Can't Hold Us : Macklemore and Ryan Lewis

2014年05月15日




Return of the Mack, get up!
さあ、あのマックが帰ってきたぞ。起きろ!
What it is, what it does, what it is, what it isn't.
何であろうと、何をしようと、何であろうと、何でなかろうと(とにかく何でもいい)
Looking for a better way to get up out of bed
起きる手立てを探して、寝床から出ろ
Instead of getting on the Internet and checking a new hit
ネットで最新ヒットを調べるんじゃなくて
Get up! Fresh out, pimp strut walking, little bit of humble, little bit of cautious *1
起きろ。生まれ変われ。胸を張って歩け。ただし、少し控えめに、少し用心深く
Somewhere between like Rocky and Cosby *2
中庸がいいんだ。ロッキーのようなあからさまな強さとコスビーのようなユーモアに隠された強さの間くらいさ
Sweater gang, nope, nope y'all can't copy *3
それが本当のワルさ。いいや、簡単には真似できない
Yup. Bad, moon walking, this here is our party, my posse's been on Broadway, *4
そうさ。バッド、ムーンウォーキングだよ。ここに俺たちの党がある。仲間はずっとブロードウェイにいるんだ
And we did it our way. Grown music
そして、俺たちは俺たちのやり方を貫いた。俺たちが育てた音楽だ
I shed my skin and put my bones into everything I record to it *5
俺は古い皮を脱ぎ捨てる。そして、録音するすべてのものに俺の骨を埋める
And yet I'm on.
まだまだ終わらない
Let that stage light go and shine on down,
あの舞台に光を点し、照らし出せ
Got that Bob Barker suit game and plinko in my style. *6
ボブ・バーカーがスーツ姿で博打を打つように、俺は俺のスタイルで大金を手にする
Money, stay on my craft and stick around for those pounds, *7
金よ。俺の船に留まれ。ここから離れるな。その重さをもって
But I do that to pass the torch and put on for my town *8
でも、それはこの松明を次に手渡し、俺の町をよくするためだ
Trust me. On my I-N-D-E-P-E-N-D-E-N-T shit hustler,
だから、俺を信じろ。俺の弱小独立賭博屋稼業を
Chasing dreams since I was fourteen with the four track, bussing
十四の頃から夢を追った。4トラックの録音機を持って、バスに乗って
Halfway cross that city with the backpack, fat cat, crushing
あの町をあちこち行き交った。荷物を背負って。大物のように、圧倒的だったぜ

Labels out here,
大手のレーベルなんて失せろ
Now they can't tell me nothing
もう奴らに指図されることなんかない
We give that to the people,
俺たちがみんなに与えるから
Spread it across the country
それを国じゅうに広めてくれ
Labels out here,
大手レーベルなんて出て行け
Now they can't tell me nothing
今じゃ、奴らに指図されることなんかない
We give it to the people,
俺たちがみんなに与え
Spread it across the country
それが国じゅうに広まるのさ

Can we go back, this is the moment
後戻りなんてできるか。今がその時なんだ
Tonight is the night, we'll fight 'til it's over
今夜こそがその夜なんだ。俺たちは戦う。すべてが終わるまで
So we put our hands up like the ceiling can't hold us
だから俺たちは両手を掲げる。天井が俺たちを閉じ込められないように
Like the ceiling can't hold us
どんな天井も俺たちを閉じ込められないんだ

Now, can I kick it? Thank you. Yeah I'm so damn grateful. *9
ありがとう。とても感謝してるよ
I grew up, really wanted gold fronts
子供の頃から前歯にはめる金飾りが欲しかった
But that's what you get when Wu Tang raised you
だって、ウータン・クランに育てられりゃ、誰だってそうなるんだよ
Y'all can't stop me, go hard like I got an 808 in my heart beat *10
誰も俺を止められない。突っ走るぜ。俺の心臓は808を埋め込んだように鼓動してる
And I'm eating at the beat like you gave a little speed to a great white shark on shark week *11
少しスピードをくれれば、俺はビートに合わせて食らう。シャーク・ウィークのホオジロザメのように
Raw. Tell me go up. Gone! *12
素晴らしい。もっと声を上げてくれ。最高だ
Deuces goodbye. I got a world to see, and my girl she wanna see Rome, *13
じゃあ、またな。さよならだ。俺には見るべき世界がある。俺の彼女はローマを見たがる
Caesar make you a believer. Now I never ever did it for a throne.
シーザーはみんなを信者にするが、俺は皇帝なんかになりたくてやってきたわけじゃない
That validation comes from giving it back to the people. Now sing this song and it goes like *14
その検証はみんなにお返しをすることで得られるだろう。今はこの歌を歌おう、こんな風に
Raise those hands, this is our party
両手を掲げろ。これが俺たちのパーティーだ
We came here to live life like nobody was watching
俺たちがここへ来たのは、誰からも見張られないような人生を送るためだ
I got my city right behind me
俺は俺の町を真っ当にしたい。そのために力を尽くしたい
If I fall, they got me. Learn from that failure gain humility and then we keep marching ourselves
俺が倒れても誰かが俺のことを理解してくれる。失敗から謙虚を学べばいい。だから、俺たちは進み続ける

Can we go back, this is the moment
後戻りなんてできるか。今がその時なんだ
Tonight is the night, we'll fight 'til it's over
今夜こそがその夜なんだ。俺たちは戦う。すべてが終わるまで
So we put our hands up like the ceiling can't hold us
だから俺たちは両手を掲げる。天井が俺たちを閉じ込められないように
Like the ceiling can't hold us
どんな天井も俺たちを閉じ込められないんだ

And so we put our hands up
そして、俺たちは両手を上げる

Wa oh oh oh wa oh oh oh wa oh oh. Let's go!

