Sinnerman : Nina Simone

2012年10月13日




Oh Sinnerman, where you gonna run to? *1
罪びとよ、どこへ逃げるつもりだ
Where you gonna run to?
どこへ逃げるつもりだ
All along dem day *2
あの日からずっと

Well I run to the rock, please hide me *3
俺は岩に逃げる。岩よ、俺を隠してくれ
I run to the rock, please hide me, Lord
岩よ、俺を隠してくれ
All along dem day
あの日からずっと

But the rock cried out, I can't hide you
しかし、岩は叫んだ。お前を隠すことはできない
The rock cried out, I ain't gonna hide you guy *4
岩は叫んだ。お前を隠すつもりはない
All along dem day
あの日からずっと

I said, "Rock, what's a matter with you rock?"
岩よ、どうしたんだ?
"Don't you see I need you, rock?"
分からないのか。お前が必要なんだ
Lord, Lord, Lord
主よ、主よ
All along dem day
あの日からずっと

So I run to the river, it was bleedin' *5
俺は川に逃げる。川は血に染まっていた
I run to the sea, it was bleedin'
俺は海に逃げる。海は血に染まっていた
All along dem day
あの日からずっと

So I run to the river, it was boilin' *6
俺は川に逃げる。川は煮えたぎっていた
I run to the sea, it was boilin'
俺は海に逃げる。海は煮えたぎっていた
Along dem day
あの日からずっと

So I run to the Lord, please hide me Lord
俺は主のもとへ逃げる。主よ、俺を隠してくれ
Don't you see me prayin'?
見えないのか。俺の祈りが
Don't you see me down here prayin'?
見えないのか。ここで俺が祈っているのが

But the Lord said, "Go to the devil"
しかし、主は言った。悪魔のもとへ行け
He said, "Go to the devil"
主は言った。悪魔のもとへ行け
All along dem day
あの日からずっと

So I ran to the devil, he was waitin'
俺は悪魔のもとへ逃げた。悪魔は待っていた
Ran to the devil, he was waitin'
悪魔のもとへ逃げた。悪魔は待っていた
All on that day
あの日からずっと

I cried, power (Power to da Lord)
俺は叫んだ。力を!(主よ、力を)
Bring down (Power to da lord)
与えてくれ(主よ、力を)
I cried, power (Power to da Lord)
俺は叫んだ。力を!(主よ、力を)

Well I run to the river, it was boilin'
俺は川に逃げる。川は煮えたぎっていた
I run to the sea, it was boilin'
俺は海に逃げる。海は煮えたぎっていた
All along dem day
あの日からずっと

So I ran to the Lord
俺は主のもとへ逃げた
I said, "Lord hide me, please hide me"
主よ。俺を隠してくれ。お願いだ
"Please help me"
頼む、助けてくれ
Along dem day
あの日からずっと

He said, "Child, where were you when you oughta been prayin'?" *7
子よ。祈るべき時にお前はどこにいた?
I said, "Lord, Lord, hear me prayin'"
主よ、主よ。俺の祈りを聞いてくれ
"Lord, Lord, hear me prayin', Lord, Lord, hear me prayin'"
主よ、主よ。聞いてくれ。主よ、俺は今祈っている
All along dem day
あの日からずっと

Sinnerman you oughta be prayin'
罪びとよ。祈り続けろ
Ought a be prayin'
祈り続けるがいい
All on that day
あの日からずっと

I cried, power(Power to da Lord)
俺は叫んだ。力を!(主よ、力を)
Go down(Power to da Lord)
降りてきてくれ(主よ、力を)
Power(Power to da Lord)
力を!(主よ、力を)

Power, Power, Lord
力を、力を。主よ
Don't you know I need you Lord?
分からないのか。あなたが必要なんだ、主よ
Don't you know that I need you?
分かってくれ。あなたが必要なんだ
Power, Lord!
主よ、力を!


備考
  1. ※ sin は「宗教上の罪、神の意思に反する行為」を指し、転じて「道徳的な罪」という意味でも使われる。一方、crime は「法律上の罪、重い法律違反、犯罪」、offence は「法律・慣習に対する違反、軽い犯罪、悪事」などの意味で使われる。
    gonna = going to
    ※黒人英語では is, are はよく省略されるのでここでは gonna = are going to = will だろう。
  2. all along : ずっと、いつも、初めから、~に沿ってずっと、~伝いに
    ※ dem = them なのでここは those days か that day なのだろうが、よく分からない。
  3. 『黙示録』7-15,16「地の王たち、高官、千卒長、富める者、勇者、奴隷、自由人らはみな、ほら穴や山の岩かげに身を隠した。そして、山と岩にむかって言った。"さあ、我々をおおって、御座にいます御方と子羊の怒りからかくまってくれ"」
  4. ain't gonna = am not going to = will not
  5. 『出エジプト記』7-20,21「モーセとアロンは…(中略)…杖を上げてナイル川の水を打つと、川の水はことごとく血に変わった。川の魚は死に、川は臭くなり、エジプト人は川の水を飲むことができなくなった」
  6. 『イザヤ書』64-1,2「ああ、あなたが天を裂いて降りて来られると、山々は御前で揺れ動くでしょう。火が柴に燃えつき、火が水を沸き立たせるように、あなたの御名はあなたの敵に知られ、国々は御前で震えるでしょう」
  7. oughta = ought to :(義務・責任・正当)すべきである、せねばならない、当然である。程度は must>ought>shuld の順に強い。


