Godspell

2016年09月20日

Godspell : The Cardigans *1




I've heard about a great big swindle *2
すごく大掛かりな詐欺について聞いたことがある
I read about it in a book
とある本で読んだのよ
The book flew out the window *3
その本は窓から飛んでいったけれど
Was later found by thieves and crooks
後で泥棒か悪党に拾われたかしら

And now they're singing Hallelujah *4
今も彼らは「主を褒め称えよ」と歌う
I'm wondering just what did they find
彼らはいったい何を見つけたのだろう?
They say, "What's it to ya? *5
彼らは言う。「あなたには関係ないでしょう?
Just take a place in line" *6
大人しく自分の居場所にいなさい」

And wait, so I wait, I wait and wait and I
そして、私は待つ。私は待つ

I'm one of a few survivors
私は、数少ない生き残りの一人
I'm a drawer labeled "lost and found"
私は、「落し物、忘れ物」のラベルが貼られた引き出し
Moon travelers and deep sea divers whose oxygen supply ran out
酸素が尽きてしまった月旅行者、深海の潜水者

Now maybe if their Gods be willing *7
もしも彼らの神々が望むことがあり得るのならば
They'll give us somethin', fill our empty cups
彼らも私たちに何かしらを与え、この空のコップを満たしてくれるのだろう
Sit down in the boat, dont spill it
船の上では座っていなさい。それをこぼしてはいけない
Or we'll just have to line back up *8
さもないと、処刑の列に並ばされることになる

And wait, so we wait, we wait and wait, yes we wait
そして、私たちは待っている
And we wait, we will wait, we will wait 'til we
待っている。私たちが……まで

You can hear it in the beat they march to
"それ" が聞こえるだろう。彼らが行進する太鼓の音の中で
And you can feel the earth shake when they start to dance
感じるだろう。彼らが踊り始めると地が震えるのを
You can tell by the way they move you *9
分かるだろう。人の気持ちを駆り立てる彼らのやり方で
It's not murder, it's an act of faith, baby
「これは殺人ではない。信義に基づく行いなのだよ」

And as the world moves faster
世の中の動きが早くなるにつれて
Whip lashing us round and round *10
私たちを鞭打ち、駆り立てる動きも激しくなる
It's quite a slow disaster *11
それは、緩やかだがまさしく災いであるのに
But people keep on falling down
人々は転がり落ち続けている

As we wait, we wait and we wait
そして、私たちは待っている。待っている
We wait and we wait, we wait, Hallelujah
待っている。待っている。主を褒め称えよ


備考
  1. Godspell : gospel の古い綴り。福音(イエスとその使徒たちの教え)。新約聖書の内の四つの福音書。ゴスペル(黒人霊歌から派生した宗教歌)。語源のギリシャ語では「良い知らせ」の意だが、普通に考えると「神の言葉」だろう。
  2. swindle : 騙すこと、詐欺、騙して金を取ること、詐取。いんちき、ごまかし。まやかし物、偽物
  3. ※おそらく自分で窓から放り投げたか誰かに窓から捨てられたのだろう。文脈から "the book" は聖書ではないと考えられるが、歌い手は「大掛かりな詐欺」に腹を立てていると思われるので、自分で投げ捨てたのではないだろうか。
  4. Hallelujah : 主を褒め称えよ。ユダヤ教に由来する神を賛美する言葉で、キリスト教にも残ったヘブライ語の祈りの言葉の一つ。
  5. What's it to you? : それがあなたに何の関係があるの?、あなたには関係ないでしょ、だったら何だと言うんだ?
  6. take place : (事件などが)起こる、生じる。(行事などが)開催される
    take one's place : 所定の位置に着く、席に着く
    in line : 一列に、真っ直ぐに。(~と)一致・同調・調和して。(行為・行動等を)制御して
  7. ※ "条件・仮定の if 節" で未来を表す場合現代英語では普通「直説法」で動詞は現在形を用いるが、ここで "be" という原形が使われているのは「仮定法現在」として「恐らく現実には起きない事だろうが」というニュアンスを表しているのではないだろうか。
  8. line up : 一列に並べる、一直線にする。(捕虜等を処刑のため)整列させる
    ※掲載した和訳「処刑のため」は間違っているかもしれないが、他の意味は思いつかなかった。
  9. move : 動かす、移動する。(人を)感動させる。(人を)駆り立てて促がす、~する気にさせる
  10. lash : 鞭打つ、打ち据える。駆り立てる、駆り立てて(~の状態に)させる
    lash around : (動物が)尾を強く振る、激しく動く、のた打ち回る
    round and round : ぐるぐると、何度も何度も
  11. disaster : 天災、災害、災難、惨事、思いがけない大きな不幸


 2005年のアルバム "Super Extra Gravity" より。
 人々を騙し、駆り立て、殺し合いをさせる宗教を批判する歌詞なのでしょうが、数少ない「生き残り」である「私」も他の人々と同様に何かを「待つ」ことしかできない無力感も歌われているようです。"Hallelujah" という言葉からこの宗教はキリスト教を指しているようですが、*7 にある "their Gods" という複数形はユダヤ・キリスト教等の唯一神には絶対使わない表現であるため、他のさまざまな宗教も想定されているのだろうと思います。



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