English Civil War

2015年06月01日

English Civil War : The Levellers (cover)




When Johnny comes marching home again, hurrah, tala
また、ジョニーが凱旋するぞ
He's coming by bus or underground, hurrah, tala *1
バスか地下鉄で帰って来るぞ
A woman's eye will shed a tear
ジョニーの彼女は涙を流すだろう
To see his face so beaten in fear
恐怖に打ちのめされた彼の顔を見て
And it was just 'round the corner in the English Civil War
このイギリスの内戦の片隅で起きたことさ

It was still at the stage of clubs and fists, hurrah, tala
棍棒と拳がものを言う舞台で起きたことさ
When that well know face got beaten to bits, hurrah, tala *2 
よく見知った顔が滅茶苦茶に殴られている時に
Your face was blue in the light of the screen *3
お前たちの顔は銀幕の光に青く照らされ
As watched the speech of an animal scream
獣の叫びのような演説に見入っていた
The new party army was marching right over our heads *4
新党の兵隊が俺たちの頭を踏みつけながら行進していた

There you are, ha, ha, I told you so, hurrah, tala
ここにいるお前たちに、俺はこれを話した
Says everybody that we know, hurrah, tala
みんな「自分は分かってる」と言う
But who hid a radio under the stairs?
だが、知っているか? かつて、ラジオを階段の下に隠した人たちがいたことを?
Who got caught out on their unawares? *5
かつて、気づかない、知らないことで窮地に陥った人たちがいたことを?
When that new party army came marching right over our heads
新党の兵隊が俺たちの頭を踏みつけながらまた戻って来たんだ

When Johnny comes marching home again, hurrah, tala
またジョニーが凱旋するぞ
Nobody understands it can happen again, hurrah, tala
誰も理解していない。また同じことが起きることを
The sun is shinning and the kids are shouting loud
日は輝き、子供たちははしゃぎ騒いでいる
But you gotta know it's shinning through a crack in the cloud
だが知っておけ。この輝きは雲の裂け目をくぐったものであることを
And the shadows keep falling, when Johnny comes marching home
夕闇は落ち続けるんだ。ジョニーが凱旋する時

Yeah Johnny
ああ、ジョニー
All the girls go
女たちが集まってくる
Get his coffin ready
棺桶を用意している
'Cause Johnny's coming home
ジョニーが帰って来るからだ


備考
  1. underground : 地下鉄(主にイギリスで使われる。アメリカでは subway)
  2. to bits : 粉々に、ずたずたに、すっかり、非常に、ひどく
  3. この行と次行は、ヒトラーやムッソリーニのようなファシストの演説の記録映像を指しているように思える。
  4. ※1960年代から「英国病」と呼ばれるほどの長期経済停滞を起こしていたイギリスでは、70年代になるとイギリス国民戦線等の極右政治団体が台頭し、有色人種や移民の排斥を訴える活動を盛んに行なうようになっていた。経済的危機=失業者の増加→仕事を奪う移民の排斥という構図は現代ヨーロッパでも全く同様である。
    right over : 「直上、真上」に「右翼」という意味を掛けているのだろう。
  5. be caught out : 不利な立場に置かれる、困る


 オリジナルは The Clash の1978年のアルバム "Give 'Em Enough Rope" に収録された曲です。レベラーズによるカバーはアルバム "Levellers"(初発1992年)の2007年の再発売盤に収録されています。
 この歌のメロディは、アメリカの南北戦争(The Civil War)時に作られ戦意高揚のために演奏されることの多い "When Johnny comes marching home" という歌のものです。そして、さらに遡ると元々はアイルランドの反戦歌 "Johnny, I hardly knew ye" に行き着きます。クラッシュの歌詞では、1970年代当時のイギリス社会の右傾化に反対し警鐘を鳴らそうという意図が感じられます。曲名の Civil War は英国内での極右と極左の闘争を表しているように見えますが、クラッシュの政治思想や当時のイギリスの国情を知らない私には正確な所は分かりません。
 ちなみに、通常 "English Civil War" という言葉は、1640年代の清教徒革命時に起きた国王派と議会派の戦争を指します。「レベラーズ」 というバンド名は、この時の議会派の分派であり、平等な政治体制、普通選挙の導入などを求めた左翼的政治党派 "levellers" (訳語は水平派または平等派)を由来とするそうです。


 <関連記事>
   ☆ Johnny, I hardly knew ye : Janis Ian



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