Pray : The Flobots

2017年09月17日




[Jonny 5:]
Any dream can become a nightmare,
どんな夢だって悪夢になる可能性がある
if we never wake from it
もし永遠に目覚めなければ
Any person can seem like a devil
どんな人だって悪魔になる可能性がある
when their story and history are lost to lies
その人たちの物語と歴史が "偽り" に迷い込んでいる時には
We are blinded by falsehoods and weak mythology
俺たちは虚言と薄っぺらい "神話" に目を眩まされている
We are called to wake
今、俺たちは呼ばれている。目覚めよと
We are called to rise
呼ばれている。立ち上がれと
The opposite of oppression is liberation *1
"抑圧" の反対は "自由" ではない。"解放運動" だ
Together we can confront the bloodstained chapters of our stories
一緒なら俺たちは立ち向かえる。血の染み付いた物語の各章に対し
And write with new ink
そして、新たなインクで書くことができる
Pages of reconciliation and forgiveness
"和解と許し" のページを
It is time for an exorcism
"悪魔祓い" の時がきた
To expel the demons which have separated us
ずっと俺たちを分断してきた悪魔たちを追い払おう
To purge our souls from the toxic claims of whiteness
俺たちの魂を "白さ" に毒された主張から追放しよう
To walk gloriously into that great truth we have always known
華々しく栄誉ある道を歩こう。皆知っている "重大な事実" へ向かって
We are family
そう。俺たちは家族なのだ

[Denver Glenarm Singers]
When my father handed me the lash, taught me false tradition
父は私に鞭を手渡し、間違った伝統を教えた
Separate my family white from black, consecrate division *2
私たち白人の家族を黒人から隔離した。神に捧げる聖なる区別だと
I was young and ignorant of grace, lived as they had taught me
幼く主の恩寵にも無知だった私は、教えられた通りに生きた
Down in the river, I claim my sins, cast the devil off me *3
この川の辺で幾度も罪な行いを押し通した。私の中の悪魔を解き放った

[Chorus]
Pray the pale white devil back to hell *4
祈れ。青白い悪魔が地獄へ戻るように
Blessed be my witness *5
神に祝福があるように
Pray the pale white devil back to hell
祈れ。青白い悪魔が地獄へ戻るように
Cry for my forgiveness
我が許しを求めて泣くように
When the demons beckoned me to come
悪魔たちが「おいで」と手招きした時
Why did I believe them
なぜ奴らを信じたのだろう?
Named my brother as three fifths a man *6
自分の兄弟を "3/5の人間" と名付けた
Left his body bleeding
彼の体から血が流れるのを放置した
Claimed my sister as their property
自分の姉妹を奴らの所有物だと主張した
Used her for their pleasure
奴らの享楽のために彼女を使った
Pray the pale white devil back to hell
祈れ。青白い悪魔が地獄へ戻るように
Cleanse my sins forever
我が罪を永遠に浄化するために

[Jonny 5:]
Look at me and what do you see?
俺を見てくれ。何が見える?
See somebody up in a tree? *7
木に吊るされた誰かが見えるか?
Saying don't lie to us
昔からの言い習わしは嘘をつかない
At the worst of times
悪い時代のことを教えてくれる
I see nursery rhymes too anonymous to believe *8
童謡など作者不詳で信用できないということは分かってる
I'd rewrite them posthumously
俺はそれを書き直したい。作った奴らはとっくに死んではいるが
But we can't wipe the blood from these leaves *9
だが、俺たちは葉っぱについた血を拭い去ることはできない
It's inside of us
それは俺たちの心の中にあるからだ
Like a demon spawn
まるで悪魔の卵のように
Conceived deep beyond
奥深く身ごもられている
Pray to God for us to be free
俺たちが自由になるために、主に祈ろう
I first caught him in the valley where the water was tainted *10
かつて、水の穢れた谷で、俺は初めて奴を捕まえた
Followed on the map and saw the spot where it was painted *11
地図を追った。色の塗られた場所を見た
The bottle was ancient *12
その壜は古かった
Fiddle with the folds of a riddle made sacred
謎の谷をもて遊び、聖なる
7 million dollars out of only one sl----p
7億ドルをたった一晩で作り出した
From the mystery run
奇跡の起こりから
Screaming "Oh my God, it's begun"
叫び続けた。「主よ。始まりの時です」
Now we read prophecies of our progeny
今俺たちは子孫の未来を告げる預言書を読んでいる
And the monsters they have become
彼らは怪物となってしまった
What the hell have we done?
俺たちはいったい何をしてしまったんだろう?