Na na na na na na na na. Hey. And all my people say

Na na na na na na na na. Ma-ckle-more

Let the night come, before the fight's won *15
夜が訪れれば、戦いが勝利を収める前に
Some might run against the test
試練から逃げ出す者もいるかもしれない
But those that triumph, embrace the fight cause
だが勝利を収める者たちは、戦いの大義を受け入れる
Their fears then prove that courage exists
その時の彼らの恐れは勇気の存在を証明するものとなる

Hope
希望あれ


備考
  1. fresh : 新鮮な、取れたての、出来立ての、生き生きしている、生々しい、初心な、新米の、さわやかな
    pimp : ポン引き、ひも、周旋屋、女衒、女を簡単に惹きつける男
    strut : 孔雀などがいばって(気取って)歩く、誇示する、見せびらかす
    humble : 謙遜な、つつましい、控えめな、卑しい、つまらない、粗末な
    cautious : 用心深い、慎重な、警戒して
  2. Rocky : シルベスター・スタローン主演のボクシング映画の主人公名
    Cosby : ビル・コスビー。アメリカを代表するコメディアン。ウィキペディアによると、非常に影響力のある人物で芸能活動を通じて人種差別や暴力などの社会問題と戦い続けてらしい
    ※ロッキーもコスビーも「強い人間」だが、その強さにもいろいろな種類あるいは個性があると言いたいのではないか
  3. sweater gang : thuggest gangs of the gangs out right now(urbandictionary.com より)
    nope = no
  4. yup = yep = yes
    posse : 仲間、友人たち、ギャングのグループ
    posse comitatus : 治安維持・犯人逮捕・法執行のため治安官が召集する武装民兵隊
    Broadway : マックルモアの出身地ワシントン州シアトルの大通り。同郷のラッパー Sir Mix-a-Lot に “Posse on Broadway” という曲がある。
  5. shed : こぼす、流す、幸福・平和・影響を及ぼす・もたらす、皮・甲・服を脱ぎ替える・脱ぎ捨てる
    lay one's bones : 埋葬される、死ぬ
  6. Bob Barker : 商品の値段当てゲームショー The Price is Right の司会者を長く務めた。1972年に始まり現在も放送が続いているこの番組は高額商品(数千万円)が獲得できることで有名。Plinko は番組内でのゲームの種類の一つ。
    ※ Got と suit の意味が分からなかったので、ここはごまかして訳してある。
  7. stick : 刺さる、突き刺さる、くっつく、粘着する、まとわりつく、ずっといる、居座る
    pound : 重量単位。通常は454グラム。金・銀などの貴金属では373グラム
  8. torch : たいまつ、(比喩的に)闇を照らす導きの光
    put on : To make someone/something better(urbandictionary.com より)
  9. kick it : 遊ぶ、リラックスする、落ち着いている、のんびりする
  10. 808 : 1980~83年に製造されたローランド社のリズムマシン。名機として評価が高い。従来のプリセットリズムを選択するだけのリズムボックスに対し独自のリズムをプログラミングできる画期的な点でリズムマシンと呼ばれるようになった。
  11. Shark Week : ディスカバリー・チャンネルの鮫をテーマとした番組名。1987年より現在に至るまで毎年、夏に一週間かけて放送されている。
  12. raw : すごくいい、素晴らしい、かっこいい
    gone : 酔った、高揚した
  13. deuce : トランプの2の札。サイコロの2の目
    Deuces : 別れ際の挨拶。手指のVサインと共に発する
  14. validation : 検証、実証、認可、妥当性の確認
    give back : 人に物を返す、元に戻す、やり返す、反響・反射させる
  15. let A do : [条件・仮定・譲歩を表す] Aが~ならば、~と仮定しよう、~であっても


 2012年のアルバム The Heist より。マックルモアは1983年米シアトル生まれのラッパー、ライアン・ルイスは1988年同じくシアトル生まれの音楽プロデューサーです。
 英語の聞き取れない私は最初聞いた時ただノリのいい曲くらいにしか思っていなかったのですが、歌詞を訳してみると意外とメッセージ性の強い歌のようです。間違っているかもしれませんが、冒頭の動画から次のようなイメージが浮かびました。
 北米原住民を遠まわしに示唆する山中の老人から託された旗を聖火リレーのように引き継ぎ、アフリカと黒人、メキシコやカリブ海とヒスパニック、ミシシッピと黒人等の風景を通って、最後にマックルモアが旗を掲げるのは彼の故郷ワシントン州シアトルのスペースニードルという塔です。米国旗星条旗を模した旗に書かれた文字はアルバムタイトルでもある "The Heist"。これは「強盗、夜盗、銃を持った強盗」を表します。また、スペースニードルは1962年のシアトル万国博覧会の時に建てられたのですが、その時の博覧会のテーマは「宇宙時代の人類」だそうです。
 Heist という言葉には、俺たちがこの国を奪ってみせる、俺たちは白人であり黒人でありヒスパニックである、そもそもこの国は強盗国家ではないか、等の意味が込められているように思えました。これをもっと拡大解釈して、今のアメリカに失われた国民主権や自由、平等といった理念を取り戻せと受け取ることもできるかもしれませんが、この歌詞にそこまでの思想性があるようには私には思えませんでした。むしろ、この歌を聞く多くの人は、恵まれない環境から富の獲得に成功することを夢見るという観点で受け取ってしまうのではないかと危惧します。それは作詞者の本意ではないでしょうが、この歌詞が現代のアメリカの政治経済体制を突き崩そうという意思を明確に示していないためそのように解釈されることもあるように思えます。





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