気に入った洋楽の歌詞を和訳しています。

Seconds : U2



Takes a second to say goodbye, say goodbye *1
さよならを言うのには一秒もかからない
Takes a second to say goodbye, say goodbye
さよならを言うのには一秒もかからない
Oh, oh, oh, say bye-bye
さよならを言うのには
Where you going to now?
君たちはどこへ行こうとしてるんだ?
Lightning flashes across the sky
稲妻がこの空を駆け巡っている
East to West, do and die *2
世界中が、死を恐れて行動し、その結果死んでしまう
Like a thief in the night, see the world by candlelight
夜中のこそ泥のように、ろうそくの火で世界を見渡す
Fall, rise and
転んでは立ち上がり、そして
Fall, rise and
転んでは立ち上がり、そして

In an apartment on Times Square *3
タイムズスクェアのアパートの一室でも
You can assemble them anywhere *4
どこであろうと組み立てることができる
Held to ransom, hell to pay *5
人命を人質に要求を受ければ、地獄の支払いが待っている
A revolution every day
"革命" は日々起きている
U.S.S.R., G.D.R., London, New York, Peking *6
ソ連、東ドイツ、ロンドン、ニューヨーク、北京

It's the puppets, it's the puppets pull the strings, yeah
操り人形だ。操り人形が糸で引かれている
Fall, rise and
転んでは立ち上がり、そして
Fall, rise and
転んでは立ち上がり、そして

Say goodbye, say goodbye
さよならを告げろ
Say goodbye, say goodbye
さよならを告げろ

It takes a second to say goodbye, say goodbye, oh, oh, oh
さよならを言うのには一秒もかからない。さよならを言うのには
Push the button and pull the plug, say goodbye, oh, oh, oh
そのボタンを押せ。そのプラグを抜け。さよならを告げろ

Fall, rise and
転んでは立ち上がり、そして
Fall, rise and
転んでは立ち上がり、そして

And they're doing the atomic bomb *7
"原爆" を踊っている彼らは
Do they know where the dance comes from?
そのダンスの名の由来を知ってるのか?
Yes they're doing the atomic bomb
彼らは "原爆" を踊り、歌い
They want you to sing along
みんなにも一緒に歌わせたがる

Say goodbye, say goodbye
さよならを告げろ。さよならを告げろ
Say goodbye, say goodbye


備考
  1. ※ "take" に "s" が付いている事から、文頭の省略されている主語は、"I" や "you" ではなく形式主語の "It" であることが分かる。
    ※核ミサイルのボタンを一度押すだけで世界は滅亡へ突き進むということの隠喩だろうか?
  2. ※ "East to West" は「東(洋)から西(洋)まで」なので「世界中」は意訳。
    do-or-die : 必死の、全力を尽くしての、食うか食われるかの、命がけの(覚悟)の、やるかやられるかの、一か八かの
    Do or die. : 死ぬ気でやれ、成功するよう全力を尽くせ、やらなければ死んでしまうぞ、決死の覚悟でやれ
    ※世界に先駆けて核兵器を開発したアメリカは1945年、広島と長崎に原爆を落とす。1949年、ソ連が原爆実験に成功。1952年、アメリカが水素爆弾を開発。1952年、イギリスが核実験に成功。1954年、アメリカがビキニ環礁で行なった水爆実験は、重大な放射能被害を起こす。マーシャル諸島の住人や日本の漁船第五福竜丸の乗員が被曝し、この地域は現在も人が住んでいない。この事件は世界的に問題とされ、反核運動、核兵器開発に反対する風潮を作り出すきっかけとなった。しかし、1960年にはフランスが、1964年には中国が核兵器を保有する。
  3. Times Square : 世界中の観光客が集まるニューヨークの繁華街
  4. assemble : (人・物を)集める。まとめる、組み立てる、組み合わせて作る
    ※おそらく原子爆弾の製造は一個人がアパートで作れるほど簡単であり、核の脅威は世界中に拡散され得ると言いたいのではないだろうか。
  5. ransom : 身代金、身請け金。誘拐された人などの身請け、解放、買戻し。罪の購い、免罪金支払い、贖罪
    hold a person to ransom : 人質にして身代金を要求する、脅して金・譲歩等を要求する、脅威を与えて要求を押し付ける
    hell to pay : 大変やっかいな事、重大な結果、支払うべき代償、大変な面倒、深刻な問題
  6. Union of Soviet Socialist Republics : ソビエト社会主義共和国連邦(1917-91)
    German Democratic Republic : ドイツ民主共和国(1949-90)
  7. ※このくだりは、"Trouble Funk" というゴーゴーバンドの "Drop the Bomb" という歌への言及らしいが、その歌詞を見つけられなかったので詳細は不明。


 1983年のアルバム War より。
 米ソ冷戦時代の核戦争による世界の破滅への不安感を表した歌詞のようです。割と簡単に作ることができるという原子爆弾がテロや犯罪の道具にされる危険性を訴え、国民に敵国への不安感を煽り核軍拡競争を維持させていた米英の政策や核の均衡により世界の平和が保たれるという虚構を批判する歌詞のように思えます。
 曲の間にサンプリングされている合唱らしきものは、1981年に制作された "Soldier Girls" というドキュメンタリーの一場面の音源を使用しています。この作品はアメリカ軍の女性兵士の訓練風景を描いたもので、該当部分では次のように歌われています。"I wanna be an airborne ranger. I wanna live a life of danger. Blood. Guts. Kill. 空挺部隊に入りたい。危ない人生送りたい。血だ。内臓だ。殺せ。" YouTube にドキュメンタリーの該当部分がありましたので、下に載せておきます。ただ、下の動画は元の映像をぶつ切りにして編集し直しているように見え、放送された映像とは違うようです。"Seconds" では使われていないところもあり "I wanna go to …, I wanna kill …" と言っているようなのですが、私の耳では聞き取れませんでした。

 

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