 ニーナ・シモン(1933ー2003)はアメリカのジャズ歌手。この歌は1966年のアルバム Pastel Blues に収録されています。
 Sinnerman(または Sinner Man)はアメリカに古くから伝わる黒人霊歌なので多くの歌手が歌っていますが、ニーナ・シモンの歌唱と演奏は疾走感と緊張感が並はずれており、異様な高揚を感じます。歌詞は多分にキリスト教的なのでよくは理解できません。黒人奴隷を支配する白人の罪をなじるもの、あるいは罪を犯した黒人は神からも見放される運命だという嘆き、などの感想を持ちました。



コメント

  1. IndianLineman | URL | yDw5edtU

    Re:Sinnerman

    Kalavinkaさん
    はじめまして、こんにちは。

    いつも素敵な音楽と詩を届けてもらい感謝しています。
    この歌は私にとって重要な曲なのですが、この動画は知りませんでした。
    神話をアニメーションで伝えていてとても斬新ですね。
    音質も良です。

    私も音楽を愛好している一介の者なので、ツイッターで気に入った音楽をよく紹介しています。よろしければ覘いてみてください。

    IndianLineman
    https://twitter.com/indian_lineman



  2. Kalavinka | URL | -

    IndianLineman 様

     はじめまして。
     こちらこそ、当ブログをご紹介下さりありがとうございます。ツイッター、拝見しました。政治や社会の情勢に対する関心が最近とみに薄くなってきている自分にとって、興味深い事柄が多く、とても刺激を受けました。「自分にだけは正直でありたい。自分にはウソがつけない、自分はごまかせない。だからこそ、どんなときでも自分が自分の味方でいよう。それだけでどれだけ救われることだろうか。」…至言だと思います。これからも、時々お伺いいたします。
     冒頭の Sinnerman の動画を久しぶりに見ました。やはり、何度見ても面白いです。人が生きていく上での歓喜や悲嘆、さまざまな物や事との闘い、争いや不和などを描きながら、それが、広大な宇宙の中では極めて矮小なものでしかないというような印象を持ちました。

  3. IndianLineman | URL | yDw5edtU

    Re:Sinnerman

    Kalavinkaさん
    ご丁寧な返信をありがとう御座います。また私の稚拙なツイッターをご覧いただき、素直にうれしく思います。

    ご覧のように私はツィッターで社会的な問題を取り上げています。でもリーマンショックあたりまでは社会問題に対してとても無関心でした。ツイートでリンクしているものをお読みいただければ、いかに日本が深刻な問題を抱えているかが理解してもらえるのではないかと日々ツイートしてます。


    >人が生きていく上での歓喜や悲嘆、さまざまな物や事との闘い、争いや不和などを描きながら、それが、広大な宇宙の中では極めて矮小なものでしかない

    認識においての取り違え、事実誤認は意図的計画的に大規模になされているので、日々の精進は欠かせませんね。その際に音楽というのは私にとっては救いの女神なのです。

    Joe Walsh - One Day At A Time (Official Video)
    https://www.youtube.com/watch?v=xlfCyHbLdpI

  4. Kalavinka | URL | -

    IndianLineman 様

     コメントありがとうございます。日々の生活を営むのに精一杯でなかなか精進ができませんが、いつでも社会へ向ける目を持っていなければと思います。

     ジョー・ウォルシュについては全く無知ですが、"One DAy At A Time" の歌詞を訳してみたので他の読者の方たちのために載せておきます。急いで訳したのであまり厳密ではなく、間違いもあるかもしれません。アルコール依存症に絡んだ歌詞らしいですが、そうと限定せずとも、なかなか含蓄のある歌詞ですね。

    Well you know,
    I was always the first to arrive at the party, ooh
    And the last to leave the scene of the crime
    Well it started with a couple of beers,
    And it went I don't know how many years,
    Like a runaway train headed for the end of the line
    Well I finally got around to admit that I might have a problem
    But I thought it was just too damn big of a mountain to climb
    Well I got down on my knees and said hey
    I just cant go on livin' this way
    Guess I have to learn to live my life one day at a time
    Oh yeah, one day at a time
    Well I finally got around to admit that I was the problem
    When I used to put the blame on everybody's shoulders but mine
    All the friends I used to run with are gone,
    Lord, I hadn't planned on livin' this long
    But I finally learned to live my life one day at a time
    It was something it was too blind to see,
    I got help from something greater than me
    And today I learned to live my life one day at a time

    パーティーにはいつだって一番乗りだった。
    そして犯行現場にはいつだって最後までいた。
    始まりは少しのビールだった。それが自分でも何年になるか分からないほど続くなんて…。
    まるで人生のどん詰まりに向かって走る逃亡列車みたいだった。
    そして、やっと辿り着いた。自分には問題があると認められるようになった。
    だが、それはとてつもなくでかく、登れなさそうに思えた。
    だから、俺は跪いて、告解した。
    もう、こんな風に生きていけない。
    一日一日を着実に、自分らしく生きることを学ばなければ。
    そうだ。その日その日を着実に過ごし、目の前にあることをしっかりとやる。
    ようやく、自分には問題があると認められるようになった。
    昔は何でも人のせいにして、自分の責を逃れようとした。
    共に生きてきた友たちも皆、行ってしまった。
    主よ。こんなに長く生きるとは思ってなかった。
    でも、俺はついに一日一日をきちんと生きることを覚えた。
    これこそが、俺の目にずっと見えなかったことだ。
    偉大で崇高な何かの助けを得られたんだ。
    そうやって、今、一日一日を確実に生きることを学んだ。

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