Sober : P!nk

2016年10月24日




I don't wanna be the girl who laughs the loudest
なりたいわけじゃない。大きな声で笑う女になんて
Or the girl who never wants to be alone
一人でいられない女になんて
I don't wanna be that call at 4 o'clock in the morning *1
なりたいわけじゃない。朝の四時に電話する女になんて
'Cos I'm the only one you know in the world that won't be home
「今この世界で私一人だけなんだ。家にいたくないって思うのは」などと言う女

Ah, the sun is blinding
ああ、目が眩むほど太陽がまぶしい
I stayed up again *2
また夜明かしした
Oh, I am finding *3
だんだん分かってきた
That's not the way I want my story to end
私は、私の物語をこんな風に終わらせたくはない

I'm safe up high, nothing can touch me *4
ここは安全。高くて昂揚する。何も私に触れることはできない
But why do I feel this party's over?
なのに、なぜパーティーが終わったように感じるんだろう?
No pain inside, you're my protection *5
酔っているから心に痛みはない。あなたが守ってくれているから
But how do I feel this good sober? *6
でも、どうやったらこの気持ち良さを素面の時も感じられるんだろう?

I don't wanna be the girl who has to fill the silence
なりたいわけじゃない。沈黙を埋めないと気がすまない女になんて
The quiet scares me 'cos it screams the truth *7
でも、静けさが怖い。だって、静けさは真実を叫ぶから
Please don't tell me that we had that conversation
お願いだから、昔の話なんて持ち出さないで
'Cos I won't remember, save your breath, 'cos what's the use? *8
思い出したくないの。何言っても無駄よ。何の役に立つの?

Ah, the night is calling
ああ、夜が呼んでいる
And it whispers to me softly, "Come and play"
私に優しく囁く。おいで、遊ぼうよ
Ah, I am falling
ああ、落ちていく
And If I let myself go I'm the only one to blame
このままだと、結局悪いのは自分だけ

I'm safe up high, nothing can touch me
ここは安全。高くて昂揚する。何も私に触れることはできない
But why do I feel this party's over?
なのに、なぜパーティーが終わったように感じるんだろう?
No pain inside, you're like perfection
心に痛みはない。あなたは完璧に見える
But how do I feel this good sober?
でも、どうすればこの良さを素面でも感じられるんだろう?

※ I'm coming down, coming down, coming down *9
落ちていく。冷めていく
Spinning 'round, spinning 'round, spinning 'round
ぐるぐる回る
I'm looking for myself,,,, sober ※
自分自身を探している。素面の自分を
※~※

When it's good, then it's good, it's so good till it goes bad
今はいい。そう、今はいいけれど、いつか悪くなる
Till you're trying to find the you that you once had *10
そして、その時、かつて持っていた「自分」を見つけ出そうとし始める
I have heard myself cry, "Never again"
これまでずっと自分自身の泣き声を聞いてきた。二度としない、という叫びを
Broken down in agony just tryna find a friend *11
苦痛に打ちひしがれて、ただ一人の友を見つけようともがいていた

☆ I'm safe up high, nothing can touch me
ここは安全。高くて昂揚する。何も私に触れることはできない
But why do I feel this party's over?
なのに、なぜパーティーが終わったように感じるんだろう?
No pain inside, you're like perfection
心に痛みはない。あなたは完璧に見える
But how do I feel this good sober? ☆
でも、どうすればこの良さを素面でも感じられるんだろう?

☆~☆

Will I ever feel this good sober?
いつかこの気持ちよさを、素面でも感じられるようになるだろうか?
Tell me, No no no no no pain
教えて。痛みが麻痺するほどの酔い
How do I feel this good sober?
どうすればこの良さを素面でも感じられるんだろう?


備考
  1. ※この "that call" が、「その電話」なのか、"someone that calls" あるいは "that who calls" と "that" が「人」を表すものなのかはよく分からなかったが、意味としては「そういう電話はしたくない、そういう電話をするような人間になりたくない」ということだろうと思う。
  2. stay up : 寝ずに起きている、夜遅くまで起きている、徹夜する。(屋根などが)落ちずに持ちこたえる、上方に取り付けられたままである
  3. find : 発見する、見つけ出す。努力して知る、見つける、得る。看破する、見抜く。分かる、気づく、知る。
  4. ※ "high" は酒や薬による高揚感を表す。
  5. ※ "feel no pain" には「痛みを感じない、痛覚がない」の他に「酔っている、酔って気持ちがいい、感覚が無くなるほど酔っている」という意味もある。
    protection : 保護、擁護、後援。保護者、防護物
    ※この "you" は酒や薬、あるいは恋人など、"I" が依存している対象を指している。
  6. sober : 酔っていない、素面の。禁酒している、薬物を断っている。静かな、落ち着いた。厳格な、謹厳な。慎重な、抑制された。穏健な、均衡のとれた。くすんだ、地味な。地道な、地に足が付いた
    ※ "sober" は形容詞あるいは動詞なので、この一文は文法構造が分からない。"sober" を副詞的にとらえ「素面の時にこれを良いと感じる」、あるいは "sober" を名詞的にとらえ「素面の状態をこのように良く感じる」などの意味だろうと解釈した。
  7. scare : 怖がらせる、怯えさせる、びっくりさせる、驚かせる
  8. save one's breath : 無駄口をきかない、余計な事は言わない、口出しせず黙っている、議論に加わらない、(言っても無駄だと)議論を避ける
  9. come down : 下がる、降りて来る、撃墜される、落ちる、降る、落ちぶれる、壊れる。麻薬から冷める、麻薬が切れる、恍惚感がなくなる
  10. ※ "the you" と定冠詞が付いているのは、"that you …" で特定された "you" であることを強調しているのだろう。
    ※ "till" は「~までの間」だが、ここでは前行の "till" と同じものなので、このような訳文にした。
    ※ここの "you" は語りかけている相手を不特定多数とし、ひいては "I" と同一だととらえ「誰だって、あなただってそうでしょ」という感じの言い回しだろう思うがよくは分からない。このような視点あるいは人称の唐突な転換は英語の歌によく見られるが、未だにその意味がよく分からない。
  11. agony : 激しい苦痛、苦悶。激しい感情、興奮
    tryna = trying to
    ※ここの "a friend" は、今まで結果的には「良き友」ではなく酒などの依存対象だったのだろうと思われる。


 2008年のアルバム "Funhouse" より。MTVのインタビューでピンクはこの歌について次のように語っています。
「 "Sober" という歌は、実際とても暗い歌なの。ある日私の家でパーティーを開いていたんだけど、私はそこにいたくなくなってしまって。それに、みんないなくなって欲しくて…。そんな時、"How do I feel this good sober?" という言葉を思いついたの。それはアルコールに限った事じゃなくて、私たちが持っているいろいろな悪徳・悪癖・悪習といったもの。私たちは現実の自分から逃れよう、"本当の自分" を見つけようとする。それでこういう悪習に手を出すわけね。でもそれは私たちを真実から遠く引き離してしまう。私が考える "sober" は、何にも依存せずにただ私だけでいて、この心地良さを感じるにはどうしたらいいかという事なの」
 ピンクのこの言葉に基づけば、この歌詞に込められた主題は、現実の自分が本当の自分でないように思え、"地味だが堅実で穏やかな精神状態 = sober" になりたいのに、なぜか上手く行かないという無力感や渇望感などの心情、さらには何故か現実の自分を否定してしまう心情なのではないかと思います。
 この歌は数年前に知人から教えてもらいました。初めてピンクという歌手を知った歌です。そして、今でも彼女の歌の中でいちばん好きです。



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