Story Of My Life

2014年01月06日

Story Of My Life : One Direction




Written in these walls are the stories that I can't explain *1
この壁の中にはうまく説明できない物語が埋め込まれてる
I leave my heart open but it stays right here empty for days
僕は心を開け放しているのに、それは何日も空っぽのまま
She told me in the morning she don't feel the same about us in her bones *2
彼女は今朝僕に伝えた。「あなたとのことを前のように肌身で感じられないの」
It seems to me that when I die these words will be written on my stone *3
僕が死ぬ時墓碑銘になるんじゃないかと思えるような言葉だ

And I'll be gone, gone tonight
僕は今夜行くよ
The ground beneath my feet is open wide
足下の地面が大きく開いている
The way that I've been holding on too tight
こんなに強くしがみついてきたのに
With nothing in between *4
そこには何もない

The story of my life *5
僕の人生はいつもこうだ
I take her home *6
彼女を家に送る
I drive all night to keep her warm
夜通し車を走らせ、彼女を暖めてあげる
And time is frozen
そこで、時は凍りつく
The story of my life
いつもこういう運命だ
I give her hope
彼女に希望を与える
I spend her love
彼女の愛を費やす
Until she's broke inside *7
彼女の心が破産してしまうほどに
The story of my life
いつもこうなんだ

Written on these walls are the colors that I can't change *8
壁に書かれたこの色を変えることはできない
Leave my heart open but it stays right here in its cage
心は開いたままだけれど、それは閉じられた檻のなかに留まっている
I know that in the morning now I see us in the light upon a hill *9
きっと朝には、僕たちは丘の上の光の中にいるよ
Although I am broken, my heart is untamed, still *10
傷ついてはいるけれど、僕の心はまだ折れてはいない

And I'll be gone, gone tonight
僕は今夜行くよ
The fire beneath my feet is burning bright
足下の地面は燃え輝いている
The way that I've been holding on so tight
こんなに強くつかみ続けてきたんだ
With nothing in between
そこには何もなかったとしても

The story of my life
僕の人生の物語では
I take her home
彼女を家に送る
I drive all night to keep her warm
夜通し車を走らせ、彼女を暖める
And time is frozen
そして、時が凍りつく
The story of my life
僕の人生の物語では
I give her hope
彼女に希望を与える
I spend her love
彼女の愛を使う
Until she's broke inside
彼女の心が空っぽになってしまうまで
The story of my life
どうしていつもこうなんだろう

And I've been waiting for this time to come around
この時が来るのをずっと待ってたんだ
But baby running after you is like chasing the clouds *11
だけど、きみを追いかけるのは雲を追うようなものさ

The story of my life
僕の人生はいつもこうさ
I take her home
彼女を家に送る
I drive all night to keep her warm
夜通し車を走らせる。彼女を暖めるために
And time is frozen
そこで時が止まる
The story of my life
僕の人生はいつもこうさ
I give her hope
彼女に希望を与えるけれど
I spend her love
彼女の愛を使ってしまう
Until she's broke inside
彼女の心が無一文になるほどに
The story of my life
いつもこうなってしまう