[Chorus]
Pray the pale white devil back to hell
祈れ。青白い悪魔が地獄へ戻るようにと
Make my soul unbroken
我が魂が不屈のものになるようにと
Pray the pale white devil back to hell
祈れ。青白い悪魔が地獄へ戻るようにと
Let my eyes be opened
我が目が開かれるようにと

[Brer Rabbit:]
Hip hop is transphobic *13
「ヒップホップは女みたいな男や男みたいな女を嫌う」
I speak the statement seeking its irrelevance
俺は言明する。それは、的外れな考えであるはずだと
When it's said the further from hell it gets
そんな物言いは、ヒップホップを最低最悪なものにしてしまう
So why call BLM some terrorists *14
そして、なぜ BLM をテロリストと呼ぶ?
We did the same with Martin *15
俺たちがした事はキング牧師と同じじゃないか
And worse with the suffragettes *16
サフラジェットの方がよほど極悪だった
First resistance
初めは "抵抗運動"
Forgiveness is coming next
そして、次に来るのが "許しと寛容" だ
Before the wing is the cell of the chrysalis
羽化する前の蛹の小部屋
The catalyst to something else
別の何かになるための触媒
They'd pay attention, if I eliminated a Mona Lisa
もし俺が『モナリザ』を消し去ったとしても誰も気にも止めないだろう
When God's masterpieces are killed with increasing frequency *17
今の時代、神の最高の作品たちが、一方では、ますます頻繁に殺され
Imitate immortals just to get someone to listen
一方では、ただ誰かに聞いてもらうために不死のまねごとをしているのだから
We are building up a world that changes shame into contrition
俺たちは、恥辱を悔悟へと変える世界を作ろうとしている
We have named our mission praying, not condemning
そして、その使命を "非難" ではなく "祈り" と規定した
Blood relations are craving witness *18
"血の結びつき" は "証人・証拠" が必要とされる
Liberation from this nation's sickness
この国の病からの解放運動において
We will win with no malice and no militias *19
俺たちは勝利するだろう。悪意・敵意・恨みを持たず、武器も持たずに

Speak truth to your neighbors, for we are all members of one body *20
"隣人" に真実を話せ。俺たちは皆それぞれが、一つの体の一部なのだから
Be angry and sin not
怒れ。ただし、罪を犯すな
Do not let the sun go down on your wrath *21
"憤怒の罪" で日の光を沈ませるな
Nor give place to the devil
悪魔にこの場所を明け渡すな
Our weapon will not be righteousness *22
俺たちの武器は "神の正義" ではなくなるだろう
Our tool will be humanity
俺たちの道具は "人として生きる道" となるだろう

[Chorus]
Pray the pale white devil back to hell
祈れ。青白い悪魔が地獄へ戻るようにと
Shout him from the heavens
天国から大声で奴に呼びかけろ
Usher in the souls long cast aside
長く見捨てられていた魂たちの到来を告げろ
Beg for resurrection
"復活" を請え
Turn and face your savior eye to eye
救世主に向き合い目を合わせろ
Stand for your conviction
信念に基づいて立て
Pray the pale white devil back to hell
祈れ。青白い悪魔が地獄へ戻るようにと
'Til the Lord is risen
創造主が復活するその日まで


