No Woman, No Cry

2009年03月07日

No Woman, No Cry : Bob Marley & The Wailers




'Cause I remember
俺は覚えてるよ
when we used to sit in the government yard in Trenchtown *1
トレンチタウンの公営住宅の中庭に座り込んで
Oba, ob-serving
よく眺めていたね
the hypocrites as they would mingle with the good people we meet *2
善良な人たちに偽善者たちが混じりこんでるのを
Good friends we have had,
これまで、俺たちはいい友達を持った
oh good friends we've lost along the way *3
そして、いい友達を失ってしまった
In this great future you can't forget your past
これから輝かしい未来が始まるだろうけど、今までのことを忘れちゃいけないよ
So dry your tears I say
だから、涙をふいて

No woman, no cry
泣かないで
No woman, no cry
もう、泣かないで
Oh, my little sister, don't shed no tears *4
いい子だから、涙を流すのはよしな
No woman, no cry
ね、泣かないで

Said, said, said I remember
俺は、忘れないよ
when we used to sit in the government yard in Trenchtown
よくトレンチタウンの中庭に座り込んでたね
And then Georgie would make the fire light
ジョージが火を起こし
Log wood burnin' through the night
一晩中、まきが燃えていた
Then we would cook corn meal porridge *5
そして、俺たちはとうもろこしのお粥を作ったんだ
Of which I'll share with you *6
こんな思い出を(いつまでも)お前たちと共有し、また、伝えていきたいんだ

My feet is my only carriage *7
俺の乗り物はこの足だけだ
So I've got to push on through *8
だから、無理だろうと押し進むしかないんだ
But while I'm gone...
俺がいなくなっても

Everything's gonna be alright
すべてうまくいくよ
Everything's gonna be alright
だいじょうぶ

So, no woman, no cry
だから、泣かないで
No, no woman, no woman, no cry
泣かないで
Oh, my little sister, don't shed no tears
いい子だから、涙を流さないでくれ
No woman, no cry
ね、泣かないで

No woman, no woman, no woman, no cry
泣かないで
No woman, no cry
ね、泣かないで
Oh, my little darlin' please don't shed no tears
いい子だから、お願いだから、涙を流さないで
No woman, no cry, yeah
ね、泣かないで


備考
  1. ['Cause … = Because …] は「~の理由、原因は…である」ことを表わす。ここでは、8行目の So dry your tears にかかっているのだと思う。
    yard : 建物に隣接した囲い地、庭。(複合語として)~場。ジャマイカの言葉では「家」「~の中」などの意味らしい。
    ※トレンチタウンは、ジャマイカの首都キングストン西部にある居住区(町)の名前。貧困や政党の抗争などにより治安の悪い地区だったらしい。
    ※government yard は、おそらく公営住宅を指すのではないか。

    government yard

    Government Yard <BBCニュースのサイトより>

  2. hypocrite : [名, 形] 偽善者(の)、猫かぶり(の)
    mingle : 混ぜる、混ざる、交わる、参加する
  3. along : ~に沿って、~して、ずっと
    a long way : はるかに
  4. shed : こぼす、流す
  5. corn meal : ひきわりとうもろこし
    porridge : 穀類を水や牛乳で煮て作る粥
  6. ※前行までの would は過去の習慣を表すのだろうが、ここは will が使われているので未来への意志を表すのだろう。また share は「分かつ、分配する、分け合う、共有する」という意味だが、share with で「人に話す、伝える」という意味もあるので、助動詞の will と合わせてここでは後者の意味合いも込めて訳した。
  7. carriage : 乗り物、車、馬車、客車
  8. push on : 急ぐ、せかす、せきたてて…させる
    push through : 強引に通す、なしとげる、押し分けて進む


 No Woman, No Cry は、1975年に発売されたアルバム Natty Dread に収録されています。
 この歌の作詞・作曲者はおそらくボブ・マーリーなのでしょうが、CDジャケットには作者として V. FORD という名前が印刷されています。Wikipedia によれば、この Vincent Ford はボブ・マーリーの友人で、トレンチタウンで soup kitchen(貧困者に食べ物を無料または低額で提供する所)を運営していました。このスープ・キッチンの運営を助けるため、印税が友人に入るようにと、ボブ・マーリーが彼の名前を冠したのだということです。ただし、確たる証拠もないため、事実かどうかは不明です。
 歌詞は、歌い手が恋人あるいは妻、姉妹、娘などに向けて、未来は明るいと励ます内容だと思われます。歌いかける対象は誰か特定の一人ではなく、トレンチタウンに暮らす女性一般、あるいは悲しい過去と苦難の現在に生きる世界中の女性一般なのかもしれません。Everything is going to be allright! という相手だけでなく自らをも鼓舞するかのような歌声に、ボブ・マーリーの未来へ立ち向かう意志を感じます。


 <関連記事>
   ☆ War / No More Trouble : Bob Marley & The Wailers



コメント

  1. | URL | -

    いなくなったらさびしいよ

  2. Kalavinka | URL | -

    Re:No Woman, No Cry

    本当に。いなくなったら、寂しいですね。

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