I knew his life deserved a chance *6
私には分かった。この命には機会が与えられるべきだと
But everybody told me to be smart
でも、みんなは私に賢くなれと諭した

Look at your career they said
自分の経歴を考えなさいと彼らは言った
"Lauryn, baby, use your head"
「ローリン。頭を使わなきゃ」
But instead I chose to use my heart
でも、私が選んだのは、私の心を使うこと

Now the joy of my world is in Zion *7
今、私の世界の喜びはザイオンの中にある

How beautiful if nothing more
どんなにか美しいことでしょう
Than to wait at Zion's door *8
ザイオンの扉の前で待つことができるだけでも
I've never been in love like this before
こんなに愛に包まれたことは一度もない

Now let me pray to keep you from
だから私に祈らせて
The perils that will surely come *9
将来必ず訪れる危機からあなたを守るために
See life for you my prince has just begun
御覧なさい、私の王子。あなたの生命は今始まったばかりなの

And I thank you for choosing me
私はあなたに感謝している。私を選んでくれたことを
To come through unto life to be *10
これからの人生を生き抜くために
A beautiful reflection of his grace *11
神の恩恵の美しい反映となるために

See I know that a gift so great
私には分かる。この偉大な贈り物は
Is only one God could create
主が創造されたかけがえのないものだと
And I'm reminded every time I see your face
あなたの顔を見るたびにそう思う

That the joy of my world is in Zion
私の世界の喜びはザイオンの中にある

Marching, marching, marching to Zion
進んでいる。進んでいる。ザイオンへと

Beautiful, beautiful Zion
美しい、美しいザイオン


備考
  1. unsure : [形] 自信がない、確信できない、不確かな、あやふやな
  2. overwhelm : 精神的に押しつぶす・圧倒する、どぎまぎさせる、困惑させる、やっつける、制圧する
  3. ※「選ばれた」と受身形なのは、これまでの自分の人生が周りの期待や相手の意思などに左右されたもので、必ずしも自分の本心に沿うものではなかったことをほのめかしているように見える。
  4. unto = to
  5. woe : [名] 悲痛、苦悩、悲哀 [間] ああ、おお
    circumstance : 周囲の事情、状況、環境、付随的な事柄、二義的なこと、身の上、境遇、暮らし向き
  6. deserve : 報酬・罰等を受けるに足る、~するに値する、~を受けるにふさわしい(受けて当然だ)
  7. Zion : ローリン・ヒルが前年に産んだ息子の名。ザイオン=シオンはユダヤ・キリスト教の聖地を指す言葉だが、ジャマイカのラスタファリアニズムでは天国またはエチオピアを意味する。
  8. nothing more than : ~に過ぎない、~と同等である
    no more than : たった、わずかに
  9. peril : (怪我や死に関わる)危険
  10. come through : 通り抜ける、生き抜く、切り抜ける、やり通す、成し遂げる、成功する
  11. reflection : 映像、映った影、反射、反映、反響、沈思、熟考、熟慮して得た思想
    grace : 神の恩恵、恩寵、美徳、優雅、優美、慈悲、寛大さ、長所、美点
    ※この3行は "I thank you for choosing me to come through ~ to be a ~" という一文で、直訳すると「あなたが私を選んでくれたことによって、私はこれからの人生を生き抜いて神の恩寵の美しい反映となることができるだろう。そのことに対して、私はあなたに感謝する」という意味だろうと思う。また、ここで使われている "choose" は、同じ「選ばれたこと」であっても、否定的な感情を抱いていた *3 の choose とは対照的に心から歓迎できる choose であることが表されている。


 1998年のアルバム The Miseducation of Lauryn Hill より。
 ローリン・ヒルは1997年に子どもを生んでいます。子の父親はボブ・マーリーの息子ローアン・マーリーですが、正式な結婚はしていないようです。自らのキャリアが傷つくことも構わず母になる事を選んだ彼女の覚悟が表されている歌詞なのでしょうか。冒頭の歌詞を見ると、これまで自分の人生は周囲に同調することを強いられてきたけれど、これだけは自分の心こそを信じて進もうという意思が感じられます。


 <関連記事>
  ☆ Lost Ones : Lauryn Hill



コメント

  1. けいじ | URL | -

    Re:To Zion

    先頃、ザイオンに子供が生まれましたね~
    ローリンはおばあちゃんに、故ボブはひいじいさんになりました。
    ザイオンに子供が生まれたニュースを知った時、まっさきにこの曲を思い出しました♪

  2. Kalavinka | URL | -

    けいじ様

     コメントありがとうございます。

    > 先頃、ザイオンに子供が生まれましたね~
     全然知りませんでした。もう二十年も経ったのですね。ローリン・ヒルも41歳にしておばあちゃんですか。感慨深いです。

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