備考
  1. liberation : (女性・黒人・同性愛者等の)解放運動。リブ。仏語ではリベラシオン。
    ※ "oppression 抑圧・圧迫・圧制" の対義語は通常 "liberty 自由・解放" だろうと考え、若干補足して意訳した。
  2. ※キリスト教における "consecrate 聖別" は人や物を神に奉献して日常的な使用から区別することを言い、人種差別的な意味合いは本来ない。そのため、この白人の父親の言動は宗教的な教義から発生したものではなく別の動機があるものだと想像できる。
  3. claim : 要求する、請求する、主張する
    sell down the river : 見捨てる、裏切る、騙す、見殺しにする。嘘をついてひどい困難な状況に陥れる
    ※上の慣用句はミシシッピ川上流域の農場主が不要な奴隷を売り飛ばし、川を下った先のニューオリンズの奴隷市場へ送ったことから生まれた。
    ※ヨルダン川で洗礼者ヨハネがイエスに洗礼を授けたという聖書の記述のためか、黒人霊歌には川を祈りの場所としその向こうには天国があると歌うものがしばしばある。
  4. ※この12行のコーラス部は、歴史を反省する白人の視点から歌われているように見える。
  5. ※おそらく「"my witness" に祝福があるように」という意味だろうと思うが、"my witness" が何を指すのかが分からない。"As God is my witness. 神に誓って" という慣用句から "my witness = God" と判断したが、間違っているかもしれない。
  6. Three-Fifths Compromise : 独立後1787年に開かれた憲法制定会議において、各州を代表する議員の数を各州の人口とどのような割合にするかが議論され、様々な妥協(compromise)案が作られた。その中で、奴隷の扱いも議論された。奴隷を多く抱える南部諸州は、議員数の決定と連邦政府からの補助金の認定には奴隷を人間と扱うべきだが、連邦政府が各州に課税する際に人口を基準にするのならば奴隷を資産と扱うべきだと主張した。対する北部諸州は、奴隷の数を課税の基準に含むべきだが、代議員の数及び補助金の基準には含むべきではないと主張した。これも最終的には妥協案が示され、白人5人と黒人3人を同等とするという案、すなわち黒人1人は白人の3/5人に当たるという案が採用された。
    ※この "brother" と二つ下の行の "sister" は、この歌全体が人種の違いを問わず人間は一つの家族であるという思想の元に書かれていることを示しており、歴史を反省する白人の視点で見た黒人を指している。
  7. ※この一節は、リンチされ吊るされ焼き殺された黒人の死体を描いた歌 "Strange Fruit 奇妙な果実" を示唆している。
  8. ※古くから伝わる童謡には黒人をあからさまに差別する歌詞がしばしば見られるらしい。
  9. ※下は *7 の "Strange Fruit" の歌詞の冒頭の一節。
     南部の木は奇妙な実をつける 血のついた葉と血のついた根
     黒い死体が南風に揺れる   奇妙な果実がポプラの木にぶら下がっている
  10. ※この "him" が誰を指すのか分からない。次行との関係からするとインディアン(北米先住民)を指すのだろうか? それとも、アフリカで奴隷として捕まえられた黒人を指すのだろうか?
  11. ※西部開拓時代に白人がインディアンを追放しその土地を略奪していく様子を描いているのだろうと思うが、違うかもしれない。
  12. ※ここからの8行は意味が分からない。直訳はしているがそれもおそらく間違っている。
  13. transphobia : 性同一性障害やトランスジェンダーに対する様々な嫌悪を表す言葉。多くは女装や男装への嫌悪で、これは一般人からの嫌悪もあるが、男性らしさを持つゲイや女性らしさを持つレズビアンが性同一障害に対して抱く嫌悪もある。「トランスジェンダーや性同一障害」と「同性愛」は全く別の概念である。
  14. BLM = Black Lives Matter : 「黒人の命は大切である」。黒人が容易く殺されるアメリカの社会情勢に反発して生まれた抗議活動で使われるスローガン、及び活動集団自体の呼び名。本来「白人の命だけでなく黒人の命も同様に大切である」という意味だが、一部の白人から「黒人の命こそが大切である」と誤解され反感を持たれてもいる。
  15. Martin : おそらく Martin Luther King, Jr.(1929-68) のこと。黒人公民権運動の指導者で、黒人の地位向上を図る活動において「非暴力主義」を唱えた。
  16. suffrage : 選挙権、参政権
    suffragist : 女性参政権運動の活動家
    suffragette : 女性参政権運動の中でも、暴力や破壊活動、ハンガーストライキ、自殺等を行なう過激・戦闘的な活動家のこと。とくに19世紀末から20世紀初頭のイギリスの Women's Social and Political Union の活動家を指す。
  17. ※ "God's masterpieces" はおそらく "人間、人類" を指している。
    with increasing frequency : ますます頻繁に
  18. ※おそらく「血縁関係にはそれを証明する何かが必要→心情の問題ではない」という意味なのだろう。
  19. militia : 民兵、市民軍。アメリカでは憲法により militia が武器を保持する権利が認められてきた歴史がある。
  20. 『詩篇』12:2-3「人は皆隣人に偽りを語り、へつらいの唇と二心をもって語る。どうか、主がへつらいの唇と大きな事を語る舌とをことごとく断たれますように」
    『コリント人への第一の手紙』12:27「あなたがたはキリストの体であり、一人一人はその肢体である」
  21. wrath : 憤怒、激怒、怒り。人を堕落させるキリスト教の七つの大罪(Seven deadly sins)の一つ。七つのそれぞれが悪魔と関連付けられることが多く、"wrath" は "Satan 堕天使サタン" の象徴とされている。
    ※ "sun go down on your wrath" の "on" は「根拠・理由・条件等」を表し、「怒りに駆られて希望の光を消すようなことをするな」と言っているのだろうと思う。
  22. ※ "righteousness" は辞書には単に「公正・正義・廉直・高潔」とあるが、多分にキリスト教的な「神の義、神による公正、この宇宙の唯一絶対の神にとっての正しさ」であり、 "justice 法や道徳による正義" とは違う概念である。


