Turn Loose The Mermaids

2015年07月18日

Turn Loose The Mermaids : Nightwish




A kite above a graveyard grey *1
薄明かりの墓地の上、凧が揚がっている
At the end of the line far far away
この世の終点のような遙か遠くの地で
A child holding on to the magic of birth and awe *2
私は誕生と畏怖の魔術にしがみついている

Oh, how beatiful it used to be
昔の美しい日々が偲ばれる
Just you and me far beyond the sea
あなたと私でこの海を越えて来た
The waters, scarce in motion
近海の水は大きく動くことなく
Quivering still
静かに揺れている

At the end of the river the sundown beams *3
川の終わりの場所で、日暮れ時の光がさしている
All the relics of a life long lived *4
すべての遺物に。長く生きた生命の残骸に
Here, weary traveller rest your wand *5
さあ、疲れた旅人よ。もう杖を置きなさい
Sleep the journey from your eyes *6
眠りなさい。これからの旅はあなたの目から始まる

Good journey, love, time to go
良い旅。愛。過ぎ行く時
I checked your teeth and warmed your toes *7
私はあなたの歯を調べ、あなたのつま先を温めた
In the horizon I see them coming for you *8
地平線に見える。あなたを迎えに来る彼らが

The mermaid grace, the forever call
人魚の優美。永遠の呼び声
Beauty in spyglass on an old man's porch *9
古びた玄関先の望遠鏡に映る美しい姿
The mermaids you turned loose brought back your tears *10
あなたが自由にした人魚たちが、あなたの涙を取り戻してくれた

At the end of the river the sundown beams
川の終わりの場所で、日暮れ時の光がさしている
All the relics of a life long lived
すべての遺物に。長く生きた生命の残骸に
Here, weary traveller rest your wand
さあ、疲れた旅人よ。もう杖を置きなさい
Sleep the journey from your eyes
眠りなさい。これからの旅はあなたの目から始まる


備考
  1. grey = gray : 灰色、薄墨色、薄明かり、薄暮
  2. hold on to : つかんで離さない、持ち続ける、しがみつく
    ※ "a child" が「神の子=人間」なのか単純に「子供」なのか分からない。また、具体的に誰を指すのかも分からなかったので、ここは想像で「自分」として意訳している。
  3. sundown : 日暮れ時、日没(時)
    beam : 光・電波等を発する、ニコニコ笑う、顔を輝かせる
  4. relic : 歴史的遺物、遺跡、遺構。過去の習慣などの遺風、なごり。残存物、残骸、遺骨、遺体。遺品、形見、記念物
  5. rest : 休ませる、休ませて元気を回復させる。置く・載せる・もたせかける
    wand :(柳のような)しなやかな細い枝。魔法使いなどの杖・棒、魔法の杖
  6. sleep : [他] (場所が人を)泊められる、~人宿泊できる。(~の時を)眠って過ごす、眠ってある状態にする
    ※ "from your eyes" がどこに掛かっているのか分からないので、ここの訳は間違っているかもしれない。
  7. ※この歌は祖父が亡くなった時の体験が元になっていると作詞者 Tuomas Holopainen が述べている。祖父が逝去する直前、祖母は最後に祖父の歯を確かめつま先を温め「良い旅を。愛する人よ。またすぐに会いましょう」と言った。(http://www.songfacts.com/detail.php?id=24774)
  8. come for : ~の目的で来る、取りに来る・迎えに来る、迫って来る・向かって来る
  9. porch : 張り出し玄関。玄関前で突き出た庇のある空間。
  10. turn loose : 抑制・を解く、自由にさせる
    bring back : 取り戻す、(持ち主に)返す、(人に)持って帰る。思い出させる


 2011年のアルバム Imaginaerum より。備考欄 *7 から推測すると、この歌は人生の終わりとそれに伴う惜別あるいは愛による結びつきなどを主題にしているように見えます。ただ題名にも使われている mermaid が何を示しているのかが分かりにくいと思います。ヨーロッパの伝説では「人魚」は航海や漁において嵐、不漁、難破などをもたらす不吉なものであると同時に、人間を惹きつけ惑わす魅力を持つ存在のようです。ここから、この歌詞では、人生における過去の失敗や後悔、挫折、苦難あるいは恋愛における裏切りや憎悪などを隠喩しているのではないかと感じました。そして、それらをすべて解放することによって安らかな旅を続けられると歌っているように思います。



コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://kawasaki5600.blog64.fc2.com/tb.php/305-c047de9e
    この記事へのトラックバック


    最新記事