気に入った洋楽の歌詞を和訳しています。

The Heathen

The Heathen : Bob Marley & The Wailers




Rise up fallen fighters
立ち上がれ、倒れた戦士よ
Rise and take your stance again *1
立ち上がり、再び構えろ
'Tis he who fight and run away *2
戦うのも彼であり、逃げるのも彼だ
Live to fight another day *3
そして再び戦うために生きる
And de heathen back dey 'pon de wall *4
だが、異教徒は壁の陰に隠れる
De heathen back, yeah, 'pon de wall
神を信じられない者は壁に隠れる

As a man sow, shall he reap *5
自らの行いは自らに報いをもたらすと言うが
And I know that talk is cheap *6
それは言葉で言うほど易くはない
But the hotter the battle
だが戦いが激しければ激しいほど
A the sweeter Jah victory
神の勝利の喜びは大きくなる
And de heathen back dey 'pon de wall
神を信じられない者は壁に逃げ隠れることになる
De heathen back, yeah, 'pon de wall
神を信じない者には勝利はもたらされない


備考
  1. stance : 思想・心情的な立場・態度・姿勢、立った姿勢・構え
  2. 'Tis = It is
  3. another day : 後日、他日
  4. de = the, dey = they or their, 'pon = upon
    heathen : 1.ユダヤ・イスラム・キリスト教の唯一神以外のものを信奉する者 2.一般的に異教徒、不信心な未開人・野蛮人 3.古代宗教を復活させようとする Neopaganism の信奉者
    ※この一文が 1.The heathens have their backs up on the wall.(異教徒=敵は壁を背にし追いつめられている)なのか 2. The heathens are back upon the wall.(不信心者=信念のない者は戦いから逃げ壁の後ろに隠れる)なのか 3.The heathen are back, and they are upon the wall.(再来した敵は壁を越え攻め込む、敵は再来したが苦戦している)なのか分からない。ここでは、一応 2. の解釈で翻訳した。
  5. As a man sows, so shall he reap. : [諺] 蒔いた種は刈らねばならぬ。自ら起こしたことには責任を負うべき。因果応報。身に降りかかる善も悪も自らの行動が引き起こすことだ。
  6. Talk is cheap. : 言うだけでは金はかからない、口先の言葉に価値はない、口では何とでも言える、言うだけなら簡単だ


 1977年のアルバム Exodus より。
 ラスタファリアニズムの神 Jah(ジャー)はユダヤ・キリスト・イスラムの創造主と同じです。この観点からはこの歌詞の heathen は Jah を信仰しない異教徒すなわち「敵」を意味するものと解釈できそうですが、曲名が heathen であることや曲調、文脈から、敵味方に関わらずもっと一般的に「神を信じない者、戦いの大義に対する信念を持てない者」などの意味ではないでしょうか。一見、神と大義を信じ不屈の戦士となれというアジテーションに見えますが、このような檄を発せねばならない状況に対する悲痛な思いが表れた歌だと思います。

Comments 2

いさ  
Re:The Heathen

こんにちは!

ボブマーリーの曲の中でも難しい歌詞ですね。
僕には難しくて理解できない部分も多いですが
ポジティブな歌には違いありません。

ボブの曲はただ、がんばれ!!って感じのよくある曲と違って
なんというか深い意味でポジティブな歌詞が好きですヽ| ゝ∀・*|ノ

2015/01/04 (Sun) 15:01 | EDIT | REPLY |   
Kalavinka  
いさ様

 コメントありがとうございます。
 ボブ・マーリーの歌詞は相手に語り掛けるもの、そして相手を鼓舞するものが多いような気がしますが、それが同時に自分自身を鼓舞するために歌っているように感じます。この歌も哀愁のある曲調の中にも何か温かさがあって、自分は倒れた戦士へのある種の子守唄のように感じました。
 私はボブ・マーリーの人となりについてほとんど知らずただ歌が好きなだけなので的外れかもしれませんが、いささんのブログや動画を見ているとボブ・マーリーと共通する温かさのようなものを感じます。

2015/01/05 (Mon) 13:17 | EDIT | REPLY |   

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