 2017年のアルバム "NOENEMIES" より。歌詞の細部は分からない所が多々あるので、和訳は間違いだらけだろうと思います。参考程度にお読み下さい。主旨は人種差別への反対なのでしょう。どこかのインタビューに、この歌はトランプ政権への反対表明であるとのフロボッツ自身の言葉がありました。

OK : Robin Schulz feat. James Blunt

2017年09月10日




I really need you
本当に君が必要なんだ
I really need your love right now
君の愛が必要なんだ。今こそ
I'm fading fast
生きる力が失われていく
Not gonna last
もう長くはもたない
I'm really stupid
僕は愚かだ
I'm burning up, I'm going down
興奮したり、落ち込んだり
I win it back
取り戻す
Don't even ask *1
何がなんだかもう分からないよ

When I found myself in the middle, in the middle, in the middle *2
気がついたら、渦中にいたんだ。いつの間にかもう途中だったんだ
Could you love me more, just a little, just a little
もう少し僕を愛していられるかい? あとほんの少しだけ
Overcomplicate when it's simple, when it's simple, when it's simple
僕は単純なことを複雑にこじらせてしまう。単純なことなのに
Would you love me more, just a little *3
もう少し僕を愛してくれるかい? あとほんの少しだけ

So tell me now
だから、言ってくれよ
When every star falls from the sky *4
たとえ空の星が全部落ちて
And every last heart in the world breaks
世界中のすべての人の心が砕けたとしても
Oh hold me now
抱き止めてくれ
When every ship is going down
たとえどの船もすべて沈もうとしているとしても
I don't feel nothing when I hear you say
僕は全く動じないんだ。君の声が聞こえさえすれば
It's gonna be OK
「大丈夫よ」って
It's gonna be OK
「上手く行くよ」って

I'm really sorry
本当に後悔してる
Sorry I dragged you into this
すまない。こんな事に引きずり込んでしまって
I overthink, that's all it is *5
考え過ぎだったんだ。実は簡単な事だったんだ
The way you love me
これが君の愛し方なんだね
The way you love me 'til the end
これからもずっとそうなんだね
The way you love me
これが君の愛し方なんだ
Oh yeah, it makes me king again *6
ああ、これで僕はまた "王" になれるよ

When I found myself in the middle, in the middle, in the middle
気がついたら、渦中にいたんだ。いつの間にかもう途中だったんだ
Could you love me more, just a little, just a little
もう少し僕を愛していられるかい? あとほんの少しだけ
Overcomplicate when it's simple, when it's simple, when it's simple
僕は単純なことを複雑にこじらせてしまう。単純なことなのに
Would you love me more, just a little
もう少し僕を愛してくれるかい? あとほんの少しだけ

So tell me now
だから、言ってくれよ
When every star falls from the sky
たとえ空の星が全部落ちて
And every last heart in the world breaks
世界中のすべての人の心が砕けたとしても
Oh hold me now
抱き止めてくれ
When every ship is going down
たとえどの船もすべて沈もうとしているとしても
I don't feel nothing when I hear you say
僕は全く動じないんだ。君の声が聞こえさえすれば
It's gonna be OK
「大丈夫よ」って
It's gonna be OK
「上手く行くよ」って

When every star falls from the sky
たとえ空の星が全部落ちて
And every last heart in the world breaks
世界中のすべての人の心が砕けたとしても
It's gonna be OK
「大丈夫よ」
When every ship is going down
たとえどの船もすべて沈もうとしているとしても
I don't feel nothing when I hear you say
僕は全く動じないんだ。君の声が聞こえさえすれば

