Babel : Mumford & Sons

2017年02月17日




'Cause I know that time has numbered my days *1
自分の時が限られていることは分かってる
And I'll go along with everything you say
だから、すべてあなたの言葉に従って進もう
But I'll ride home laughing, look at me now
しかし、私は笑いながら家へ帰ろう。見てくれ
The walls of my town, they come crumbling down
我が町の壁は、崩れ落ちようとしている

And my ears hear the call of my unborn sons
私の耳には聞こえる。まだ生まれぬ私の息子たちの呼び声が
And I know their choices color all I've done *2
そして私には分かる。彼らの選択が私のなした事に色を塗ってくれることを
But I'll explain it all to the watchman's son, *3
しかし、私は見張り人の息子にすべてを説明しよう
I ain't ever lived a year better spent in love *4
もし私が愛に生きていればより良き一年であったであろうにと

'Cause I know my weakness, know my voice
なぜなら、私は自分の弱さを知っているから。自分の発した声の意味を分かっているから
Now I believe in grace and choice *5
だから私は、神の恩寵も自己の自由な選択も、その両方を信じている
And I know perhaps my heart is farce,
私の心は喜劇かもしれないが
But I'll be born without a mask
私は、仮面を着けることなく素顔で生まれるだろう

Like the city that nurtured my greed and my pride, *6
私の貪欲と高慢を育んだ都市のように
I stretch my arms into the sky
私は両腕を空に伸ばす
I cry Babel! Babel! Look at me now
そして叫ぶ。バベル、バベル。私を見てくれ
Then the walls of my town, they come crumbling down
そして、我が町の壁は崩れ落ちようとしている

You ask where will we stand in the winds that will howl, *7
あなたは尋ねる。唸る風の中で、どこに立つつもりなのかと
As all we see will slip into the cloud *8
けれども、私たちに見えるものはすべて雲の中に消え去るだろう
So come down from your mountain and stand where we've been,
だから、その山から下りてくれ。私たちのいた場所に立ってくれ
You know our breath is weak and our body thin
知っているだろう。私たちの息は弱く、私たちの体は薄く脆いことを

Press my nose up to the glass around your heart *9
私の鼻をあなたの心の回りのガラスに押し付けてくれ
I should've known I was weaker from the start
私は知るべきだった。自分は始まりの時から弱かったのだと
You'll build your walls and I will play my bloody part
あなたは壁を作るだろう。そして、私は血塗れの役を演じる
To tear, tear them down, *10
その壁を引き裂き、引き剥がすために
Well I'm gonna tear, tear them down
そう。私は引き裂き、引き剥がすだろう

'Cause I know my weakness, know my voice
なぜなら、私は自分の弱さを知っているから。自分の発した声の意味を分かっているから
Now I believe in grace and choice
だから私は、神の恩寵も自己の自由な選択も、その両方を信じている
And I know perhaps my heart is farce,
私の心は喜劇かもしれないが
But I'll be born without a mask
私は、仮面を着けることなく素顔で生まれるだろう


備考
  1. number : 数字・番号をつける、数を確認する、数える、数が定められる・制限される、~に含めて数える、数に達する、~年生きている、~歳に達する
  2. color : 彩る、 染める、塗る、着色する
    ※ここでは、過去の人間がなした行為に対して、未来の人間が「始末をつける、あるいは仕上げる、修正する」等のいう意味ではないだろうか。
  3. watchman : 夜回り、夜警、ガードマン、見張り役
    エゼキエル書、33章。「人の子よ。私はあなたをイスラエルの家の見張り人とした。あなたは、私の口から言葉を聞く時、私に代わって彼らに警告を与えよ」
    イザヤ書、56章。「見張り人は皆、盲人で知ることがない。皆、唖の犬で吠えることもできない。夢を見て横になり眠りを貪っている。この貪欲な犬どもは足ることを知らない。悟ることも知らない牧者で、皆自分勝手な道に向かい、一人残らず自分の利得に向かって行く」
    イザヤ書、62章。「エルサレムよ。私はあなたの城壁の上に見張り人を置いた。昼の間も夜の間も、彼らは決して黙っていてはならない。主に覚えられる者たちよ。黙り込んではならない」
  4. ain't ever = have not ever = have never
    ※文法構造がよく分からないので、想像で「愛に過ごした一年よりもより良い一年を過ごさなかった」と読んだが自信がない。
  5. grace : 品の良さ、洗練された美しさ、恩恵、慈悲・寛容、神の恩恵・恩寵・加護、神の意思にかなった選民
    choice : 選択、選択権、選択の自由、選ばれた物・人、選ばれる資格のある物・人、より好ましい物・極上品・洗練された品
  6. nurture : 育てる、養育する、育成する、はぐくむ、しつける、教育する
  7. howl : 犬・狼が遠吠えする、風が唸る・ヒューヒュー鳴る、苦痛・怒り・苦しみで唸る・うめく・わめく・怒号する、浮かれ騒ぐ・大声で笑う
    ※以下4行は、人間は雲にも届く塔を建てたが自らの立つ場所を見失ってしまったという比喩に見える。
  8. slip : 滑る、そっと行く、滑って転ぶ、ずり落ちる、失われる、逃げる、消え去る、いつの間にか~の状態に陥る
    slip into a gown : ガウンを素早く着る
    slip into sleep : いつの間にか寝入る
  9. ※どういう隠喩か分かりにくいが「高慢な私の鼻は、目に見えないガラスの壁に阻まれてあなたの心へ到達することができない」という感じだろうと思う。
  10. tear : ずたずたに引き裂く
    tear down : もぎ取る、ひきちぎる、むしり取る、引き剥がす


 2012年のアルバム Babel より。
 旧約聖書では、天に届く塔を建てようとした人間の高慢な精神は神によって砕かれ、言葉の混乱を強制されて世界の諸民族へと分裂させられます。この歌詞の意図はよく分かりませんが、私は個人的に人間の知の高慢さを戒めるものと読みました。人知の代表は科学と科学技術であり原子力もその一つと言えるでしょう。原発事故を経験した私たち日本人には重く響く歌詞だと思います。
 以下に書くことは、よく調べよく考えたことでもないので、あまり根拠のない独り言だと、流してお読み下さい。私は原子力発電所の再稼動には反対です。原子力は現在の技術で制御することは不可能であり、廃棄物処理の問題も解決できていません。ただし、原子力の商用利用は止めるべきだと思いますが、人間が獲得した知に制限を加えること、科学者の自由な精神を拘束することは絶対悪だと思うので、原子力エネルギー利用の研究は進めるべきだと思います。そのため研究施設としての原子力施設の建設は必要でしょう。とは言え、現在の熱エネルギーでタービンを回す単純・素朴な蒸気機関と同原理のものではなくなるだろうとは思います。また、そこでは放射性廃棄物の処理研究も重要な仕事になるでしょう。そして、その施設は東京に作るべきです。東京には幸い皇居と言う広大な土地があります。皇居が115ha、皇居外苑が115ha、合わせると敷地面積が230ha(230万m2)です。原発が六基建てられていた福島第一原子力発電所の敷地面積は350万m2ですから、原発一基や二基は余裕で建てられる面積であり、研究施設であればなおさらです。

※この記事は、2013年11月11日に掲載したものの再掲です。



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