The story of my life
僕の人生の物語は


備考
  1. the writing on the wall : 不吉な前兆、不吉な予感、災難の前兆・警告、凶兆
    ※上記は旧約聖書『ダニエル書』に由来する慣用句。この歌詞と関係あるかは不明。また「壁に書く」場合 in ではなく on the wall とするのが普通だと思うが、これが何を意味するのかは分からない。物語=文字が壁に埋め込まれている時点ではまだ前兆の前兆くらいであり、壁の表面に現れた時点ではっきりと災いが予感できるという意味なのかもしれない。あるいは、in the wall が「家の中」を意味し、walls と複数形なのは「誰でも皆それぞれの物語を持っている」と示唆するものなのだろうか。
  2. in the morning : 朝に、朝の内に、午前中に、明日の朝、翌日の朝
    feel about : 手探りする、心の中で捜し求める、~と考える・思う
    feel in one's bone : 直感する、膚で感じる、理屈抜きに直接に真実を知る・理解する
  3. ※ "And were an epitaph to be my story I'd have a short one ready for my own. I would have written of me on my stone : I had a lover's quarrel with the world. (もし墓碑銘が私の物語であるならば、私は自分のために前もって用意しよう。そして、それには自分についてこう書いてあるはずだ。: 私は世界を相手に痴話喧嘩をした)" …米詩人 Robert Frost の "The Lesson for Today" (1942) より。
  4. in between : 二つのものの間に、両者の間に、中間に、合間に
  5. It's the story of my life. : (不運を嘆いて)私はそういう運命にある、いつもそういう目にあう
  6. take : 連れて行く、持って行く
    bring : 連れて来る、持って来る
  7. broke : [形] 無一文の、一文無しの、破産した
    ※ she's broke は she is broke あるいは she goes broke の略だろう。そして、前行で spend love と「彼女のお金を使う→彼女の愛を使う」という金銭的な語句が比喩的に使われているため、この broke は形容詞だと思う。「心が壊れた・傷ついた」ならば she has(is) broken inside と過去分詞形になるのではないだろうか。
  8. ※ *1 に対し、ここでは on these walls と on が使われている。この正確な意図は分からないが、in が「埋め込まれている」ことを示唆するのに比べ、on は「表面にはっきりと目に映る→取り返しがつかない」ことを強調するように思える。
  9. ※ *2 に対し、ここでの in the morning は「過去の朝」ではなく、現在(あるいは「きっと朝には良くなる」等の未来への期待)を表しているように見える。
    ※「あなた方は世の光である。丘の上の町は隠れることはできない。…(中略)…あなた方の光を人々の前に輝かしなさい。人々があなた方の良き行いを見て、天の父を讃えるようにするために」…新約聖書・山上の垂訓のイエスの言葉。
  10. tame : 野生動物を飼い馴らす、人を服従させる・無気力にする、熱意・関心をなくさせる、色彩・論調などを和らげる
  11. run after : 追いかける、追跡する、異性をしつこく追い回す、夢中になる(流行・主義を追う)、盲従的に仕える
    chase : 追いかける、追跡する、獲物を狩る、追い求める、女性をしつこく追い回す


 2013年のアルバム Midnight Memories より。初めて聞いた時、ワン・ダイレクションが熱狂的な女性ファンを多く持つアイドル的なグループだと全く知らず、内省的なシンガー・ソングライターなのかと思いました。この印象は歌詞を訳し終えた今でもあまり変わりません。この歌詞は、隠喩が多く様々な解釈を可能にする深みがあり、良く考えて作られていると思います。表面的には恋愛・失恋を歌っているように見えますが、大まかにとらえると、人生における別れや死と喪失の悲しみ、沈み込む気持ちの中に残る未来への希望と意志などを想像しました。曲調と歌詞の細部の差異を含めた全体の構成が、暗から明へと転換し、最後は暗と明が統合されたような感じに聞こえ、それも上手くできているように思えます。

2014.12.28 追記
 次のサイトでは、私が途中であきらめた先の解釈を深く考察されています。私の翻訳とは細部が違いますが、興味のある方はぜひお読みください。
 Viva Musico http://noelani.seesaa.net/article/411303598.html



コメント

  1. | URL | -

    はじめまして。
    この歌の日本語訳を探してたどり着きました。他の方々の訳も沢山拝見しましたが、無理やり意味を繋げている感じでしっくり来ませんでした。

    この人たちの曲はどれもとても分かり易い歌詞なのに、この歌だけは自分なりに訳しても何が言いたいのかよく分からずでしたが、アップして頂いた訳と注釈を拝見してやっと納得が行きました。素晴らしい訳ですね!

    the story of my lifeが、イディオムだったとは知りませんでした。
    「人生のストーリー」とそのまま訳してしまうと、サビが一番意味不明だったので。
    wallsに対するinとonの使い分けも色々想像出来て面白いですね。

    とても勉強になりました。
    ありがとうございました!