It's gonna be OK
「大丈夫よ」


備考
  1. Don't ask me. : 知らないね。分からないな。
  2. middle : 両端のある線上の真ん中。元々は「道」や「人生」など一次元の空間や時間の真ん中あるいは中間あたりを指すが、二次元・三次元空間の真ん中辺りとしても使われる。
  3. ※ "Would you ~?" と "Could you ~?" はどちらも「丁寧な依頼」だが、would は「相手にその意思があるかどうか」を問い、could は「能力・環境条件的に可能かどうか」を問うという違いがある。
  4. ※ "When ~ falls ~, ~ breaks" は動詞が現在形なので仮定法ではないが、文脈から「仮にどんな事が起きても=何が何でも」という意味合いで後の "I don't feel nothing" に係っているのだろうと思う。
  5. ※ここは "That's all it is the way you love me" の一文で、直訳すると「これが君の愛し方だというそれだけのことだった」という意味だろうと思う。若干想像して意訳してあるので、原文とはニュアンスが違うかもしれない。
  6. ※この "king 王" が具体的にどんな状態を指しているのかはよく分からない。


 ロビン・シュルツは1987年生まれのドイツのDJ・音楽プロデューサー、ジェイムズ・ブラントは1974年生まれの英イングランドの歌手です。この歌は今年9月29日に発売されるアルバム "Uncovered" に収録される予定です。
 歌詞の主人公が置かれている状況はよく分かりませんが、恋愛関係なのかそれ以外の外的な問題なのか、とにかく何らかの窮状に陥っているのでしょう。そういう苦境で彼女の「大丈夫よ。がんばって」という優しい声を求める心情は個人的によく理解できます。ただ、こういう人物を母性本能をくすぐる愛すべきキャラクターと受け入れるのか弱い男と蔑むのか、人によって感じ方は様々だろうと思います。

Round About The Mountain : Rhiannon Giddens

2017年08月31日




Round about the mountain, 'round about the mountain *1
あの山の辺りを
My Lord's a rulin' and she'll rise in His arms *2
主は治めている。彼女は主の腕の中で立ち直るだろう
Round about the mountain, 'round about the mountain
あの山の辺りを
My Lord's a rulin' and she'll rise in His arms
主は治めている。彼女は主の腕の中で立ち直るだろう

※ The Lord loves a sinner, the Lord loves a sinner, man *3
主は罪びとを愛して下さる
The Lord loves a sinner, and she'll rise in his arms ※
主は罪びとを愛して下さる。彼女は主の腕の中で立ち直るだろう

When I was a sinner, a seekin' just like you
罪びとだった頃、私も今のあなたのように捜し求めていた
I went down in the valley and I prayed 'til I come through *4
谷底を歩いた。それを切り抜けるまでずっと祈った
You hypocrite, you concubine, your place among the swine *5
あなたは偽善者だ。性の奴隷だ。あなたの居場所は豚の群れの中だ
You go to God with your lips and tongues, *6
あなたは口先と舌先とを持って主の下へ行くが
but you leave your heart behind
心を置いてきてしまっている

The Lord loves a sinner, the Lord loves a sinner, man
主は罪びとを愛して下さる
The Lord loves a sinner, and she'll rise in his arms
主は罪びとを愛して下さる。彼女は主の腕の中で立ち直るだろう

Goin' 'round the mountain, there I'll take my stand *7
あの山の辺り。私はそこに身を置く
I heard the voice of Jesus, thank God he's in this land
イエスの声が聞こえた。主よ感謝します。彼はこの土地におられる

The Lord loves a sinner, the Lord loves a sinner, man
主は罪びとを愛して下さる
The Lord loves a sinner, and she'll rise
主は罪びとを愛して下さる。だから、彼女は立ち直るだろう

and she'll rise
彼女は立ち直るだろう


備考
  1. 'round = around
    around : 取り囲むように、四方に、周辺に。あちこちに、次々に。回転して、ぐるぐると。近くで、その辺で、この辺りでは
    about : ~の近くに、~のあたりに、~辺に。~の周りに、周囲に、取り巻いて。
  2. My Lord's a rulin' = My Lord is a ruling = My Lord will rule
    ※黒人英語でのこの "a" は助詞として使われ「未来・意志」等を表す。
    rule : 支配する、統治する。指図する、導く、命令する、意のままにする
    rise : 上がる、昇る、増す。立ち上がる、起き上がる。感情が高まる、昂ぶる、元気が出る。蜂起する。死から蘇る、生き返る
  3. sin : 宗教・道徳上の罪、罪悪、罪業
    ※『ヨハネによる福音書』に次のような下りがある。(8章1-11節)
     イエスはオリブ山に行かれた。朝早くまた宮にはいられると、人々が皆みもとに集まってきたので、イエスはすわって彼らを教えておられた。すると、律法学者たちやパリサイ人たちが、姦淫をしている時につかまえられた女をひっぱってきて、中に立たせた上、イエスに言った、「先生、この女は姦淫の場でつかまえられました。モーセは律法の中で、こういう女をを石で打ち殺せと命じましたが、あなたはどう思いますか」。彼らがそう言ったのは、イエスをためして、訴える口実を得るためであった。しかし、イエスは身をかがめて、指で地面に何か書いておられた。彼らが問い続けるので、イエスは身を起して彼らに言われた、「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの女に石を投げつけるがよい」。そしてまた身をかがめて、地面に物を書きつづけられた。これを聞くと、彼らは年寄から始めて、ひとりびとり出て行き、ついに、イエスだけになり、女は中にいたまま残された。そこでイエスは身を起して女に言われた、「女よ、みんなはどこにいるか。あなたを罰する者はなかったのか」。女は言った、「主よ、だれもございません」。イエスは言われた、「わたしもあなたを罰しない。お帰りなさい。今後はもう罪を犯さないように」。
  4. come through : 間を通り抜ける、病気・苦境・困難等を切り抜ける
  5. hypocrite : 偽善者、猫かぶり、いいふりをする人
    concubine : 内縁の妻、妾、二号。結婚せずに同棲している女性。一夫多妻社会で正妻以外の妻
    swine : (集合的に)豚。下品な人、好色漢、いやな奴
    ※聖書では豚は「汚れた動物、高貴な価値を理解できないもの」として描かれている。
  6. ※『詩篇』12:2-3「人は皆隣人に偽りを語り、へつらいの唇と二心をもって語る。どうか、主がへつらいの唇と大きな事を語る舌とをことごとく断たれますように」
  7. stand : 台、~立て、~置き。屋台、売店。態度、立場、見解。
    take one's stand on ~ : 議論などで~に立脚する。位置に着く。身を置く。陣取る。立場を取る。



Round About The Mountain : The Kingston Trio




☆ 'Round about the mountain, 'round about the mountain.
その山の辺りで。その山の辺りで
My God is waitin', you can rise in His arms. ☆
主は待っている。そこで、主の腕の中、立ち直ることができる
☆~☆

You can rise in His arms.
主に抱かれて立ち直れる

※ The Lord loves a sinner, the Lord loves a sinner, man.
主は罪びとを愛して下さる。主は罪びとを愛して下さる
The Lord loves a sinner who will rise in His arms. ※
主は罪びとを愛して下さる。人は主の腕の中で立ち直れる

I would not be a sinner.
罪びとにはなりたくない
I'll tell you the reason why.
なぜかといえば
If the Lord should want me, I would not be ready to die!
主がわたしごときでも求めて下さるとしたら、まだ死ぬわけにはいかない
I tell you fellow members, things happen mighty strange.
仲間たちよ。どんなおかしな事が起ころうとも
The Lord was good to Israel and His ways don't ever change.
主はイスラエルの民に良くして下さった。それはこれからも変わらない

※~※

Sometimes I feel discouraged and think my works in vain,
時には落ち込んだり、自分の仕事が虚しく思えるが
but then the Holy Spirit revives my soul again.
そんな時も聖霊が私の魂を甦らせて下さる
If you can't pray like Peter, if you can't preach like Paul,
ペテロのような祈りができなくても、パウロのような演説ができなくても
go home and tell your neighbor that He died to save us all.
家に帰り、隣人に説けばいい。イエスは私たちを救うために死んだのだと

※~※

☆~☆
※~※


 この歌は黒人霊歌なので確定した歌詞がありません。またあまり有名な歌ではないのか検索してもその由来や歌詞の変遷等の情報を見つけることができませんでした。リアノン・ギデンズの歌は彼女のソロとしての初のアルバム "Tomorrow Is My Turn"(2015年)に収録されています。白人フォークバンド、キングストントリオの歌は1959年のアルバム "Here We Go Again!" に収録されています。
 黒人霊歌の歌詞は白人の目を欺くために意味が二重に込められていることが多いそうです。純粋な信仰心を歌う背後に奴隷としての境遇を嘆く思いが込められていると言われます。リアノン・ギデンズの歌はとくに女性としての苦難を強調したものになっているようです。



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