  2. Kalavinka | URL | -

    匿名 様

     はじめまして。親切なコメントをありがとうございます。

     英会話も全くできず読解力もあまり無いため、いつも辞書とネット頼りで翻訳しています。この歌も細かい部分は想像でごまかして訳しているところもあり、実は内容の正否には自信がありません。今、あらためて英文と訳文を読み直してみて、time is frozen のところなど、調べたり考えたりするのが面倒で、正確に理解できないままに若干意訳していたなあ、などと気づきました。それでも、何がしかの参考になったのなら、嬉しく思います。これからも、いろいろなご意見をいただけると幸いです。

  3. Noe | URL | wpmRH4EQ

    Re:Story Of My Life

    こちらにもお邪魔します。
    実はTitaniumにコメントする前に、こちらの記事を読み、詳細な解説にすっかり関心していました。
    ここまで深く書いているところは他にみたことがありません。

    とくに唸ったのは、1.the writing on the wall と 5.It's the story of my lifeです。
    両方とも全然知りませんでした。
    それにこの曲に新旧聖書の引用があるとは、考察に驚きです。

    こちらのブログでは知らない曲が多いですが、そこがまた貴重です。
    今のところ(まだ全部は把握できていないので)、Hey Brother がいいなと思いました。

  4. | |

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

  5. Kalavinka | URL | -

    Noe 様

     コメントありがとうございます。
     このブログでやっていることに特段優れたものは何もないと思っています。学校英語しか知らない上覚えている英単語も少ないために、とにかく調べたものを自分用の覚書として書き連ねているだけで、それが一見詳しく解説しているように見えるのだと思います。
     いくつか読ませていただいた Noe さんの記事の方が各歌詞について深く考えていらっしゃると感じました。これからこのブログをより質の高いものにしていくための良い刺激を受けました。感謝します。
     なお "And I've been waiting for this time to come around" について改めて考えてみました。Noe さんも書いてらっしゃるように around に「回る、めぐる、戻る」の意味があることから、「待つ→時が来る→見失う→待つ……」という輪廻を繰り返しながら螺旋状に少しずつ求めている何かに向かって上昇するというイメージを描きました。「何か」が具体的に分からず歌詞の細部を無視した抽象的なイメージなので説得力はあまりありませんが、この部分だけではなく歌全体に対してこのように思うようになりました。

  6. Noe | URL | wpmRH4EQ

    嘆きの壁

    こんばんは。
    自分が抱いていた、壁の漠然としたイメージが何だったかわかりました。
    嘆きの壁です。破壊された神殿の残存、喪失を嘆き悲しむ人。

    それに、開かれている/空っぽ これ、嘆きの壁の周辺状態にも良く似ています。
    門を通ると広場になっていて、ぱかーんと開けていて、壁に囲まれていて、
    目的のものは嘆きの壁だけ、他に何もない空白の場所。

    これが正解とか、作者にその意図があったかどうかは別に、
    自分にはそのイメージがしっくりはまりました。

    先に書かれている「らせん状に進む」はすごく納得できました。
    人の心って、直線的に進むことのほうが少ないと思います。

  7. Kalavinka | URL | -

    Re: 嘆きの壁

     お返事が大変遅くなり申し訳ありませんでした。コメントありがとうございます。

     改めて英語の歌詞や noe さんの翻訳を読み直してみましたが、この歌詞はやはり難しいですね。嘆きの壁ですか、また一段と深い内容になってきましたね。嘆きの壁をキーワードに歌詞の全体像を考えてみたのですがあまり上手くイメージを作ることができませんでした。
     個人的にはこの歌からは信仰を持つ者にしか書けない宗教性というものを感じることができません。とくに、他の部分が抽象的あるいは曖昧な表現が多いのに、"I take her home / I drive all night to keep her warm" だけが妙に具象的で、歌詞全体を解釈する上で妨げになっている面もあります。ですから、noe さんのように she を「夢」などの隠喩(あるいは「運命の女神」など)としてとらえる解釈はとても説得力があると思います。ただ、それを全体としてまとめるのが私には困難でした。
     今一度読み直しているうちに、死んだ男が生きている彼女への思いを諦めきれず昇天できないでいる様というなんだか漫画か映画のような話を思い浮かべてしまいました。

     いろいろと思考のトレーニングになりました。ありがとうございます。

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